2009/03/30

新採点システムは悪いの???



真央選手の写真がいろんなサイトにアップされています ( *´艸`)

それにしても今回の衣装はすごくステキですよね。
前の黒衣装よりもずっとゴージャスで、本当に舞踏会のドレスみたい。
浅田選手の端正な顔立ちとあいまって貴婦人のように見えます 
すごくステキです  
キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー


今季の世界選手権、いろいろと納得しかねる部分はありますけれども、
なんでもかんでも新採点システムのせいにするのはどうかと思います。

わたしだっていまの採点システムが
決していいものではないことはわかっています。
どう考えたって不可解な判定が多いし、

特に4回転ジャンプに対する狙い撃ちにも似たDGはいくらなんでもやりすぎだと思う。
もっと4回転ジャンパーに敬意を払えよ! っていいたくなる。

こういう4回転を軽視するような判定をしてるから、
パトリック・チャンみたいな4回転に敬意の払わない選手が出てくるんですよ。

「ぼくちんのやってることのほうが、ヤグディンなんかよりもずっとすごいことをやってるよ」

( ゚Д゚)ゴルァ!! おまえ、ちょっとバッチコ━━━щ(゚Д゚щ)━━━ィ 一回しばいたろか!!! 

ヤグを愚弄するやつは絶対に許さん 凸(`Д´メ)FUCK YOU!!

男子シングルにとって4回転はもっとも神聖な技です。
あれをできるからこそ、世界のトップに立つことができるわけで、
できないくせに、てか、やろうともしない選手にそんなことを言われたくありません。

それでも、新採点システムのせいにだけするのはおかしいです、やはり。

たとえキム選手が優勝し、浅田選手が負けたとしても。

キム選手は別に悪い演技をしたわけではない。
少なくともシニアに上がって最高の演技をしていましたよ。
彼女の優勝はだれが見たって当然。
真央選手もすばらしかったけれども、彼女には明らかに演技にキレがなかった。
もしこれが旧採点システムであっても、彼女は立派に優勝していたと思う。

問題なのは点数が出すぎたことだけ。

そんなに大きな問題ではないですよ。
考えても見てください、点数なんていつかは誰かに超されるものでしょう?
それほどすごい記録でもないですよ。

でも、3Aを1プログラムに2回入れたという記録は、
おそらくこれから長いあいだ破られることはないはず。
たとえ破られたとしても、史上初という記録は消えない。

採点システムの理不尽さをあれこれ批判するよりも、
選手がミスなく滑りきれば、おのずと点数が出るはず。

先ほど家族で女子のFSを見ていましたが、
うちの父も母もキムヨナ選手のほうが浅田選手よりもすばらしかったって言ってましたよ。
二人はそれほどフィギュアに関心はないけれども、
おそらくフツーの人ならば、同じような感覚を抱くのではないでしょうか。
3Sがすっぽぬけ、2Aをプログラムに3回盛り込んだとしても、
全体の印象から行けば、キム選手のほうがよかったことは確か。
少なくともプログラムを纏め上げていた。

それに、キム選手が韓国人ではなくロシア人だったら、
これほどまでに彼女をたたいたりしたでしょうか?

キム選手が韓国人であることをいいことに嫌韓を持ち出すことはよくない。
たとえ妨害行動をしたと吹聴し、
それに同調して、韓国人の観客が浅田選手に靴を投げたとしても。


わたしは本当に強い選手はどんな採点システムでも
勝つことができると思っています。
そのルールがたとえどんなに不合理なおかしなルールであっても。

現に、浅田選手はすでにいちど勝っているではないですか。GPFで。

フリーで3Aを2回飛んでジャッジに認めさせたんです。
無難な演技を求められるルールの中で、彼女はあえて難しい技を選び、
しかも完璧に成功させ、ジャッジを負かしてねじ伏せた。

八百長というのならば、あのときの試合のほうがずっと八百長だったはず。
GPFはキム選手の母国での開催だったのですから。
優勝のお膳立てがすべて整っていてもおかしくない。
にもかかわらず、真央選手はキム選手を打ち負かしたのだから文句はないでしょう。

それと同じことを世界選手権でやればよかっただけのこと。
そして、それができなかったということ。
このことをもっと冷静に見つめないと。

またまた引き合いに出してしまいますが、
プルシェンコだっていってますよ、
「本当に強い選手ならば、どんな採点システムでも勝つことができる」って。

現に彼は旧採点システムでも、新採点システムでも1位をとりました。
彼のSP最高得点の記録はいまだにだれにも破られていませんし、
旧採点システムでは、芸術点オール6.0をたたき出しています。

確かに2006年当時とでは、システムはだいぶ変わりました。

彼だってDGを厳しくとられて
昔のように勝てなくなるという人もいるかもしれません。

それでも、わたしは、プルシェンコがいま現役で滑っていたとしても
当然のように1位をとっていたと思います。

本当に強い選手というのはそういうものです。
プルシェンコには欠点らしい欠点がなかった。


真央選手もおんなじです。

彼女が真に強い選手ならば、どんなジャッジだって必ず勝てるはずです。

「本当の強さ」というものは、人々の思惑を超える。
誰にも有無をいわせぬような強さを真央選手が身につければいいことだけ。

いまのルールで勝てないのなら、それまでの選手ということ。


それにね、前にも書きましたが、このプログラムは勝つためのプログラムではない。
かたや、キム選手のプログラムは勝つためのプログラムだった。
そのちがいだけですよ。

真央選手のようなプログラム、いったい誰が完璧に滑りきれると思うんですか?
キム選手に「仮面舞踏会」滑らせてごらんなさい。
絶対に80点も取れませんから。

逆に、キム選手のプログラムを真央選手が滑ったら???
そんなこと、わたしがいうまでもないでしょう。

それぐらいプログラム自体に難度の差があったんです。

そのことをキム陣営もよくわかっていたとわたしは思いますよ。
今回の勝利は、浅田選手のプログラムの難しさゆえであって、
もしプログラムの難度を下げられたら、キムヨナは勝てないと。

しかも、真央選手はキム選手が絶対に決められない3A-2Tができるんだし。
3-3だって真央選手がセカンドジャンプに3Tをつければ、
ほとんど差がなくなるんですから。
自分たちの優勝が幸運だったこともわかっているはず。


すべてはオリンピックで優勝するためです。

そのためにはもっと技を確実なものにして、
ジャッジに有無をいわせぬような演技をしないと。

選手のミスを棚に上げて、
システムの不合理さだけを批判するのはよくありません。

2009/03/29

2009世界フィギュア 女子FS 感想その3~台落ちしたことがそんなに悪いの???

しかし、それでもただひとつ、心配なことがあります。
それは真央選手とタラソワとの関係が本当にうまくいっているのかということ。

二人の相性は非常にいいと思いますが、
それでも、少し関係がドライすぎやしないかと。

ロシアでの練習もすごく期間が短いし。

ちゃんとタラソワと真央選手は向き合っているのだろうか。

真央選手はいい意味でも、悪い意味でも頑固な気がするなぁ。
自分がこうだって思ったら、その考えを曲げられない。

練習法の違いだってそうでしょ?
ロシア式の練習は怪我を避けるため、短時間のみの練習に対し、
真央選手はもっと長い時間練習していたい。

タラソワはロシア式の練習法を押し付けようとしたが、
結局真央選手は短時間の練習法を採用しなかったように思う。

日本にいたがるのも、
タラソワがガミガミ言うのを避けるためでは?

自分のことは自分でわかってますって思い込んでるような気がする。

それはあまりいい傾向ではない気がするなあ。

もっとタラソワと腰をすえて話し合わないと。

それプラス、テクニカルなコーチも必要な気が…
個人的には、同じロシアのミーシン・コーチが真央選手についてくれればなあ。

天才は個性も強いから、
プルシェンコみたいな最強個性の持ち主を
しっかりとコントロールできているミーシンがいてくれれば
本当に鬼に金棒なんですけれどもね。

エッジの矯正やジャンプの確実性なんかも飛躍的に向上するだろうし。

タラソワもね、荒川さんに逃げられた件があるせいか、
どこか真央選手に遠慮している気がするんですよ。
強いことを言えないというか。

ほら、真央選手、いま18でしょ?
この年頃って大人に上から目線で言われるのってすごくいやじゃないですか。

事実、自分もそうだったし、
いっつも高校の担任とけんかしていたし (;^ω^A
親にもいろいろ突っかかっていたし。

複雑な年頃というのかね。

男子よりも女子のほうがずっと複雑ですから。
ヤグディン選手みたいにもっと単純だといいんですけど。

とにかく二人にはまだいくぶん距離があると思う。

その距離がもっと縮まってくれば、信頼関係も生まれるし、
真央選手ももっと強くなれるんですけれどもねぇ。

メンタルなコーチも必要だよね。
タラソワはヤグディンに心理学者をつけて、
弱くなってしまった彼の心をケアし続けた。

そういう人も必要。

日本の連盟も真央選手を酷使することばかりを考えずに、
もっと彼女のサポート体制を強化してあげないと。

真央選手をきちんとコントロールできる人間が必要ってことですね。

そういう意味では、
まだ完全タラソワは真央選手をコントロールしきれていない。

名コーチとしての手腕が問われるところです。

2009世界フィギュア 女子FS 感想その2~台落ちしたことがそんなに悪いの???

それに、またまた某2ちゃんで大騒ぎになってますが、
タラソワが新採点法をわかっていないという批判も的外れな気が。。。

彼女は荒川静香さんですでに痛い経験をしている。
なので、二度と同じ過ちは繰り返さないと思う。
おそらく新採点法に詳しいスタッフをそばにおいているだろうし、

何よりもタラソワの作ったプログラムで
ライサチェック選手が優勝しているではないですか。
もちろん、後にローリー・ニコルに手直しをさせていますが、
基本的な振り付けは変わっていない。
彼が優勝できたのは4回転を飛ばなかったからというだけ。

もちろん今の採点法が無難な技をやったほうが点数が高く出るのはわかっています。

でも、いくら技ができても、ジャンプのスキルが高くても、
簡単な技を確実にやるよりも
難しい技をやって、かつ、それを確実にモノにして、
GOEも高くつくようになればどうなります???
鬼に金棒じゃないですか。

キム選手は確かにすごいですけれども弱点も多い。
ジャンプのスキルは高いけれども、その代わり難易度の高いジャンプはできないし、
意外とほかのジャンプの成功率も低い。
SやLzがすっぽ抜けることも多いし、loなんて飛べないんだし。

さらに、スタミナがまったくない。
FSをミスなく滑りきる体力がまったくないのは考えもの。

みなさん、気づいていないかもしれないですけど、
彼女、シニアに上がってから、このスタミナの部分、一度も改善されていないんですよ。
ということは、オリンピック・シーズンでも同じでしょう。
もともと体力がない選手なのです。

それに、彼女はまったく柔軟性がないし、音をとる才能もない。
表現力が豊かだといわれているけれども、芸術性の高さは真央選手のほうが上。
欧米の解説者たちがそれを認めているんですから。

それでも、彼女が強いといえるのは新採点システムに最も適応しているため。

それと、自分の弱点をよく知っているということ。

自分にできる技が少ない分だけ、
その少ない技でどれだけ最大限の力を発揮させるかを
周りのスタッフがきちんと考え、
またキム選手もそのことを最もわかっているから。

そういう点ではカナダ・チームはうまく機能していると思います。

しかし、同時に彼女には伸びしろがない。
これ以上難度の高い演技構成プログラムは組めないし、
せいぜい入れることができても、3Lz-3Tのジャンプだけでしょう。

でも、真央選手はまだまだ伸びしろがある。
3Aができて、エッジエラーや回転不足があるにしろ、
ほかのジャンプもしっかりと飛ぶことができる。

あとは、確実性を高めるだけ。
難度の高い技を確実にこなすことができるようになりさえすれば、
キム選手がどうあがいても勝てない。
それと、スピン、スパイラルのレベルの取りこぼしを完全になくすこと。

プルシェンコがあれだけ強かったのだって、
PCSが異常に高かったからではない。
4T-3T-2Loのコンビネーションジャンプを
だれよりも高い確率で飛べることができたからなんですよ。

見てください、これを。

  99-00 GPNHK杯
  99-00 GPファイナル第2FS
  00-01 スパカッセン
  00-01 GPNHK杯
  00-01 ロシア国内
  00-01 ユーロ
  00-01 GPファイナル第1FS
  00-01 GPファイナル第2FS
  00-01 ワールド
  01-02 Goodwill
  01-02 スパカッセン
  01-02 GPファイナル第1FS
  01-02 ロシア国内
  02-03 ワールド
  03-04 GPラリック
  03-04 GPロシア杯
  03-04 ロシア国内
  03-04 ユーロ予選
  03-04 ユーロ
  03-04 ワールド
  04-05 GPロシア杯
  04-05 ユーロ
  05-06 五輪

某所から転載してきたんですが、なんだと思います?
プルシェンコが4T-3T-2Loを成功させた大会です。

ちなみに、同じく4T-3T-2Loを成功させたステファン・ランビエール選手は

05-06 五輪

… …( ̄。 ̄;) 

ね? お分かりになったでしょう?

プルシェンコの本当の強さはここ。

確かに旧採点法は、回転不足に甘かったし、
大技を決めれば簡単に6.0とか出していたから、
新採点法のもとではもっと成功率と得点が下がったかもしれないですけれども。
わたしが見た限りは、4T-3T-2Loにいたってはほぼ完璧。
彼のジャンプは高さはそれほどないが、回転速度が異常に早くて
完全に回りきってから着氷できるので、回転不足という問題はほぼなかったかと。
実際にトリノ五輪でもGOEが高くついているわけだし。


難度の高い技を確実に決める、これが最も重要なんです。


そして、タラソワもきちんとそのことを考えている。
3Aをより高い確率で成功させること。3-3のコンビネーションジャンプも同様。

それに、これは個人的な見解ですが、
彼女は浅田真央選手をなんとしてもオリンピックで優勝させたいと思っていますよ。
その思いは、だれよりも強いはず。

もちろん浅田選手の才能にほれ込んでいるということもあるでしょうけれども、
彼女はなによりも実績がほしい。
彼女が持っていないのは女子シングルの金メダルだけ。
ここでぜひとも金メダルを取り、実績を作っておいて、
ロシアのスケ連の印象をよくしておきたいはず。
バンクーバーの次のオリンピック、ソチ五輪は母国ロシアでの開催なのですから。
将来的にロシア人選手のコーチをするためにも、
浅田選手をなんとしてでも金メダリストにしないと。

そういう意味でも、タラソワはかなり本気だと思う。

彼女だって何十年もフィギュアの世界にいるわけですから、
耄碌したとか、隠居状態で何もわかっていないとかいうのは的外れ。

じゃあ、彼女を批判する人に聞きたいですが、
あなたはいったいフィギュアのなにをわかっているんですか。

第三者の立場に立って、その裏事情もよく知らないで、
ただ言いたいことを言っているだけではないですか。

タラソワのほうがずっと実績があるんだし、
フィギュアの世界の裏の裏までよく知っている。
もっと彼女のことを信じてあげないと。

わたしはタラソワは絶対にやってくれると思いますよ。

2009世界フィギュア 女子FS 感想その1~台落ちしたことがそんなに悪いの???



真央選手のフリー、見ましたよ。
本当によくがんばりましたよね、
演技が終わったあと、
タラソワコーチとひしっと抱き合う姿を見て感動しました。

衣装、今回変えてきたんですね
ファンのあいだでもいつ衣装変えるんだろうと話題になってましたが。

すっごく大人っぽくってステキ (≧∇≦)キャー♪
どうしてはじめからあの衣装にしなかったんだろう
すごく真央選手に似合ってました。

そして、安藤選手の復活には拍手を送りたい。
これでオリンピック、二人の日本人選手が表彰台に
立つ姿が見られるかもしれませんね。


真央選手の結果についてですが…
別に落胆するほどのことではないと思いますが…

そもそも今回の大会はキム選手を優勝させるという意図がありありと見えていました。
フリーの演技は明らかに浅田選手のほうがよかった。
それでも、キム選手にあれだけの高い得点が出たのは、
浅田選手に匹敵させるためにどうしても、「記録」をつくりたかったから。

浅田選手は国際大会で史上初の3A二回を決めました。
対して、キム選手は?
大技を持たない彼女に一体どんな記録がこの先作れるでしょうか?
「得点」しかないじゃないですか。
真央選手と拮抗させるためにも、200点越えは彼女に与えなければならない。
ただそれだけの話。
なにをそんなに大騒ぎをするのかわからない。
たかだが台落ちをしたぐらいで・・・( ̄ヘ ̄)凸 ムカッ

なんども言いますが、本当の勝負は来年なんです。
来年に勝てなければ、世界選手権で何回優勝しても意味のないこと。
すべては来年のオリンピックのため。
ファンはもっと真央選手のことを長い目で見てあげないと。

それに、思うんですが、天才には挫折が必要です。
天才という存在は、あまりにもその才能がすごいために
挫折を経験できないことが多い。

でも、神様はちゃんと見ていて本当の天才には試練を与える。

わたしはどちらかというとフィギュアは男子のほうが好きで、
男子のほうが見ごたえがあるというか、
当然身体能力が女子よりも高いということもあるんでしょうけれども、
4回転を豪快に決められたりすると、
女子のちまちました演技よりもずっとかっこいいって思っちゃいます。

そのなかでも、特にすごいと思うのは、
なんども書いてますけれども、ロシアのプルシェンコ選手。

男子フィギュア史上最高の選手といわれるように、
おそらく彼のようなひとはあと50年は現れないと思う。
彼こそ、本当の天才だと思っています。

まさに彼の戦歴は天才そのもの。
15歳で世界選手権初出場にして、いきなり銅メダル。
史上最年少のメダリストとなりました。
ちなみにこの記録はいまだに破られていません。
ヨーロッパ選手権初優勝したときも、史上二番目の早さでの優勝でしたし、
初出場のオリンピックでは、惜しくも銀メダルに終わりましたが、
19歳で銀メダルは立派な成績でしょう。

そのあと、彼はほぼプルシェンコ独裁体制といっていいほどの強さで勝ち続け、
トリノオリンピックまでの4年間、2位だったのはたった2回。
しかも、その2位だって本当は優勝できたはずなのに、
ザヤック規制に引っかかってコンボを多く飛びすぎての結果だし、
その大会だって、4T-2Lo初成功という記録を打ち立てているんですからね。

トリノオリンピックの時だって圧倒的な強さで
2位と20点以上も差をつけての優勝。。。

今現在は怪我のため競技から離れてますが、
まあ、ざっと見ただけでも、彼がいかにすごい選手かということはわかるはずです。

そのプルシェンコ選手ですら、
実はシニアで台落ちを経験しているんです。

しかも、真央選手と同じ世界選手権で。
そして、偶然なことに順位まで一緒。
優勝を期待されながら、FSで自爆って4位に終わりました。
プルシェンコ、17歳のときです。


いったいなにをそんなにぐだぐだ騒ぐことがあるんでしょう?
これだけの選手だって、シニアで負けを経験しているというのに。

大事なのはこの先でしょう。
まだ、真央選手は18歳。あと5年は競技ができるはず。
それまでに強くなればいいだけの話。

そして、若いうちにこういう挫折を経験しておいたほうがずっといい。

キム選手のように挫折らしい挫折を一回も経験しないまま、
オリンピックに出場して、果たしていい結果を残せるでしょうか。
たとえ彼女が優勝したとしても、
このツケは、必ずどこかで回ってくるもの。

浅田選手はオリンピックの前年にいい経験ができてよかったんですよ。

事実、プルシェンコはこの世界選手権以降、
一度も表彰台を落ちることはなかったし、精神的にもずっと強くなった。

オリンピックで大きな失敗をするよりもずっとましでしょう。

それに今まで表彰台に乗り続けていた自体不思議だったのでは?

そうでなくてもシニアに上がってからの真央選手は不調気味でした。
しかし、不調ながらもきちんとそれなりの結果を残してきたんです。
世界選手権だって優勝しました。

これだけすごい成績を残しているのに、
一回ぐらい台落ちしたからってどうしてそんなに大騒ぎするのか。

なんどもいうとおり、今シーズンは挑戦の年。
いろんなことを試して、オリンピックでの勝利を確実にしていかないと。

特に真央選手の潜在能力はどの選手よりもずっと高いのですから。
今のうちにできる技とできない技との見極めをしておくのは重要。

現に3Aを確実に入れることができる(しかも、コンビネーションをつけて!)ということがわかったし、
Lzも完全ではないにしろ、きちんと矯正することができた。
あとは確実性を高めるだけ。

タラソワだってそのことをきちんと考えているし、
プログラムを要素てんこ盛りにしたのも、
むずかしい要素をあえてこなさせることによって
次のシーズンに向けての能力と体力を引き上げさせようとしているんですから。

見ました、女子のSP




ようやく見れました。女子のショート。

真央選手、思っていたよりも悪くなかったですね。

3Lzの失敗が悔やまれますが、回転不足でおりてきているわけではないので、
おそらくそれほどDGされてはいないでしょう。
ですが、少し気になったのが、
踏み切りのエッジがまた元に戻りかけていること。

やっぱり矯正ってむずかしいんですね

それでも、たったワンシーズンで大崩れせずに
ここまで成績を残せるのは立派 グッ(+´゚∀゚`)=b

あと例の3-3ですが…

うーん σ(・´ω・`;)

認定されたと聞いたので、もっとクリアに飛んだのかと思ったのですが。

正直、ビミョー (´・ω・`)

素人が見ても、回転が若干足りてない。
それなのに認定って。

もちろんジャッジはルールのマニュアル基準通りに採点しているんでしょうが。

あれで認定されるんだったら、
どうしてほかの大会では認定されなかったのかと (-"-)

確かに前よりもセカンドジャンプが高くなってはいたんですが。

なんだかな~~ (´-∀-`;)
今季の採点って読めないんだよね。
観客と点数との乖離がどんどん広がっていくような気がして、ちょっと…。

GPSのような大会では認定しないけれども、
世界選手権のような大きな大会ではあの程度の回転不足なら認定するのかも。

わかりません ( ̄ヘ ̄)ウーン

でも、これは真央選手にとっていいことかどうか。

某2ちゃんでもいわれていますが、
3-3のコンビネーションをとった場合
セカンド・ジャンプが3loだと認定が厳しく
逆に、3Tだと多少の回転不足も認められる傾向にあります。

今季、真央選手が苦しんでいたのも
このセカンドジャンプの認定が今以上に厳しくなったためで…
ファンのあいだでも
セカンド・ジャンプを3Tにしたほうがいいのではと議論されていたんですが。

しかし、こういう形で認定されてしまうと
セカンドジャンプの3loでもいいのだと思ってしまい、
3Tをつける練習をしなくなるのでは?

もともと3Tが苦手な彼女。
Tをやるよりもloやったほうが絶対に気が楽だもの。
ただでさえlzのエッジの矯正で苦しんでいるというのに、
苦手な3Tまでといわれたら、
いくら天才といわれている浅田選手でも精神的に参ってしまう。

わたしは某2ちゃんの住民がいうような
日本人つぶしのための3lo回転不足厳格化とは思っていないんですが、
(これについては後に話します)
それでも、やらないよりかはやったほうがはるかにいい。

来期のシーズンでも同じように認定されるとは限らないのですから。
来期の試合の結果を見て、認定がされないようであれば
3Tをセカンド・ジャンプに持ってきたほうがいい。

なんかいやらしいよね。
こういうときに認めておいて、また今年のGPSがはじまったら下げる。
だって3Tをやってしまえば、キム選手との差がほとんどなくなってしまうからね。

なんかジャッジの策にはまってしまったような気がして…
後味が悪いです。


しかし、それ以上にずっとわたしが気になったのは、
スピンやレベルの取りこぼし。
もうそろそろやめましょうよ ε-(‐ω‐;)

確かに真央選手のプログラムはほかの女子選手に比べたら格段にむずかしい。
やらなければならない要素も多いし、すごく大変なのもわかる。
でも、ほかの選手はきちんと取りこぼしなくレベルをとっているのだから、
ルールなり、なんなりを意識して、きちんととらないと。
こういう細かなところで取りこぼしてしまっては、
ただでさえ苦手なSPをいつまでたっても克服できないと思うんですが。

ここはコーチなり、スケ連の人たちがもっと強く言うべきですよ。


まあ、厳しいことを申し上げましたが、
でも、全体的には四大陸よりもぜんぜん良かったし、
すばらしい演技だったことは確か。

例外がひとつあるとすれば、キム選手の点数が出すぎたことだけ。
浅田サイドとしては、SPを最大でも5点差ぐらいにできれば
FPで挽回できると踏んでいたんでしょうが、
10点差ではかなり厳しい。

ですが、なんども言うように今季の目標は世界選手権優勝ではないので。

まずは明日のフリー。
きちんと滑りきること。
正直、このプログラムが完成するところを見たかったけれども、
結局は無理でしたね (´;д;`)ウッ・・

どうしてもLzがねぇ ε-(´ω`●)ハァ・・
もっと矯正がうまくいっていれば、
3lzを飛んだあとシーケンスをはさんで2Aという構成で
プログラムに組み込めたはずなんですが…

やはりワンシーズンでは完全な矯正ができなかったですか…(´・ω・`)

来期がんばりましょう。

とにもかくにも、目指せバンクーバー、目指せ金メダルです。


ちなみに、キム選手のPCS、プルシェンコ選手のPCSよりも高かったそうですが、
彼がSP男子史上最高得点90.66をたたき出した演技がこちら。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm303741

ニコ動なのですぐに消されるかも。お早めにドゥゾ♪(っ'ω')っ))。

にしても、プルのこの演技を超える得点をキム選手に与えるとは…
はっきしいってジャッジ、やりすぎ ( ̄▽ ̄;)

プルに対して失礼だよ ( ̄ヘ ̄)凸 ムカッ

たとえ今季の点数がインフレ気味で、高い点数が出やすくなっているとしても、
フィギュア史上最高の選手と誉れ高いプルシェンコを
超えるような点数を与えてはダメですよ プンスコo(`ω´*)oプンスコ

彼を超えるような演技をしたのならいざ知らず、
プログラムの要素をミスなく滑りきったからって、この点数は絶対にありえない
ジャッジは恥を知るべき!

プルヲタとしても、ちょっとゆるせないっすよ、これは (-"-怒)

2009/03/28

2009世界フィギュア 女子 感想 その2~浅田真央はキムヨナにもう勝てないのか~

じゃあ、浅田真央選手はもうキムヨナ選手に勝てないの???

いやいや、そうではありません。

今季は勝てないというだけです。

今季は明らかにキムヨナ選手のほうが調子がよかった。
おそらく彼女のピークが今年だったんだと思います。

それに彼女には明らかな目標があった、
世界選手権を優勝するという。

対して、浅田選手はもうすでにタイトルを持っている。
やはりタイトルを一度獲得してしまうと、どこか気が緩んでしまうもの。
しかも来年にオリンピックが控えているのであれば、
なにが何でも二連覇しなければという気持ちにはならないはず。

それ以上に、彼女には克服しなければならない課題がたくさんあった。
だから、今年はある意味捨てて、課題を克服するのを優先させただけ。

決して負けたわけではないし、真央選手がキム選手に
能力の上で劣るようになったというわけではない。

目指す目標や課題がちがっただけのことだと思います。

今年はキムヨナ選手の年。
それぐらいに思っておけば良いのではないでしょうか。

そして、これはわたしの直感なんですが、来シーズンはキム選手の調子が落ちる気がする。

すっごい似てるんですよね、今の状況。
まさに2000~2001年のプルシェンコに。

彼も世界選手権の優勝をなんども期待されながら、
実際にタイトルを取るまで4年かかっている。
史上最年少で世界選手権のメダルを取っておきながらですよ。

だから、オリンピックのプレシーズンの
世界選手権にかける彼の意気込みはハンパなかった。
まさにいまのキムヨナ選手と同じ状況ですよ。
なにが何でもとってやるという。

実際、このシーズン、彼は神がかってました。
出場した試合はすべて優勝していたし、
成長期が終わって身長がとまってこともあって
ジャンプが安定し始め、怪我もなく、からだの調子もすごく良かった。

天才が覚醒したならば、もうどんな選手でも勝てない。
たとえ相手がヤグディン選手であっても。

ついに彼は悲願の世優勝を果たし
対して、ヤグディンはもう終わったとささやかれ始めた。

ところがですよ、神様っていうのはとんでもないことをしでかすんですよね。

オリンピックのシーズンは二人は正反対の結果になってしまったんです。

金メダルは、すでに終わった選手といわれていたヤグディンが取り、
プルシェンコは銀メダルに終わってしまったわけです。

おそらく、プルシェンコは人生ではじめての挫折を味わったと思います。

もちろん、プルシェンコが負けた原因はいろいろあります。
オリンピックシーズンのプログラムがあまりよくなかったことや、
世界選手権優勝に浮かれていたのか、
よせばいいのに、4lzを練習しすぎて怪我をしてしまったこと、
大会中ののインフルエンザ罹患など、たくさんあるでしょう。

でも、最大の敗因はピークを前年に持ってきてしまったことだとわたしは思う。

残念ながら、わたしはリアルタイムでソルトレークシティを見ていなかったので、
you tubeの動画でしか見ることはできないけれども、
全体的に見ても、
ヤグディンの演技がプルシェンコの演技よりも
すばらしかったことは確か。

というよりも、このとき、ヤグディンには神が光臨していた。
顔つきさえもが変わっていました。
あのオリンピック・シーズンのヤグディン選手の容姿は
異常なまでにカッコよかった。モデルのようでした。


人間、そう何度もピークは訪れない。
まして寿命の短いフィギュア選手ならば、
そのピークはたった一度しか訪れないかもしれない。

大事なのは、そのピークをどこにもっていくかということ。

残念ながら、キム選手はそのピークを今年に持ってきてしまっているような気がする。

それどころか、この好調っぷりが逆に怖い。
好調期を過ぎると、フィギュアの選手ってガタガタって崩れてきますからね
特に女子選手は。

それに、キム選手は、めったにないことながらも3Fのエッジに問題を抱えている。
しかも、そのエッジが年々ひどくなって来ているような気がするんですよ。
いまは大してとられていませんが、おそらくこのまま何も矯正しないままでいくと
来期にはエッジエラーを取られてしまう可能性が高くなるわけで…。

そうなると、いちばん苦しくなるのはヨナ選手。

オリンピック・シーズンにエッジエラーをとられると、
もう3Fは捨てなければならなくなる。
そうなると彼女の最大の武器であった3F-3Tは使い物にならなくなる。

対して、前のシーズンに苦しんだ浅田選手は、エッジの矯正を終了させているわけですから
それほど負担ではなくなるし、今季3F-3loが認定されたのであれば、
浅田選手のほうが断然有利になる。

それに彼女はすでに不調を経験しているだけに、
もうこれ以上下に沈むわけではないですから、
気分的にも楽にオリンピックに望めると思います。

だから、今年の世界選手権、キム選手が優勝しても、
浅田選手がもうだめだとは思わないほうがいいと思います。

ほんと来シーズンはどうなるか、わからない。

絶対に金メダルを取るといわれていたプルシェンコだって、
結局銀メダルに終わっているわけだから。

キム選手が今年優勝したからといって、
オリンピックまで好調が続くとは限らない。

プルシェンコのほうがキム選手よりも数百倍も才能があるわけですからね。
タラソワだって、ヤグディンのコーチをしていたときは、
プルシェンコのことを批判しまくっていたのに、
ヤグディンが引退したあとは、「百年に一度の選手」と褒め称えているのですから。
その彼でさえも最初のオリンピックは、金メダルを取れなかったんですからね。

本当の勝負はオリンピック。
その勝負に勝てたとき、真の勝者なるんです。

わたしはそう思っています。

2009世界フィギュア 女子 感想 その1



早速もうyou tubeに動画上がってるんですね
お隣さんは行動が素早いことで…

まだ真央選手の演技を見ていないので、何もいえないのですが

でも、上の動画を見る限りはヨナ選手の演技は本当にすばらしいものだったと思います。
欠点のつけようがないくらい完璧な演技でした。

某大型掲示板では点数出すぎとたたかれてますけれども、
四大陸のときよりもずっと調子はいいし、
スパイラルのチェンジエッジもスムーズだったし、
若干ステップにキレはなかったものの、
全体の印象としてはすばらしい、文句のつけようのないできでした。

アンチのひとも、たたくのはいいけれども、
いい演技に対しては素直に認めようよ。

このSPに関しては、正直文句のつけようがない。
もともとSPには高い点数が出る選手なのだし、
ネ申演技をすればこれぐらいは出ても当たり前でしょう。

まあ、わたしも個人的には点数は出すぎたと思うんですけど…

大体プルよりPCSが高いってどうよ …( ̄。 ̄;)
世界最強選手よりキム選手が上ってことはありえないって (((=ω=)))ブルブル

だけれども、逆に彼女をどうしても優勝させたいという
ジャッジの強い意思がこの点数によく現れているわけで・・・

逆に、これぐらいの点数を出しておかないと、
FPでミスを犯しやすいキム選手が優勝することができない。
演技・構成の上でも3Aを二回も入れている浅田選手に及ばないし、
しかも、彼女は今季は3Aをあまり失敗していない。
最低一回は認定されている。
それに、今回のFPの構成は3Sをいれずに得意の3Loに変えるなど
明らかにFPでの巻き返しを狙っている。
たぶん、四大陸よりは調子を落としていないので、
FPはかなりいい演技が見られるのでは?

そういうことを考えても、この点が出るのは仕方がないと思いますけど…。。

キム選手も今回はどうしても世界選手権のタイトルをほしかったと思うし、
今季の優勝を逃せば、もう来年はオリンピック。
世界選手権を一度も優勝しないでオリンピックで金メダルを取った選手は
ほとんどいないわけですから、今季の彼女の世界選手権にかける意気込みは
なみなみならぬものがあったはず。

それがそのまま演技に出たまでのことだと思っています。


そして、真央選手のことですが。
正直、わたしは今回の世界選手権は優勝できると思っていません。
おそらく真央選手もコーチのタラソワもそう思っているでしょう。

だから、ファンの不安をよそに本人たちは案外さばさばしてるんじゃないかな。

だって、一番大事なのは来年のオリンピックで金メダルを取ることでしょ。
今年にピークを持ってきちゃダメじゃん
ちゃんとタラソワもそのことを考えてるって。

今季は真央選手も言っているように「挑戦の年」
3Aを確実にし、3-3のコンビネーションをしっかりと決め、Lzのエッジを矯正すること。

今季のシーズンを総括するには早いですが、
これらの課題は、それなりに克服できたのではないでしょうか?
まだ若干Lzに不安があるようですが。

でも、今季一度も決まらなかった3-3のコンビネーションが認定されたってことは
来期は強力な武器となるということ。
GPSでは相変わらずDGを受けるかもしれないけれども、
オリンピックのような大きな大会では認定される可能性がでてきたといえるのでは?

演技構成の上では浅田選手のほうがキム選手よりもずっと上なのだから、
むしろ順位云々よりも3-3のコンビネーションが認定されたことのほうが
よっぽど大事なことだと思うんですけど。
キム選手の3-3よりも真央選手の3-3のほうがずっと難度が高いんだから。


タラソワのプログラムは非常に難しいことで有名。
特にオリンピックのプレシーズンは、
選手の持っている能力の2~3倍も上回る難度の高い要素を盛り込んで、
選手を徹底的に鍛え上げる。

今季のプログラム、そもそも優勝できるようなプログラムじゃないでしょう
SP「月の光」はもともと盛り上がりに欠ける曲だし、
選手が自身で盛り上げていかないと、ぜんぜん盛り上がらない
まさに表現力を試される難プロ。
 
フリーの「仮面舞踏会」にいたっては鬼 カタカタ(((;゚;Д;゚;)))カタカタ
正直、完成したものは見ることはできないと思う。
3A2回入れられるだけでもすごいと思わないと。
並みの選手なんてとてもこなせない。
もちろんキム選手にだって無理 (ヾノ・∀・`)ムリムリ。

韓国人は浅田選手のことをジャンプが汚いとかチートとか馬鹿にするけれども、
わたしは彼らにききたい。
じゃあ、キムヨナにあのプログラムをやらせてみろ! と。
おそらくあのプロができるのは、プルシェンコだけでしょう(きっぱり)。
男子だって無理だよ。
正直、タラソワ、ここまでやるかって思ったもん。

でも、これほど難しいプログラムをやらせるということは、
タラソワがそれだけ浅田選手の才能に入れ込んでいるということ。

そして、これは、個人的にいつも思うことなんですが、
タラソワが久しぶりに入れ込んだ選手は、ヤグディン以来じゃないだろうか。
少なくとも女子選手としては、彼女がはじめて本気で惚れ込んだ選手だと思う。

わたしたち、日本人はそのことをもっと誇っていいのでは?


それに、かのヤグディン選手だって、
タラソワの過酷すぎるトレーニングに怪我をしてしまったぐらいですから。
プレ・シーズンのときの世界選手権は優勝できなかったし、
課題だった4-3-2だって結局決められなかったのでは?
その代わり、オリンピックでは見事に成功させて金メダルを取っている。
しかも、あのプルシェンコに勝ってですよ。

ファンももっと浅田選手とタラソワを信じましょうよ。
大事なのはいつも良い結果を出すことではない。
もちろんプルシェンコみたいに常に1位をとることができれば良いけれども、
でも、採点システムも変わってきているし、
そう何回も同じ選手が勝ち続けることはこの先あまりないのでは。

真央選手だって機械じゃないんだから、調子の悪いときだってあるし、
現に今季はLzのエッジ矯正など難しい課題を抱えていたのですから。
普通の選手ならワンシーズン棒にふってしまうぐらい不調になってしまうものなのに、
あれだけの結果を出しているってこと自体、
浅田選手が並の選手ではないことを雄弁に物語っていると思うんですけど。

大事なのは来年のオリンピック。
そのオリンピックにいかにピークを持ってくるか。
そして、浅田陣営もそのことをしっかりと考えている。

いまはファンにとっても選手にとっても我慢の時期だと思います。

Boleroはやっぱかっけーー(≧▽≦)

いま世界選手権真っ最中ですね。

真央選手、現在SP3位通過!
しかも、今季最高得点! がんばりました。

そして、キムヨナ選手、76点…(´-∀-`;)
すごいですね。
女子のことについてはあとで話すことにして、

まずは男子についての感想を。

ライサチェック選手、優勝☆★おめでとぅ♪(祝'3`d)★☆ございます

本当にすばらしい演技でした 

今季最高の出来かも。 ヾ(>▽<)ゞ ♪

特にSPのボレロはかっこよかった。
まさにネ申演技でした!

本当にすばらしかった、見ていていちばん感動したかも。

正直、ライサチェック選手にはあわないと思っていたんですよ、ボレロ

というか、わたし的にはどの選手がボレロをやっても好きになれなかったと思う。

たとえば、今季安藤美姫選手がEXでボレロをやっていますが、
もちろん彼女のいままでのプログラムの中ではすばらしいものではあるんですが、
感動できるかといわれたら、正直そのレベルにまでは達していないと思う。

というのも、それはわたしが最高のボレロを演じている選手を知っているからです。

例の、オリンピックで、オール6.0をたたき出した伝説のアイスダンス???

ヾノ≧∀≦)イエイエ! ちがいます

まずはこちらの動画をどうぞ 

( ´∀`)つ

↓↓↓↓↓ 



すんばらしぃ演技ですよね。
刈屋アナウンサーも思わずうなっています (;^ω^A

衣装が若干変なんですが(すごく似合っているとは思うんですけれどもね (;^ω^A )

そうです、ここのところ、たびたび登場しているプルシェンコ選手のボレロです。

すごいでしょ???

もうキレッキレッ

氷の上を滑っているというよりも踊っているかのよう。
どうしたらあんなステップを踏めるのかと思うぐらい。

4回転ジャンプにしたって、まるで3回転をやっているかのように軽々と飛ぶし、
3Aは高さもあって、3Lzにいたっては着氷がね、もうキレー(≧∇≦)キャー♪ なの
個人的には彼の3Lzがいちばん好き…d('∀'o)


でも、いちばんスゴイのが、彼のこのときの年齢…

18歳なんですよ、これやったとき。

信じられん ( ̄▽ ̄lll)

まだ高校三年生ですよ。高校生にしてこの貫禄とこの演技…

うちの18歳だったころと比べても、ホントもう…

プルシェンコ選手はね、本当にすごいんですよ。

言葉では言い表せないぐらい。
もうね、何もかもがすごいの。
どの選手のレベルを超越しているというか、もう完璧なんだよね。

もちろん細かな欠点はたくさんあるけれども、
そういう欠点を覆い隠してしまうぐらいのすごさと魅力がある。

こういう人を見てると、天才ってほんとにいるんだなーって思う。

だからね、ほかの人のボレロを見てても
すんげーつまんなく思えちゃうの。

「ああ、やっぱり、プルシェンコは超えられないや」って。。。

そういうこともあって、ライサチェック選手のボレロはイマイチ隙になれなかったんですが、
でも、世界選手権のSPは本当にすばらしかった!

プルシェンコ以来のいいボレロを見ましたよ!

本当に内面から情熱がわきあがってくるようなボレロ
ライサチェック選手がこの大会にかけていた意気込みが
そのまま伝わってくるような演技でした。
正直、あとにやったジュベールの演技がつまらなく思えたぐらい。
SPのいちばんのできは、個人的には、ライサチェック選手だったなぁ。

チャンやジュベールも悪くはなかったけど。

長い手足を存分に使ったキレのある動きはリンクが狭く見えました (*^^*)


こちらで見れますんで、どうぞ。

2009/03/21

魅惑のビールマンスピン

お久しぶりです。前回の更新から2週間もたっていましました。
なるべくたくさん更新をしたいのですが、時間がなくて。
今年は特に試験があるので、更新は難しいと思います (´;ω;`)
どうか気長につきやってくださいませ 
m(o´・ω・`o)mペコリン

唐突ですが、来週から世界フィギュアが始まりますね。
浅田選手、二連覇できるでしょうか。
期待がかかります。

前回エドウィン・マートンに絡めてフィギュアスケートのお話をしましたが、
来週から世界フィギュアも始まることですし、
これから何回か、フィギュアスケートの特集(?)をしたいと思います。

最近、フィギュアスケートは浅田真央選手をはじめとする
日本人選手の活躍により注目を集めていますが、
フィギュアスケートにはさまざまな技があります。

いちばん有名なのはジャンプですが、
(浅田選手のトリプルアクセルは有名ですね)

そのほかにも、スパイラル、ステップなどのさまざまな技もあります。
もちろんプログラムごとにいくつかの要素を入れなければならず、
フィギュアスケートはこれらの要素を総合して競う競技なわけですが。

で、最近よくテレビで見かけるのはこれ

↓↓↓↓↓


すごい柔軟性ですよね(;^ω^)
常人ではとてもできません 
これはビールマンスピンと呼ばれ、スピンのなかでは最も難度の高い技のひとつです。
これを軸足がぶれずに早く回るのが、最も美しいとされています。
当然高い柔軟性を要求されるので、
男子ではこの技をする(またはできる)人はなかなかみあたりません。

ですが、ただひとり、この技を行える男子選手がいるんです (≧▽≦)
それが前回にも触れたロシアのエフゲニー・プルシェンコ選手。

↓↓↓↓↓


男子は女子に比べて筋肉の量が多いので、
こういう柔軟性の高い技はできないとされてきました。
しかし、彼のお母さんはテレビで
デニス・ビールマンがビールマンスピンを行っているのを見て
非常に衝撃を受けたそうで、自分の息子にもそれをさせたいと
毎日ストレッチをさせたそうです。
その結果、プルシェンコ選手は男子では
非常にめずらしいビールマンスピンができる選手となりました。

実はプルシェンコ選手が登場するまで、
男子でビールマンを行う人はいなかったのですが、
彼が行うようになってからは
ビールマンを行う選手もちらほら出てきました。
日本では羽生結弦選手が行っています。
海外でも行っている選手がいるようです。

わたしも彼がビールマンをやっている動画を初めて見たときは衝撃を受けました。

しかし、残念ながら、プルシェンコ選手自身は現在ビールマンをできません。
背中の故障で、手術をした結果この技は封印されてしまいました。
残念です 。゚(゚´ω`゚)゚。


ちなみに、プルシェンコ選手がビールマンスピンを行っている動画がこちら。



Σ(o゚д゚oノ)ノ凄ッ!

2009/03/02

Edvin Martonとフィギュア・スケート

それにしても月日の経つことの早いもので・・・(゚∀゚ ;)タラー
いつの間に、三月へと突入。

ほんのつい最近まで冬だとばかり思っていたのに・・・(´・ω・`)
といっても北海道はまだ雪に覆われてますが。
北国にはまだ春の訪れはないようです。

冬といえば、ウィンター・スポーツですよね

札幌では小・中学校ではスキー授業なんてものがあるんですよ。

帯広のほうに行くとスケートになるそうですが(母親談)

昔はけっこうわたしもスキーをしていたんですが、
今はほとんど暇がなくていけません (ノД`)シクシク

なので、もっぱらスポーツ観戦のみになってしまいました 


特に冬スポーツの代表といえば、いまはフィギュア・スケートですよね (≧▽≦)
浅田真央選手をはじめとする日本人選手の活躍で、
フィギュア・スケートの人気は一気に急上昇!
来年のバンクーバーオリンピックでのメダルが最も期待されている競技だと思います。

わたしも去年から今年にかけてフィギュアをずっと見てました。
そして、見ているうちに↑のCDが聞きたくなり、i-podに入れて聞いてました

ロックヲタの自分からは考えられないほどのクラシック
といっても、これでもけっこうクラシックは好きなんですよ。
もっともEdvin Martonはクラシックというよりもイージーリスニングに近いと思いますが。

でも、なぜフィギュアを見てこのCDを聞きたくなったかというと、
フィギュア・ファンの方はもうわかるかと思いますが、
このマートンの曲が選手たちのプログラムに使われているんですね。

なかでも特に有名なのは、このヒトですが。
↓↓↓↓↓


ごらんの通り、荒川静香さんと同じトリノ五輪で
男子シングルの金メダルに輝いたエフゲニー・プルシェンコ選手です。

彼はトリノ五輪でマートンの作曲した曲を使用し、見事金メダルを獲得しました。

わたしがフィギュアにはまるきっかけになったのも、トリノ五輪でこのヒトを見てから。
そして、マートンの曲を聴くようになったのも、
このヒトがプログラムで彼の曲を使用していたからなんです。

2006年当時はほとんどフィギュアに興味がなく、
浅田真央選手の五輪出場年齢制限問題でニュースになっていた時でさえも、
まったく興味がありませんでした。

そもそも冬のスポーツでメダルなんて取れるとは思っていなかったので、
完全にアウト・オブ・眼中状態だったんです。

しかし、ウチの父親は逆にスポーツ観戦ヲタ
とりあえずどんなスポーツでも日本人が出ているスポーツなら片っ端から見るので、
トリノ五輪開催期間中もせっせとビデオを撮ってました。

で、結局皆さんもご存知の通り、日本人がメダルを獲得したのは
荒川静香さん一人だったのですが、当時わたしはまったく彼女の演技を見ていなかった
恥ずかしい話なんですが…

日本人ではじめて金メダルを獲得した競技を見ておかなきゃさすがにやばいだろうと思い、
父がとりだめしていたビデオを見ることにしたわけです。

そのビデオには女子だけではなく、男子も録画されていました。

最初に演技者は高橋大輔選手。
そういえば、高橋選手もメダル候補だったなと思い、
みてたんですが、けっこうミスが多く、
世界一だといわれているステップにもどこか精彩を欠いている。

これではメダルはだめだなと思い、次のヒトの演技を見ました。

それがまた…、とてつもない宇宙人、もとい「神 (・∀・)キタ!!」だったんです!

「SUGEEEEEE(゚Д゚)EEEEEEEEE!!」

なんじゃこりゃ~ ガ━━━( ゚д゚ ;)━━━ン ってカンジですよ、まさに。
どう考えても、3回転ジャンプを飛んでいるとしか思えない4回転ジャンプや
高橋選手のステップなどかすんでしまうほどの細かいステップ!!!

「ぎゃー、このヒト、宇宙人や、神や、ヘンタイや!!!

日本人、メダル取れなくて当たり前じゃん。゚(PД`q。)゚。」って 思ってしまいましたよ。

それ以降プルシェンコ選手のファンになってしまって

彼のプログラムを見るようになったんですが、

すごいんだ、これが (≧∇≦)キャー♪

すべてが神がかっていて。

こんなヒト、日本には絶対出てこない

まさに社会主義体制が生み出した魔物そのもの (;^ω^A

実際プルシェンコ選手は「ソビエト連邦の最後の遺産」と呼ばれているそうです。

いくつか紹介すると



マートン編曲による「Godfather」。2006年のユーロ選手権より。
このときインフルエンザに感染し、39度もの熱があったそうです。
それをカンジさせないほどの気迫の演技。はっきり言って脱帽です 


↓の動画は、↑のCDから3曲を編曲して使用した「tribute to Nihjinski」



まさにニジンスキーが乗り移ったかのような神演技
ファンのあいだでも最高演技と褒め称えられているプログラムです。
2004年、ロシア国内選手権より。
2:30ごろからのステップが圧巻 

ちなみに、彼はこの演技で芸術点6.0を
ジャッジ全員からもらうという離れ業をやってのけてます ( ̄▽ ̄;)


またプルシェンコ選手はEXも非常に面白く、個性的なプログラムがたくさんあります。
いちばん有名なのは、これ↓ですね。



とちゅう、金パンツ一枚になってストリップダンスを踊るさまはもう…
芸人としてもやっていけるのではないかと思えるほど 。゚(゚^∀^゚)゚。
観客も解説者も大喜び 
ちなみにこのときまだ18歳…(((=ω=)))ブルブル

そして、

彼のスケート芸人への道はまだまだ続くのであった。(っ`・ω・´)っフレーフレー!!!

2009/03/01

the best album of year 2008 ③

少し遅れてしまいましたが、ベストアルバムの9位・10位を

9位 the black kids 『partie traumatic』

唯一わたしがいいと思った新人バンドのファースト。

去年もいろんなバンドがデビューし、
そのたびに洋楽雑誌は大きく取り上げていましたが、
わたし的にはどれもピンと来るものがなく、
いつものNMEの受け売りをそのまま垂れ流しているだけにしか思えなかったのですが、
このアルバムだけは、すごく好きになりました。

アメリカのバンドということもあるのか、
まあ、数年前からこういうnew wave系の音を鳴らすというのが
アメリカで流行しているんだけれども、
このバンドはインターポールよりも、the killersよりで
いい意味での開き直りがある。

これでもかというぐらいの、new waveの要素をつめまくって、
インターポールのように知的に解釈するのではなく、
もっと享楽的に、80年代的薄っぺらさを表現しているのがいい。
ちょっとゲイカルチャーっぽいディスコサウンドも魅力的 (・∀・)イイ!

ボーカルのヒトの、ロバスミ度が高いのもすごくツボ (;^ω^A
とても楽しく聞かせていただきました。

だからといって、このバンドがどこまで成長するのかは正直わからない。
このアルバムで終わってしまうかもしれないし (^^;

彼らの成長をこれからも見守っていきたいです。


10位 the cinematics 『a strange education』

black kidsと同じnew wave revival系のバンドなんですけれども、
このthe cinematicsはインターポールに近いかな。
まあ、joy division系列のダーク系new waveサウンド。

この手のバンドって前も書きましたけれども、
昨今の流行から外れているところがあって、
特に本国イギリスではあまり受けない音だと思うんですが、
それでも、自分の好きな音をがんばって作り続けているのは潔いし、
とてもいいことだと思う。

若干エコバニに影響されすぎてるところもあるかと思うんですが、
がんばってこの系列の音を作り続けていってほしいです。

それにしても、この耽美系new waveサウンドって流行りすたりは別としても、
こうやって連綿と続いていくものなんだな…

(´д⊂)‥ハゥ うれしくって泣けてしまいますよ


以上わたくし的主観の年間ベストアルバムでございました。



で、洋楽雑誌でベストテンに取り上げらている有名どこのアルバムの感想としては、

まずコールドプレイは、わたし的にダメダメでした (T∀T)
もともとこのバンドを高く評価していないということもあるんですが、
いままで以上につぎはぎ的な音が多くて愕然 ( ̄▽ ̄;)
いずれコールドプレイについては詳しく書こうと思いますが、
こういうハリポタみたいな有名バンドのおいしいとこ取りは好きになれん
もう少しなんとかならんものなのか (`Д´) ムキー!

オフスプはねぇ、トップテンに入れてもよかったんですが、
ヴィジュアル的にアウト ・・・orz・・・はうぅ・・・
デクスターのメタボっぷりに思いっきり萎えてしまいました
デクスター、お願い、もっとやせて・・・(´Д⊂ ダメポ

FOBとpanic at disco!は思っていたよりも平凡な出来。
FOBはロキノンで高く評価していたけれども、
あれはどう考えても過大評価しすぎ ( ̄。 ̄;)
去年出たアルバムのほうが数倍も出来がいいのに。
アメリカのメディアでもベストテンに選ばれていたアルバムだった。
でも、ロキノンではまったく無視。
その反動で、今年入れてきたとしか思えない ( ̄ヘ ̄+)

いつも思うんですが、ロキノンはアメリカのバンドに対して冷淡というか、
反応がいつも遅いんですよね。イギリス経由で入ってくることが多くて、
NMEあたりで評価されてるから紹介しようとか、そういうのばっか。
独自の評価システムというのはないのか、この雑誌は ( - ゛-)

panic at disco!も同様。ファーストの焼きまわし的アルバムで
高く評価できるところはどこにもなかった。

オアシスは言うにあらず。10年前とまったく同じ音しか作れないくせに、
どうしてあんなに持ち上げるのか理解できん ( ̄ヘ ̄)凸 ムカッ
わたし的にオアシスはイギリスの演歌、または歌謡曲だと思ってますから
音楽的には彼らは90年代ですでに終わってる。
それでも、本国で高く評価されてるのは、
ワーキングクラスが抱く夢をそのまま体現させている、シンボル的な存在だからでしょ。
マンチェのチンピラが音楽を見つけて、スターとして成り上がっていくという神話が
彼らを本国イギリスで神的な存在としてあがめられているというだけの話。
日本人のわたしには頭で理解できても、共感はできません (((=ω=)))
(スイマセン、オアシスファンの方々 m(_ _)m )