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2009/02/28

伝説のバンド、っていくらでも似すぎだろ( ̄▽ ̄;)


ちょっとここでベストアルバム・オブ・ザ・イヤーは一休みして、
最近聞いている音楽ネタを。

といっても、MIXIで去年紹介していたものなんですが・・・(;^ω^A


ずっとね、CDでほしいと思ってたんですよ

ようつべでは音源がいくつか上がっていたんですけれどもね

でも、やっぱCDで欲しいもんじゃないですか

特に音楽ファンならば、よりいい音源で聞きたいもの

しかしながら、コールドプレイのようなメジャーどこは別として、
インディー・レーベルにも首を切られそうなマイナー・アーティストのというのは
たとえ、マニアックなファンがいてもなかなか手に入りづらいもの。

ましてや、日本のように洋楽市場がそれほど広くない国ならなおさら。


ところが ところがですよ

売っていたんですよ、ITSに。

もちろんアメリカじゃなくて日本ですよ

日本のITSでも買うことができたんです。

すぐにダウンロードしましたよ v(≧∇≦)v イェェ~イ♪

超感動です ヾ(>▽<)ゞ ウレシイ♪


って、何の話をしているかというと、
わたしがずっと探し続けていたバンドの話です。

その名は『the essence』

このバンドの存在は某サイトさんより知りました。

イギリスのcureそっくりさん大賞を受賞したバンドだと
(もちろん嘘~♪(≡∀≡σ)σです)

しかしね、この手のバンドって今ちまたにあふれてるじゃないですか
black kidsしかり。the raptureしかり。
なので、それほど驚きはなかったんですよ

またいつものカンジのnew wave revival系のバンドだなと

ところが、ぜんぜん違ったんです

何しろこのthe essence、80年代から存在したバンドだったんです

しかも、そっくり度が他のバンドを断然上回る
とにかく本当にそっくりなんです、
もう何から何まで。ロバ御大の声から歌い方から、
曲の構成からアレンジメントにいたるまですべて。
cureのアウトテイクといわれても信じてしまうぐらい…(;^ω^A

実際に聞いてみると、こんな感じです



まさに80年代のcureって感じですよね
the head on the doorあたりの・・・。
リアルタイムな世代でもないにもかかわらず、
なぜかものすごいノスタルジィが・・・( ̄▽ ̄;)

昔のcureの音源を発見したようなカンジでしょうか

現に『The Cure Rare Unreleased Song 』などと名うって
投稿している輩が・・・( ̄▽ ̄lll) 

↓↓↓↓↓↓




さらにこちら・・・ 

↓↓↓↓↓


個人的にはこの曲がいちばん似ていると思うんですけれども。
cureの(ロバスミが)開発してきたフォーマットをすべて使って
曲を作っている気がするなぁ

それにしてもまねっぷりが見事 。゚(゚^∀^゚)゚。

そして、極め付けがこちら・・・ 
↓↓↓↓↓



どう考えても最初のドラムパートは『all cats are grey』だろ ( ̄▽ ̄;)

ロバートはこのバンドのことをどう思っていたんだろう・・・
よく訴えなかったって思うよ
だってさぁ、このバンド、こんなそっくりな曲作って
スペインあたりでかなり売れてるんだよ

明らかに著作権違反で訴えられそうだけれども・・・
法廷闘争とかなかったんだろうかと心配です( ̄▽ ̄lll)

2008/04/20

Jesus and mary chain


以前、今年のサマソニはろくなのが来ないとかぬかしましたが、前言撤回。
スイマセン。わたしが間違ってました。
ひそかにQOSAとかdeath cab for cutieとか、spiritualizedとか来るんですね。
ぎゃあ、見たいかもー。
でも、もっと強力なメンツがほしーな…。NINとか(結局そこかい!)。

前回、オジサン、オバサンしか喜ばないバンドしか来ない的なことをいいましたが、
だからといって決して、『嫌い』というわけではないんですよ。
むしろ、ジザメリなんかはすごく好きで、見てみたいバンドのひとつでもあります。
もちろん、今年フジに来るマイブラも。

ただね、『再結成』というのに興味がないのですよ。
こういう時代を象徴するバンドというのは、
その時代にいたからこそ素晴らしいバンドなのであって、
解散して、そのあとお金のために再結成するのはちょっと興味がないわけ。

で、ジザメリも『再結成』した後ではなく、
解散する前に見たかった
思うのですよ。
もし自分が10年早く生まれて、自分が高校生ぐらいのときに彼らが来てたら、
絶対見に行ってたかもしれない。
そっちのほうがライブも絶対に素晴らしいと思うから。
エッジをなくしてしまったバンドのゆるーい姿を見たくないんです。
神聖化している分、よけいに。

わたしが一番好きな彼らのアルバムは『psyko candy』じゃなくて、
↑の『honey's dead』。
個人的にはこれがいちばん、彼らの才能のピークに達した、最も成熟したアルバムだと思う。
インダストリアルなテイストを盛り込みつつも、
メロディがポップでひじょうに聞きやすく、素晴らしい。
ノイズとメロディの配分が絶妙。
当時の流行を意識していたのか、ところどころシューゲイザー風な曲もある。
どうしてトレントがこのバンドを好きになったかのかもよく分かる。
大学1年生のの頃、よく聞いていたアルバムでした。

ジザメリって分類的にはどうなんでしょうかね?
シューゲイザーなんでしょうか? でも、マイブラとはちがう気もする。
なんか独自の音楽スタイルを持っているような…。
スイマセン、勉強不足で。
80年代のバンドってホント独特というか、色んな音楽スタイルを持ったバンドがたくさんいて、
そのバンドがここに独自のカラーを持っているといった感じで、
分類不可って感じがする。いや、そもそも何かに分類しようというのが、まちがっているのですが。
でも、このアルバムはひじょうに聞きやすいアルバムでもあるので、
ジザメリをはじめて聞いてみたいという人にはおススメのアルバムなのではないでしょうか?
とくにNINの『year zero』が好きな人にはおススメです。
興味のある方はぜひ聞いてみてください。

2008/04/05

GOTHとは何か:番外編―勝手にゴス・メタル④

これでゴス・メタル特集は最後です(笑)。

数年前から、すごく気になっていたゴス・メタルバンドがあって、
それを取り上げなくては、終われない!
というので、the Rasmusの紹介を。


はい。 ↑の写真の人たちです。
またまたフィンランド出身の、ゴス・メタル若手有望株です。
『ケラング!』なんかにも特集されていたりしてます。
欧州では人気があるみたいです。

何よりも私が驚いたのは、このボーカルさん。
だってどーみても、このヒト、ロバスミでしょ?
絶対、ロバスミだよ…。
最近、new wave revivalの影響からか、
声のロバスミそっくりさんはたくさんいますが、
見た目まで真似するヒトがでてくるとは…。
しかも、微妙なところまでそっくり…(激汗)。
ちなみに、彼はラウリ君というらしいです。
「君」と呼んでますが、れっきとした年上です。
1979年生まれらしいです。もうすぐ30…。
でも、童顔のせいか見えない…。 ↓↓↓↓↓↓

↑のアップ写真をご覧ください。
なんかさ、ビョークとロバスミの隠し子みたいじゃございません?
御大…、いつの間にビョークと…。 いや、ちがうけど・・・。
ちょっとアジアン・テイストが。やはりフィンランド系って証拠でしょうね。

ちなみにフィンランドときいて、
金髪碧眼のバイキングを思い浮かべる方が多いと思いますが、これは間違い。
もともとフィン人というアジア系の民族によってできた国なんですね。
豆知識ですが。だから、結構東洋人っぽい顔立ちの人も多いんです。

私はずっとラウリ君のことを、フィンランドのロバスミとひそかに呼んでます。

音楽的にはどうかというと、けっこーフツーです。
メタルというよりは、ハード・ロックよりかな~。
結構美メロ系のバラードとか作ってるし。
museやレッチリが好きということもあって、
前回に紹介したnightwishよりもオルタナよりでずっと聞きやすい。
私も割りと好きです。
これならアルバムを買ってもいいかなと思うぐらい。



↑:結構いい曲でしょ? まともというか。至極まっとうな音。
  ある意味面白みがないとも言える。でも、美メロが非常によろしい。


ちなみに↓は、ロバスミ御大。いつアルバム出るんでせうかね?

2008/04/03

GOTHとは何か:番外編―勝手にゴス・メタル③

まだまだゴス・メタル特集は続きますよ(汗)。すいませんね~。
でも、気になりだしたらとことん追求しないときがすまないたちで…。
もう少しだけお付き合いください。

で、次に紹介する男女混声ボーカルのメタル・バンドはLacuna coil
イタリアのゴス・メタルバンドでございます。
このバンドは、たぶんいちばんevanescnceに近い。
前回紹介したwithin temptationより聞きやすいかも。
デビュー曲はかなりエヴァに近い感じ。

メンバーのクリスティーナ嬢(何歳だろ?)も
エイミー嬢に似た感じの、美人さんというよりは、かわいい系。
ちょっとコワいんだけどね。でも、好感は持てます。

でも、このバンドもエヴァよりも早いデビューなんだよね。
同じメタルバンドでも南欧系のためか、独自色がある。
エレクトロの要素が強かったり。
すこしだけKornぽいというか、ヘヴィ・ロックの影響もある。
実際、デペッシュ・モードの『enjoy the silence』もカバーしております。
個人的にはあんまし好きじゃない。
メタルっぽくはないんだけど、アレンジがどうも…。

ゴス・メタル、デス・メタル系のバンドも
depeche modeやcure好きな人がなぜか多いです。
depeche mode、cure=ゴスという図式があるからなんだろうか。

↓の曲のタイトルをはじめてみたとき、NINのカバーかと思った。




お次は、北欧メタルの雄、Nightwish
キャリアも長いようで、人気もかなり高いです。
まあ、なんとyou tubeの再生回数の多いこと。
すでに950万件を上回っております。 ↓↓↓↓↓



でも、このバンド、どうもボーカルが脱退してしまったようで、
↑のPVに登場するヒトは、最近新しく入ったボーカルのようです。

フィンランド出身ということもあって(そうなのか?)、
ボーカルのオネーサン(アネットさんというらしいんですが)がビョークに似てる(笑)。
まるでビョークがゴスの格好をしているよう(爆)。↓↓↓↓↓
似てますよね、絶対。はじめビョークかと思いましたもん。

しかし、古参のファンのあいだではあまり評判がよろしくないようです。
前ボーカルのターニャさんのカムバックを望む声多し。
↑のヒトですね(汗)。すごいコワモテというか、
どっかのヤンキーみたいなんですけど…( ̄ロ ̄;)
でも、この方の歌唱力、かなりすごいようです。
こちらで見れますが、確かに男性と引けをとらない存在感(^^;
高音域のボーカルを駆使して、高らかに歌い上げてます。

それよりも、気になったのは男性のボーカルのヒト。
長髪をふり乱して歌うのはいいんですが、すごくコワい。
てか、ひと昔前のヘア・メタルのヒトっぽいんだけど…。すごく浮きまくり。

曲はゴス・メタルというよりは、純粋にメタルって気がするなー。
↑のPVは、witiin temptationっぽくヨーロッパの古民謡とミックスさせてるんだけど、
ターニャさんがボーカルをとっていたやつは、だいたい純粋なメタルっぽい。
まあ、歌い上げてくれますこと。歌謡曲だよ。歌謡曲。

追記:
これ書いている最中にlacuna coilのオフィシャル・サイトを探そうとして
google検索かけたら、オフィシャル・サイトを開くと
『コンピューターに損害を与えるおそれがあります』と書かれてあったんですが…
なんかあるの? コンピューター・ウイルス? こわー。

2008/04/02

GOTHとは何か:番外編―勝手にゴス・メタル②

前回の続きなんですが、
で、さらにダメダメなのが、彼女達のファッション。
特にシャロン姐のファッションがダサすぎる。
シャロン姐は↓の写真のヒトですが。 すごく綺麗なヒトなんですよ。
かなり端正な顔立ちで、こころなしかモニカ・ベルッチに似。
でもね、服が超ダメダメなの。↓のはまだましなんですが、

↓の服装はちょっと…。ビミョーな感じ。
おしゃれをしようと努力してるのは認めるんですが、
それがあまりうまくいってない気がするんですよね。
すごく美形なんで、どんな服でも似合わないことはないけれども、
でもこういう端正すぎる顔立ちのヒトって
見方によってはひどく古くさく見えるじゃないですか。
ひと昔前の美人って感じで。
しかも、その美形に濃ゆーいメイクをさせると
よけい古くさく見えてしまうという悪循環。
もっと彼女の元の顔立ちを生かしたメイクと
着こなしをしてほしいものです。



そういうことを考えたら、evanescenceのエイミー嬢はかなりファッショナブル。
↓の服なんてすっごくかわいい。ゴスロリみたい。
いや、ゴスロリの女の子達よりもかわいい(汗)。
彼女は日本人の感性に合うおしゃれをするというか、
日本のファッションにすごく影響を受けているような気がする。


だって↓の写真の彼女ってチョー着こなしうまくない?
すっごくお手本にしたいんですけど。

レギンスとスカートの組み合わせもいいし、
ボリュームのあるスカートに対してトップスを控えめにするところもベスト。
日本のファッション雑誌にも出てきてもおかしくないような気が…。

ほかのメタル系のバンドがだめでも、evanescenceなら聞けるというのは
そういうヴィジュアル面も深く関係しているように思うな。

もちろん、彼女達の音楽も大好きだけど。
同じメタルでも、エイミーはどちらかというとKornなどのヘヴィ・ロックの影響が強いから、
(たぶんメタル不人気のアメリカでは、メタル色が強いとウケないと思われる)
さほどメタルを強く感じることなく聞くことができるんだよね。
それとbjorkの影響も強いと思う。
そういう部分も私的にはすごく聞きやすい要素となってるかも。

2008/04/01

GOTHとは何か:番外編―勝手にゴス・メタル①


以前数回にわたってgothを特集していたんですが、
そういえば、同じゴスでもゴス・メタル(またはデス・メタル)は
紹介してなかったなーと思い、
番外編としてちょろっとだけ紹介したいと思います。

といっても、メタルの分野にはまったく精通しておりません。
節操なしといわれるほど他ジャンルを聞いておりますが、
唯一入っていけないのが、メタル系で…(『buurn!』に載ってるバンドね)。

ここで紹介するのもかなり的をしぼって、
限定して紹介したいと思います。

と同時に私が開拓しようとして
挫折した「どうして私はメタルが好きになれないのか」
という感想にもなっております。

過去に幾度も挑戦して、
何度も失敗しているにもかかわらず、
どうしてふたたびチャレンジしてみようと思ったのは、

最近、evanescence熱がふたたび浮上しまして、
アルバムを聞いてたら、
ひょっとしたら他の同傾向のメタルもいけるんじゃないかと
思うようになりまして、
かねがね気になっておりました
欧州のゴス・メタル系のバンドをいくつか聞いてみようかと。

で、いちばん最初に紹介するのは、within temptation
オランダを初めとする欧州大陸で絶大な人気をほこるゴス・メタルのバンドです。
evanescenceが世界中でブレイクしてからというものの、
男女混成メンバー(特に女性または男性との混声ボーカルとなっているもの)
バンドに注目が集るようになり、
日本やアメリカにも盛んに紹介されるようになりました。
彼女達はevanescenceよりも活動が古く、
実はデビューして10年ものキャリアをほこるベテラン。
母国オランダで出したアルバムが記録的なヒットを生むなど、
たぶんオランダでは国民的なバンドなのでしょう。

どういう音楽傾向にあるかというと、 平たくいえばシンフォニック・メタル
欧州系のメタルの王道ですね。
クラッシック音楽とメタルを融合させた壮大な音楽が売りです。
そして、紅一点のシャロン・デン・アーデル姐の艶やかな容姿とハイトーンボイス。
エンヤ・ミーツ・メタルといったところでしょうか。
歌はエイミー嬢よりもずっとうまいです。
彼女は広い音域を駆使することができて、かなり高いオクターブも出せる。
キャリアも長いから、ライブにも安定感あり
アルバムとほぼ同じ声を出すことが出来ます。

しかし、いかんせん、どうも好きになれない(汗)
メタルってデス・メタルにしろ、シンフォニック・メタルにしろ
ジャンルに限らず、メタルそのものが好きじゃない。
きっとwithin temptationでもだめ。
私の限界はたぶん、evanescenceどまり。

好きになれない最大の要因は、
曲の構成がはっきりしすぎているから。

私が洋楽を好む最大の理由は、
ひじょうに「即興的」な部分があるから。

洋楽ってverseとchorusがはっきりしない曲って多いじゃないですか。
つまりAメロ、Bメロ、サビとかがはっきりしてないんですよ。
そういうところが、邦楽の歌謡曲にないものを感じて、
すごく好きなんですが。

だけどさ、メタルってぶっちゃけ「歌謡曲」なのよ。
こういうメロディではじまって、こういうサビがきてって
曲の展開が容易に読めてしまう。
しかも、小・中学校とピアノを習っていて
なまじっかクラシックの素養があるから、
よけい曲の展開がわかっちゃうんですよ
そうするとね、聞く面白みがなくなってしまうんですよ。
全部聞かないうちに展開が読めてきて、
しかも、それがピタリと当てはまるから、
驚きもなくてつまんないって思っちゃう。

このバンドもね、おおむねそう。
展開がね、分かり安すぎるんですよ。
しかも、ケルティック・ミュージックっていうんですか。
ああいう古民謡的なメロディとメタルを融合させてるの、
あれね、すっごく古くさく聞こえるの
なんかひと昔前のメタルって感じ。
欧州ではそれなりにウケるんだろうけれども、
少なくともウチはだめだなぁ。

さらにだめなのは、ヒップホップの要素が入っていないことなんだろうな。
まあ、メタルはだめだっていったけれども、
90年代中期にかけてアメリカで流行った
nu-metal-つまり、ヘヴィ・ロックならぜんぜん聞けるんですよ。
どうしてかというと、ヒップ・ホップの即興性
―ライムの挿入が様式美に陥りがちなメタルの音楽を切り崩してくれるから


あんまりヒップ・ホップ聞かないくせに。
でも、ヘヴィ・ロックはかっこいいって思っちゃう。
欧州系のメタルは総じてヒップ・ホップの影響を受けていないがゆえに
(もちろん文化的にヒップ・ホップはないからなんですが)、
聞いててすごくキツいんだな。

聞いてて耐えられたのは、↓の曲だけでした。

within temptation-Memories

2008/03/29

ひっでー

↓のstillsの続きなんだけれども、
アルバム聴いてたらこの人たちのことをもっと知りたくなって、
そういえばロキノンかクロスビートに載ってたなと
本箱をあさったらありましたよ、彼らのインタヴューが。

で、いろいろと読んだら
やっぱりスミスやキュアーの影響を受けていたことが判明。
なんでも「スミスやキュアーのような音楽を作りたかった」とのこと。
なるほどね。二つのバンドの音の雰囲気がすごく伝わってくるものね。

このバンド、デビュー当初は評論家達から
「エコバニの再来」といわれていたみたいで、
ことあるごとにエコバニと比較されていたみたいなんだけれども、
インタヴュアーにそのことを聞かれたら、作曲担当のドラムが即刻、

エコバニは聞いたこともないし、影響も受けていない。
エコバニと比較されることはかっこいいことじゃないから
」だって。

ひっでー。そこまで言うか。
こいつ、相当極悪だなあと思ってしまったよ。
もちろんその発言の裏には
何でもかんでもエコバニと比較されることにうんざりしていたというのもあったんだろうし、
自分達のオリジナリティを強調したい部分もあったんだろうと思う。
でも、その一方で彼の言ってることもよく分かるし、
なによりも当時のnew wave revival系のバンドが考えていたことが
最もよく分かる発言になっているんじゃないかとも思う。

前にも書いたようにnew wave revivalというのは
new waveを何でもまねているわけじゃない。
せいぜい2,3のバンドだけなんだよね、影響を与えているのが。
その最も顕著な例が、joy divisionとcureだったというわけで。
そのほかはせいぜいnew orderかdepeche mode、
またはポスト・パンク系ぐらいなもんでしょ?

そして、同じnew wave revival系でも
エコバニに影響を受けましたと公言しているバンドはなぜか少ない。
私が知ってるのはcoldplayぐらいだもの。
もしかしたらfutureheads辺りは公言してたかも。
でも、joy divisionとcureに比べたら断然少ない。

なんで? って思うんだけれども、
同時にすごく彼らの気持が分かるというか。
new wave revival系ってだいたい私と同じ年頃の人たちが多いんですよね。
まあ、同世代ですよ。
そんな同世代の人間が見て、エコバニってすごいきついというか、
同じnew waveでも好きになれないバンドなんですよね。
なんかダメ。うまくいえないんですが、音がもうダメなんです。
すごく古くさく聞こえるというか。
joy divisionやcureだって昔の音楽だよ?
古くさく聞こえるんじゃない?って思われる方もいると思うんですが、
この二つのバンドははじめて聞いたときから
不思議と古いとは思わなかったんですよ。
もしかしたらNINでだいぶ鍛えられていたせいかもしれないんですが。
トレントは以前からこの二つのバンドが大好きだったし、
特にjoy divisionのdead soulsをカバーしているので、
NINの延長で違和感もなく入っていけたんですね。

だけれども、エコバニはダメ。すごくきつい。
エコーのかかり方が古くさいというか。
すべてが過剰で、オーバーすぎて、
joy divisionやcureみたいに冷めた部分がない。
この二つのバンドには、どこか突き放した部分があって、
それがすごくクールに見えるんだよね。
だから、NY出身のインターポールがjoy divisionを引用する。
都会的冷たさと彼らの音楽がぴったりと一致するんでしょうね。

方やエコバニはそういう都会的クールネスを思わせる部分が少ない。
それプラス、ポップさが足りないような気がする。

それはエコバニが至極まっとうな、生真面目なロックバンドで、
自分達の音楽をとてもシリアスにとらえていた
からなんだと思う。
joy divisionやcureみたいにポップソングへの憧憬というのがあまりないんだもの。
joy divisionってイアンのイメージが強すぎて、すごくシリアスなイメージが強いけれども、
イアン自身はとてもクラブ・ミュージックが大好きで、
クラフトワークみたいなエレポップにもすごく精通していた。
cureはいうにあらず、彼らが世界的にブレイクしたのは
中期から現在にかけてのポップ化への移行によるもの。

ところが、エコバニにはポップ・ミュージックへの情熱はあまりないように思われる。
しかし、だからこそ彼らの音楽は80年代の時代の空気にぴたりと当てはまり、
当時の若い人たちを熱狂させたんだとも思う。
そして、時代が過ぎるのと同時に彼らの役目を終えた。

ロックというのは常に時代と併走しているものだとは思わないけれども、
でも、ニルヴァーナとか見てると
やっぱりロックというのはその時代とともにあるといわざるを得ない。
エコバニもそういうバンドの一つだったんではないかなと。
だから、いま聞いてもぴんと来ないし、キビシイし、きついし、古いって感じちゃう。
もしかしたら彼らの音楽が
完全に時代に追いついていないせいなのかもしれないけれども。

そういうことを考えたら、
このstillsのドラムの発言もまちがってはいないかなぁと思ったのでした。

2008/03/20

GOTHとは何か⑥~勝手に選ぶgoth名曲集。

これまでにいろいろとgothの話をしてまいりましたが、
ここではgothを代表するバンドで、
私が良いと思う曲をいくつかリストアップしたいと思います。

1.the man with the X-ray eyes-bauhaus
2.mask-bauhaus
3.the wind kiss pictures-christhan death
4.the Cardinal Sin-Dead can dance
5.Dead souls-Joy division
6.Company of Justice-play dead
7.Black Planet-Sisters of mercy
8.First and last and always-Sisters of mercy
9.This corrosion-Sisters of mercy

1と2はいわずとしてた元祖goth BAUHAUSから。
80年代初期のgothと呼ばれる前のポジティヴ・パンクの雰囲気を最もよく出しています。

3と4は、かなりマイナーなバンドのように思われますが
ゴス界ではけっこう有名みたいですね。
どれも気だるい雰囲気が退廃的でよろしい。

5はいわずと知れた伝説的バンド、joy divisionの名曲。
NINもカバーした素晴らしい曲です。
扇情的なドラムビートが素敵。NINにも影響を与えまくってます。

6は異色も異色。80年代で唯一といっていいほどのアメリカのgothバンド。
初期cureっぽいテイストが魅力。

7,8,9はいうまでもなし。gothといったらこのバンド。
Sisters of mercyのアルバムから。この三曲はどれも秀逸ですが、
残念なのは、this corrosionがITSで買えないこと。
10分以上もあるこの大曲を買うことができないなんて神への冒涜にも等しい。
ぜひ、買えるようにしてください。

バンシーズダンスソサエテとかはいれませんでした。
バンシーズはgothとは思っていないし、
ダンスソサエティはLPでしか持ってないんで入れようがない。
エコバニを入れたいところですが、正直エコバニってあんまし好きじゃないんです。
でも、もしお聞きになりたい方はぜひ「the cutter」をおススメします。
エコバニも決してゴスではありませんが、
アメリカの音楽雑誌はけっこう「ゴスバンド」として彼らを紹介してます。
ので、いちおう紹介したほうがいいかと。

そのほか現代GOTHとしておススメしたい曲は、
1.Burn-the cure
2.tourniquet-evanescence
3.the Beautiful people-Marilyn manson
4.Evolution-Korn
5.Closer-NIN
6.Personal jesus-Depeche mode

上のいずれのバンドも「正式なゴス」ではありません
どちらかというと「ゴスっぽい」曲として紹介しました。

1は、欧米では知らぬものはいないthe cureからの曲。
ゴス系の人からゴスの名曲と言われている曲です。それもそのはず、
この曲はゴス映画「the crow」の主題歌として使われたもの。
『クロウ』は欧米では漫画として有名ですが、
原作者が漫画を描くときにcureの曲を引用したことから、
サントラとして使われました。
cureというかロバート・スミスのヴィジュアルは
アメリカにおいては特に強い影響を与え、
のちにティム・バートンは『シザー・ハンズ』という映画を作ることになります。
またPVもけっこうゴスっぽいものがあり、特に『lullaby』はおススメ

2は現代ゴスメタルの女王、エイミー・リーの率いるエヴァネッセンスより。
この同タイトル曲がマリマンにもあるんですが、彼女はそれを意識した?

3は、現代ゴスを語る上では欠かせないマリマンの代表曲より。
私はこれを最初聞いたとき、とっさに『Bauhaus』を思い浮かべました。
80年代gothと90年代gothを結びつけた大名曲

4もぜんぜんゴスじゃないKORNの最新アルバムから。
でも、彼らは若いときけっこうゴスを聞いていたらしく、所々にゴスの影響が垣間見られる。
この曲もそんな彼らのゴス臭が見られる曲。

5はねえ、大大名曲ですよ。曲というよりもPVがもろゴス。
当然名PVなんですけれども、けっこうグロいです。できれば無修正版で見たほうが良い。
you tubeで見られるのは、修正がかかってるやつであんまりおもしろくない。
でも、NINのPVはかなりゴスっぽいですよ。
人間をミンチにしちゃうPVとか、かなりエグいものが満載です。

6もGOTHとはいえないけれども、
マリマンやNINに与えた影響を考えたら、ここに入れたほうが良いと思って。
現にこの曲は、マリマンもカバーしましたし。a perfect circleもカバーしてます。
現代ゴス及びヘヴィ・ロックにとてつもない影響を与えながらも、
最も過小評価されているバンド
の大名曲。

なお、おススメのサイトとしては、
ゴシックメタルを詳しく紹介したこちらのサイトや、
sisters of mercyなど80年代GOTHを紹介したKihitoさんのサイトなどがあります。
どちらもとても秀逸なサイトですので、ぜひご参照を。

そして、大変遅れてしまいましたが、
このGOTH特集をするにあたって、
Kihitoさんにたくさんの指示をいただきましたことを
ここにお礼を申し上げます。
new waveとgothの違いなど、
なかなか凡人には分かりづらい部分を非常に分かりやすく教えていただき、
とても勉強になりました。ありがとうございます。

2008/03/06

すごーい嘘つき!


昨日たまたま立ち寄った中古屋さんで、↑のCDが売ってたのですが、
300円という破格の値段だったので、早速買って家で聞いてました。

このアルバム、発売した当初買おうかどうか迷っていたんですが、
ちょうどその時読んでいた英雑誌『Q』のアルバム評で、
星★★と酷評していたので、「これまちょっとまずいなー」と
買うのをひかえておりました。

で、昨日たまたま安く売っていたので、
どんなに悪いアルバムなのかと聞いてみたら…、

めちゃめちゃいーじゃん!
いつものnew order節が炸裂していて、メロディもすごく良い。
確かにいつもの哀愁はやや後退しているものの、
その分、軽快さや華やかさが加わって、すごく聞きやすくなっている。
new orderはまだ聞いたことのない人には
おススメのアルバムになっているんじゃないですか?

それなのに、『Q』誌の酷評、なぜ?
いつものことだけれども、イギリスの雑誌って
こういうベテランのバンドに対しては冷たい気がする。


このアルバム評に対しても
「目新しいものは何もない」とか、「『technique』以降はいい曲を作ってない」とか
いいたい放題だったけれども、
なんでもかんでも『新しいもの』を作ればいいってわけじゃないし、
何よりもこういうベテランのバンドがみずみずしさを失わず、
平均して高いクオリティのあるアルバムを作っていられるってことが
何よりも大事なんじゃないの?

イギリスの音楽評論家は『新しいもの』『斬新なもの』に眼を奪われすぎ!
音楽とは何かという根本を忘れている!
音楽はなんでもかんでも新しいことをやればいいってわけじゃない。
時にはベテランの奮闘もきちんと評価してやることも必要だし、
一番大事なのは、『人を感動させる音楽を作る』ってことじゃないのかな?

イギリスに限らず日本の洋楽評論家、もしかしたら世界の音楽評論家たちは
そういうことを忘れてるんじゃなかろうか?

しっかし、洋楽雑誌のアルバム評ってホント当てにならない。
自分の気分だけで評価してんだから。
トレントだって音楽評論家はクソだと酷評してたしね。
なかにはアルバムの曲聞かないで、評論するやつもいるそうですから。
みなさんもあんまり音楽雑誌等の批評は当てにしないほうがいいと思います。
大事なのは自分の耳で、いいと思ったその感性なんですから。

2008/03/02

GOTHとは何か⑤~マリリン・マンソンの憂鬱



しばらくやっていなかったGOTH特集ですが、
少し書き忘れていたこともあり、ここら辺でもう一度復活させようかと。

ゴシック・ロックは1980年代初期にイギリスで全盛期を迎えましたが、
あっとういまに衰退し、80年代後半にはほとんどイギリスでは見られなくなりました。

しかし、1990年半ばにはいってGOTHはふたたび復活します。
イギリスではなく、アメリカにおいて。
1980年代半ばから90年代初頭にかけて、
イギリスにおいて衰退したgoth文化は、アメリカへと渡り
そこでふたたび全盛期を迎えます。
マリリン・マンソンの登場です。

もちろんマリマンはいきなり登場したわけではありません。
そこにはいくつか萌芽があります。
NINのデヴューやスマパンのゴス文化への傾倒、
そして、the cureのアメリカ本国での成功と
ティム・バートン監督の『シザーハンズ』の上映など
ゴシック文化が花開く要素はさまざまに存在しました。
そして、そうした要素をすべて吸収し、
独自の解釈で、アメリカでgothを根付かせたのは
マリリン・マンソンだと思うのです。

マリリン・マンソンはひじょうに厳格な家庭に育ったようです。
カトリックの学校に通っていたというから、
ひじょうに宗教的な家庭環境で育ったのでしょう。
しかし、幼い頃の彼にとってはそれは抑圧でしかなかったようです。
カトリック系の学校に行くようになってからは
カトリックの教義が欺瞞にしか感じられなくなった。
その辺りからカトリックを初めとするキリスト教全体に憎悪を抱くようになります。
これはひじょうに重要です。

アメリカにおいてキリスト教、特にプロテスタントの教義というのは
今でも強い影響力を持っています。
あの合理的なアメリカ人が、まだ宗教を信じているの?
と驚かれる方も多いと思いますが、
アメリカ人の4割は進化論を信じていないというように、
ひじょうに信心の熱い人が多いのです。
教会に行く人口もヨーロッパよりも多いです。
あのブッシュ大統領ですら聖書を信じているし、
また牧師の力も強いです。選挙の票を動かすほどの影響力を持っています。
ブッシュが当選したその裏側には、
プロテスタント系の教会の強い後押しがあったからといわれています。
しかし、別な見方をすれば、それだけ宗教の抑圧が強いともいえます。

そして、その教義への抑圧は、さまざまな若者、
またはアメリカ人自身の価値観をも支配しています。
アメリカ人というのは、実はあまり知識人を信じない傾向にあります。
逆に、知識を持ちすぎると『気取ったヒト』と見られ、あまり好かれません。
むしろあまり知識はないが、善良なヒトのほうが好まれます。
『フォレスト・ガンプ』の世界を思い浮かべていただければ分かるかと思います。
そのため、知識=芸術・文学に精通するヒトというのは『根暗なヒト』とみなされ、
逆に、知識はないけれども、健康的なヒト
(つまり、ハリウッドの学園映画に登場するアメフトをやってる金髪碧眼のマッチョ)
=『いいヒト』または『素朴だが、善良なヒト』とみなされやすい傾向にあります。
これを難しい言葉で「WASP的マチズモ」といいます。
要するに、頭はなくても健康的(=マッチョ)であれば
そちらのほうがより好まれるという風潮です。
これはアメリカ人の大部分の主要な価値観、
つまり「常識」としてまかり通っています(かなり乱暴な定義ですが)。

これに激しく噛み付いたのが、マリマンを初めとするGOTHなのです。
ゴス、ここでは黒装束をまとう人を意味するのですが、
彼らが黒のアイライナーを引き、黒い衣装を着るというのは、
単なるおしゃれやスタイルとしてではありません。
そこにはプロテスタンティズムを根底とする
WASP的マチズモに対する強い反発と強烈なアンチ・テーゼが潜んでいるのです。
いわゆる一つの主義として、そのような格好をするといったほうがいいでしょう。

マリリン・マンソンもまさにその延長上として登場しました。
彼は自らをアンチ・キリストにふんすることで、
アメリカ人が「良識」と考えている「価値観」に疑問を提示し、
その「価値観」が必ずしも正当ではないということを
暴露しようとしている。

↑のPVは、彼の主義をもっとも分かりやすい形で表していると思います。
ハリウッド映画が好きな人なら、
このPVがパロディとなっていることが分かるかと思いますが、
WASPと書いたチアガールが登場するように、
プロム・パーティーでのwaspたちの乱痴気騒ぎを
マリマンは、皮肉たっぷりに表現している。
自らをヒップ・ホップ・スターに扮し、
ゴスな女の子達とプールで戯れる姿は、
映画でもよく見られる光景ではないでしょうか。

このマリマンの強烈なヴィジュアルと扇情的な歌詞は、
学校内で疎外されている多くの若者達の心をとらえました。
しかし、マリマンは同時にキリスト教団体の激しい抗議運動にもあいました。
例の『コロンバイン事件』でのマリマンの歌が彼らの悪影響を与えたという批判は
もっとも典型的な批判の一つでしょう。

しかし、gothはアメリカで衰退することはありませんでした。
2000年代に入って新たな形で広まっています。
一つはevanessenceに代表されるゴス・メタルの興隆
もう一つは、emoムーブメントとして。
wasp的価値観の強烈なアンチ・テーゼとしてのgothは
アメリカではまだまだ需要があるようです。

2008/03/01

やっぱnew waveはすごいわ~~―buggles編―



保存したにもかかわらず、全部消えてしまったのでもう一度仕切りなおし。
何を書こうとしたのかというと、、

以前、80'S new waveのほうが
90's rockよりも音楽的に重要だったのではないか
と書きましたが、
どうしてそう思ったかというと、↑の曲を知ったからでした。
この曲は日本のCMにも使われていたので知っている方も多いと思います。
bugglesというイギリスのテクノ系バンドの『ラジオスターの悲劇』という曲です。
1979年にリリースされたこの曲は、たちまち世界中でヒットしました。
わたしがこの曲をはじめて知ったのは、
5年ほど前、まだ大学に入りたてのころで、
このときはduft punkなどのテクノ系のバンドにはまっていて、
そうした系統の音楽を発掘しているときに、偶然見つけたものでした。

で、聞いてみて超びっくり。
はっきりいって度肝を抜かれました。
だって、もろダフト・パンクなんだもん。

「ダフト・パンクじゃねーか~~~~!!!!」

と絶叫してしまいましたよ。
いや、bugglesがダフト・パンクをパクったからというのではなくて、
その逆で、ダフト・パンクがbugglesをパクってたという。
その事実に頭をかち割られるような衝撃を受けたというか。
当時、ダフト・パンクが新しいテクノ・ポップの開拓者みたいなことをいわれていただけに、
その衝撃もハンパじゃなくでかかったです。

いま改めて聞いてもまったく古びてない。
なんの違和感なく入っていける。
最近デヴューしたテクノ系のバンドの曲なんですよといわれても、
そのまま信じてしまいそうなぐらい。
このときのシンセってまだ発展途上だったから(ローランドですよね?)、
出せる音も少なくて、限界もあったと思うんだけれども、
音質をうまくつかんで、シンセの魅力を最大限に引き出していると思う。

またボーカルもすごくいいんだ、これが。
ボーカルにエフェクトをかけてあえて無機質にすることによって、
シンセの電子音とぴったりと合っている。
でも、だからといって機械的な冷たさはないんだよね。
むしろひじょうに温かみがあるというか。
女性のコーラスを入れることによって、
テクノ系にありがちな無機質さを緩和させているんだと思う。

クラフトワークとはアプローチが違ってる。
クラフトワークだとシンセを前衛的なものとして使っていたと思うんですけど、
トレバー・ホーンはさらに先を行って、
ポップ・ミュージックに応用できるのではないかと考えた。
そして、それがみごとうまくマッチし、成功したのではないかと。
以後80年代に入ってからの音楽が、
シンセ主流になったことを考えてもかなり革新的な意味合いを持っていたんでしょうね。
1979年当時としては、まさに「革命」だったのではないでしょうか。

2007/12/19

GOTHとは何か④~(ポジティヴ・パンクからゴシック・ロックへ:bauhausの登場)

更新遅れてしまってごめんなさい。
早く書こうと思っても、ほかに書きたいことがたくさん出てきてしまって、
なかなか書けなかったというか…。

前置きはこのくらいにして、GOTHの話を進めてまいります。

前回まではポジティヴ・パンクの登場についてお話しました。
今回は、bauhausとゴシック・ロックとのかかわりについてお話したいと思います。
ポジティヴ・パンクの定義は前回でも述べました。
そのなかでもメイクをして歌うというグラム・ロック的な要素は非常に重要です。
「batcave」という名のクラブの登場も、ポジティヴ・パンクの興隆を後押ししました。
皆さんもクラブに行くときはなんとなくクラブ仕様の格好をしようとするでしょう。それと同じです。
batocaveに出かける人たちもそのような装いをしていったのでしょう。
しかし、なぜそのファッションが『GOTH』でなければなかったのか。
別の格好をしても構わないのに、なぜ黒装束でなければいけなかったのか。
わたしはbauhausにそのヒントがあるように思います。

では、少しbauhausについてみていきましょう。
bauhausのバンドの成立等についてはここでは省きます。
offcial siteWikiもありますし、
詳しい情報を載せているサイトもありますので、
そちらを参照していただいただければと。
わたしの拙い文章を読むよりもずっと分かりやすいと思いますので。

ここではゴシック・ロックとの繋がりについてのみ述べさせていただきます。
↓はbauhausのメンバー写真です。


写真でもお分かりの通り、非常に分かりやすい格好をしています。
特に左二番目のpeter murphyはまさに1920年代映画の『ドラキュラ』の格好というか、
「ベラ・ルゴシ」を意識しているのは明らかです。
現に彼らの曲のなかにも「bella lugosi is dead」という名前の曲があります。
これですね。

正直、わたしもはじめてみたので驚きました。
マリマンなんかをイメージしている人には少し物足りないかもしれません。
同じゴシックでもマリマンのほうがグロテスクで、近未来的世界観を感じさせるのに対し、
bauhausのほうがもう少し古典的というか、
1920年代のサイレント・ムービーやクリストファー・リー主演のハマー・ムービーといった感じです。
B級ホラー映画を見るようないかがわしさというか。
よくゾンビみたいな映画ってあるじゃないですか。
今みたいにCGなんてあるわけじゃないから、特殊メイクとかを施して撮影するわけですが、
その特撮技術が今みたいに高くないために、すごく安っぽくて胡散臭くみえるという。
ああいった感じがぷんぷんただよってくる。
しかし、それが逆にゴシックな雰囲気を盛り上げているようにも見られる。
この当時、ゴシックというのはマリマンに代表されるようなショッキングで、意図的なものではなく、
もっとアンダーグラウンド的で、目立たないものだったように思います。

おそらく彼らもマリマンほどは狙ってやってはいなかったのではないでしょうか。
グラムの延長として、ボウイは宇宙人に扮したから、
自分達はベラ・ルゴシにしようみたいな軽い感覚で、
ゴスをやっていたのかもしれない。
少なくとも意図してやっていたという感覚は薄い気がする。
ところが、周囲は、少なくとも当時の若者はそのようにはとらえなかった。
彼らの黒装束を纏って、シアトリカルなパフォーマンスを繰り広げる姿は、
挫折した若者達の心を少なからずも捕らえるものがあったのでしょう。
以前も述べたとおり、ドラキュラは西洋社会では異端=反社会的存在としてみなされる。
ドラキュラに扮して歌うピーター・マーフィーは、
若者達には反社会を象徴するアンチ・ヒーローのように見えたのではないでしょうか。
社会が若者達にとって受け入れられない存在だとすると、必然的に反社会性を帯びる。
特にこの時代、イギリスは戦後最悪の不況で、若年失業率も高かったから、
若者達の疎外感は大変強いものだったに違いありません。
そんな時代の空気とうまく同調し、最も分かりやすい形で示したのが、
bauhausではなかったかとわたしは思うのです。

この白塗り・黒装束、つまりゴシックな格好をして歌うというスタイルは、
前述したポジティヴ・パンクの3要素に加えて
ゴシック・ロックという新たなスタイルを作り上げました。

しかしながら、残念なことにすぐにGOTHは廃れてしまいます。
80年代半ばまでには一部のバンドを除いて殆どが解散、
またはアンダーグラウンドでの活動を余儀なくされます。

ですが、完全に廃れたわけではありませんでした。
確かにイギリスでは廃れてしまうのですが、
GOTHは海を越えてアメリカ、及び欧州大陸へと渡り、果ては日本にまでやってきます。

bauhaus以降のGOTHの流れについては次回に。


2007/11/28

GOTHとは何か③~(GOTHの源流:グラム・ロック~ポジティヴ・パンク)

前回GOTHの源流について詳しく説明しました。
GOTHのルーツはサイケデリック・ロックにあると。
しかし、GOTHのルーツは必ずしも一つではありません。
さまざまな要素が絡み合ってGOTHと言うスタイルを形作っているのです。
その大きな柱の一つとなっているのがサイケ・ロック~ネオ・サイケの流れなのです。
そして、もう一つ、GOTHを形作る大きな柱があります。
それがグラム・ロックを源流とするポジティヴ・パンクです。
今回はGOTHのもう一つの源流を紹介したいと思います。
グラム・ロックについては皆さんもある程度はご存知かと思います。
デヴィッド・ボウイが有名ですよね。



↑の写真の人です。
奇抜な格好とド派手なメイクをして演劇的パフォーマンスを繰り広げるという。
これがグラムのスタイルでした。
実は音楽的には目新しいものは何もありません。
ですが、このスタイル、つまり男性がメイクをしてパフォーマンスをおこなうというのは、
当時としてはかなり画期的なことでした。
特に欧米人にとってはかなりの衝撃だったらしい。
皆さんもなんとなくわかるかと思うのですが、
欧米の文化って割と男女の際がはっきりしているというか、
日本だったら歌舞伎などがあるように男性が女装したりするというのは
割と許容範囲だったりするのですが、
欧米人にとっては男性がメイクをするというのは相当の変わり者か、
またはゲイとしてしか見られないという風潮があります。
そういうトランス・セクシャルなものを容易に受け入れられない文化があるようです。
もしかしたらキリスト教の影響があるのかもしれません。
神が創った男女の別は厳格でなければならないという思想が根底にあるのかもしれません。
また中世~近世以降の異端排斥運動によって、ヨーロッパの数多くの土着信仰が排斥されました。
そのなかにアンドロジーナス、つまり両性具有信仰というものがあったらしいのですが、
異端として排除されてしまったらしい。
そのようなことも関係があるのかもしれません。
話が少し逸れてしまいましたが、このグラムのスタイルは当時のフェミニズムの台頭とあいまって
女性だけではなく男性の意識改革にも大きな影響を与えました。
「男でもメイクしてもいいんだ!」と多くの欧米の男性に勇気を与えたわけです。
こうして「メイクをしてパフォーマンスをおこなう」というスタイルはGOTHにも受け継がれます。

それが80年代に登場するポジティヴ・パンクになるわけです。
ポジティヴ・パンクはパンクという名前がついている通り、パンクから派生したものです。
パンクが否定と破壊というネガティヴなイメージを持っていたことから、
もっと肯定的にとらえようという意味合いで「positive=ポジティヴ」とつけられたそうです。
きっかけは82年のフューチャー・フェスティヴァルにダンス・ソサエティ、サザン・デス・カルト、セックス・ギャング・チルドレンという3つのバンドが出演したことでした。
当時フューチャー・フェスティヴァルは新人の登竜門として非常に有名で、
この3バンドが特に評判が高かったことから、その名がついたそうです。
ちなみに日本の当時のマスコミはこの三つのバンドを『ポジティヴ・パンク御三家』と呼んでいたようです。

で、どんな音楽的特徴があるかというと、
1983年当時の『ミュージック・ライフ』には次のように記載されています。

「ポジティヴ・パンクのサウンドやイメージ的な特徴は次のものだ。
①パンクから受け継いだ激しいビート
②演劇やパフォーマンス的要素の強い立体的なステージと、メイクやファッションにも凝るというグラム・ロック的要素を含んだもの
③サイケデリック・ミュージックの影響による耽美的で内向的な精神性と実験的なサウンド・エフェクト」

前回お話した③の要素がここで登場します。
ここで二本の太い柱が一つに合流します。ですが、まだGOTHとは完全には言い切れません。
もう一つ大事な要素があります。
もちろん異教的な要素。これも大事です。
しかし、その異教的な要素を作り出した非常に重要な音楽的要素を見落としていると思います。
それは、当時new waveという大きな音楽的潮流の中で最も革新的で主要な要素であったアフリカン・ダブ、つまり異教的ビートの導入でした。
この要素をゴシック・バンドとして初めて導入したのは、
siouxsie & the banseesではないかと思います。
『hong kong garden』というアルバムで、中近東風のビートが取り入れられているのですが、
彼らの前にはこういった要素は見られません。
これはのちにbauhausを初めとするゴス・バンドにも取り入れられるようになったことからも分かります。
このダンス・ビートの導入を積極的に促したのが、
当時ロンドンにあったゴス・クラブ「batcave」の存在ではなかったでしょうか。
このクラブ、当時は非常に有名で、最先端のゴス・ピープルが訪れるクラブだったようです。
マスコミ関係者も非常に注目していて、
ゴス関係を調べたいときはそこのクラブに訪れると
最先端のゴス情報が得られるともっぱらの評判でした。
クラブで生まれたアンダーグラウンド・カルチャーは時代の最先端となりうるというのは時代の常です。
そして、ポジティヴ・パンクもクラブを中心として発展していった、といえるのではないか。
と思うのですが、いかがでしょうか。
では、ポジティヴ・パンクはどのようにGOTHへと変貌を遂げてゆくのでしょうか。
それはまた次のお題で。

2007/11/26

GOTHとは何か②~(GOTHの源流:サイケデリック・ロック~ネオ・サイケまで)

長らくお待たせいたしました。
ようやく試験も終わり、ひと段落着きましたので、続きを書きたいと思います。

では、我々が『GOTH』と呼ぶ音楽の源流になったものは何か。
これはなかなかに歴史が古く、なんと60年代のサイケデリック・ロックにまで遡ることができます。
サイケデリック・ロックといえば、THE DOORSなんかが有名ですが、
じゃあ、『サイケデリック・ロック』って一体何なの?
ときかれるとこれがなかなかうまく説明できない。そう感じている人は多いかと思います。

サイケデリック・ロックのphychedelic=サイケデリックというのは、
もともとは『心(サイケ)の旅立ち』という意味でした。
その言葉が『幻覚』という意味で広く使われるようになったのは、
1943年、イギリスの製薬会社が偶然ある薬品の製法を発見したことに始まります。
その薬品は『リゼルギン酸ジエルアミド』と呼ばれ、
人間の知覚に多大な影響を及ぼす薬品であることが後に分かりました。

かくして『リゼルギン酸ジエルアミド』略してLSDは、
50年代、欧米の精神医療の分野で利用されるようになり、
主に北米ではサイケデリック療法と呼ばれ、一定の効果を上げたことから、
その名が広がってゆくようになりました。
すごいですよね。ドラッグで治療って…。かえって症状を悪化させそうですが。
とにかく、そのLSDは60年代に入るころには、ミュージシャン達にも服用されるようになります。
もちろん医療法としてではなく、ドラッグの一種としてです。
LSDはその正式名称に酸がつくことから俗称アシッドと呼ばれ、
マリファナと並ぶドラッグの一種としてアーティスト達に一大ムーブメントを巻き起こします。
なんでも服用すると色彩が鮮やかになって、物体が歪んで見えるらしいです。
このドラッグ体験を映像や音にしよう!というのが、『サイケデリック・ロック』なのです。
音楽的特徴はどうかというと、バンドによって多少異なるところがありますが
ここではエフェクトを駆使したエコーのきいた空間的な音作り、という風にしておきましょう。
このぼわっとした多層的で、、意識の遠くところから語りかけるような幻想的な音空間が
これからお話しするゴシック・ロックの重要なキーワードとなるので。

サイケ・ロックは70年代に入るとプログレッシブ・ロックの興隆により一時衰退しますが、
すぐに復活します。
70年代後半にパンクが終わり、
今一度60年代のサイケ・ロックを見直していこうという動きが起こります。
ネオ・サイケ(またはダーク・サイケ)の登場です。
しかし、このネオ・サイケは60年代のサイケデリックとは少々趣を異にしておりました。
60年代のサイケデリックは異世界にトリップすることで
新たな知覚を発見しようとする一種の意識革命であったのに対し、
80年代のネオ・サイケはむしろ現実とは別の異空間にこもることにより、
己の内面を深く見つめていこうとする内省的なものでした。
このように音楽性が変化した背景には、
パンク・ムーヴメントの挫折と密接な関係があるように思います。
UKパンクは、みなさんもご存知の通り、当時のイギリスの社会情勢と無関係ではありませんでした。
二度のオイルショックによる経済不況は、イギリスに高い失業率をもたらしました。
職にあぶれた若者達は街をぶらつくしかほかなく、
その不満の捌け口はどこにも見出せないままでした。
そんな中、彼らのフラストレーションを代弁してくれる音楽が突如ロンドンに現れたのです。
それがセックス・ピストルズやクラッシュに代表されるパンク・ロックです。
しかしながら、そのムーブメントも長くは続くことはありませんでした。
彼らが希望を託した音楽は、何一つ現状を変えることのないまま衰退してゆくことになります。
この現状を変えることができなかった幻滅や失望感、挫折といったものが
若者の心を内側へと向かわせ、沈思黙考できるような静かな音楽を求めるようになったのです。
それがネオ・サイケだったとわたくしは思うわけですよ。
ネオ・サイケの代表的なバンドといえば、エコバニことecho&the bannymenやjoy divisionでしょう。
特にjoy divisionはボーカル、イアン・カーティスの自殺も手伝って
『GOTH』のイメージに多大な影響を与えたことは間違いありません。
特徴的な、スネアのきいたドラムに重厚なベースライン、
暗黒を思わせるエコーのきいた音空間にイアン・カーティスの語りかけるような暗いボーカルは、
ゴシック・ロックの一つの原型を作ったともいえます。
このネオ・サイケが一つの源流となって、やがて次に登場するBAUHAUSが
ポジティブ・パンクという新たなゴシック・ロックスタイルを確立することになるわけです。
ポジティヴ・パンク以降の流れは次回に。

2007/10/17

GOTHを聞いてみる その①~GOTHとは何か~

昨日辺りから急にGOTHが聞きたくなり、BAUHAUSのCDをPCに入れて聞いていた。
ついでにITSでGOTH系の曲を何曲か買ったり。
正直、あまりGOTHは好きではないのだけれども。

GOTH・・・。みなさんはご存知だろうか。
もしかしたら洋楽ファンにとってもなじみの薄い言葉かもしれない。
たとえ知っていたとしても、欧米のヴィジュアル系でしょ?
と間違った認識をもたれている方は多いはず。
確かにある一面ではV系に近いのだけれども、似て非なる存在で、
GOTHは単純に白塗り、黒のアイライナーの化粧と黒づくめの衣装を身にまとっているだけの人たちではない。

もともとGOTHというのは英語で「gothic」と書き、日本語に訳すと「ゴート人風」という意味になります。
この単語自体に私達がイメージするGOTHのニュアンスは含まれてはいません。
では、どうして「gothic」が「黒づくめの衣装をまとう人たち」という意味に転換したのでしょうか。
そのルーツは、19世紀のイギリスで起こった「ゴシック・リヴァイヴァル運動」にあるかと思います。
もともとこの「ゴシック・リヴァイヴァル」というのは建築の分野ではじまったものでした。
18世紀の後半から19世紀初頭にかけて、イギリスでは12~13世紀のヨーロッパの建築様式、
つまり「ゴシック建築様式」を取り入れた建物が建てられるようになり、
ヨーロッパ中世の建築復興運動として盛んになります。
その運動は19世紀半ばになって建築の世界のみならず、
絵画、文学などあらゆる芸術の分野でも見られるようになりました。
例の『ドラキュラ』や『フランケンシュタイン』等は全てこの時期に書かれてます。
そう、私達が普段ホラー小説と呼んでいるものの原型は、全てこの時期に作られたものなんです。
実は、インテリアに興味のある人なら知らぬものはいない、かのウィリアム・モリスもこのゴシック・リヴァイヴァル運動の提唱者の一人として名を連ねています。
彼の、やたら自然回帰的なインテリアは、
単に自然を愛好するイギリス人的な趣味から生まれたものではなく、
イギリスの近代化・工業化による伝統の崩壊や自然破壊への反動から生まれたものであり、
文明化されていない中世への憧憬を表しているわけです。
つまりgothicとは「ヨーロッパ中世」を表し、今でもそのニュアンスはあまり変わっていない。

1980年ごろ、イギリスのパンク・ムーヴメントが一段落したころ、
小説「ドラキュラ」のような白塗り・黒装束の格好をして歌うミュージシャン達が登場してきた。
その流れを当時ポジティヴ・パンクと呼んだが、
その元祖と呼ばれるのが、前述したBAUHAUSというバンドなのです。
このバンドは今の日本ではあまり有名ではないと思う。
アメリカではまだ根強い人気があって、マリマンなんかそうとうな影響を受けていると思うんだけれども、
母国イギリスでは「キワモノ」扱い。まるで恥辱の過去のように扱われております。
しかし、ぜんぜん非難されるべき対象じゃないし、
若気の至りみたいに簡単に片付けられるものでもない。
このバンドを初めとするムーブメントが現れなかったら、
おそらく今の日本におけるヴィジュアル系もなかっただろうし、
欧米でのネオ・ゴスのムーブメントもなかったのだから。
単に「キワモノ」扱いするのではなく、もう少し突っ込んだ検証が必要である、
とわたくしめは思うわけですよ。

じゃあなんで彼らはこんな「ドラキュラ」みたいな格好をして歌うのか。
これは私見なんだけれども、キリスト教と関係があるような気がする。
ちょっと次のバンドの名前をよーく見て欲しい。

christian death、the cult、the load of the new church・・・。

なにか共通点が思い浮かびませんか。
そう、全てキリスト教にちなんだ名前になっているんです。
ここが重要なポイントではないかと思うわけですよ。
日本人にはぴんと来ないけれども、
キリスト教というのはヨーロッパ人にとっては未だに重要な位置を占めており、
その教義に縛られている人はまだ多い。
特にカトリック圏ではまだローマ教会の力が強いから、色々とうるさい面もある。
びっくりするだろうけれども、アイルランドなんて最近まで離婚が許されなかったんですよ。
キリスト教の重圧というのは想像以上に厳しいものなんです。
この自分達を抑圧するキリスト教的価値観に対するアンチ・スタイルが、
「GOTH」だと私は思うのですよ。

ドラキュラ、フランケンシュタインとは、
小説でもお分かりの通りみんなの嫌われ者として登場するわけで、 キリスト教から見れば異端ですよ。
そして、この異端というのは「黒魔術・悪魔崇拝」とも無関係ではない。
ヨーロッパ中世において(というかおそらく今でも)異端というのは「反キリスト」を表し、
「黒魔術・悪魔崇拝」とほぼ同義でした。
悪魔崇拝といえば、ヤギの頭をした悪魔や「サバト」なんかを思い浮かべますが、まさにその世界ですよね。
この悪魔崇拝とロックは意外な共通点がある。
カウンター・カルチャーとなりうるという点で。まあ、ツェッペリンがいい例ですけれども。
すなわちGOTHにおける白塗り・黒装束=ドラキュラとは「異端」を表し、
彼らはあえて異端を演じることで、既存の価値観へのカウンター・カルチャーとしての役割を担っているのですよ。
それがアメリカへ渡るとWASP的価値観に対するアンチ・テーゼへと変換されると。
そういう視点から見ると、マリマンのパフォーマンスも違って見えてくるはず。
GOTHもなかなか捨てたものではないと思うでしょ?

じゃあゴシック・ロックというのはどういう音楽スタイルを持っているか。
それは次回のお題ということで。

2007/09/01

80'sは古い?

某サイトでいろいろと書き込みをさせていただいたときのこと。
私がおもむろに書いた、「new orderは今の雰囲気にぴったり」というコメントに、
new waveがリアルタイマーだった多くの方々から反響をいただいた。
自分のような20も年下の若造が、
80年代の音楽が今の雰囲気にぴったりってどんだけ~~~???
という風に思われたのだろうか?

ただ私としては現在英米で特に話題になっているニューウエイヴ・リバイバルの流れで、the killersやthe braveryなどをよく聞いていたため、
彼らのベタで、直球な80'Sサウンドに耳慣れていたせいか、
new orderやjoy divisionを聞いてもさほど違和感を感じなかったのだが、
どうやら私のその反応が、80年代に青春時代を過ごした方々にとっては、新鮮だったらしい。

そのことに逆に私は驚いてしまった。
前述の通り、今英米ではニューウエイヴ・リバイバルというのが流行っていて、
interporlやkillersなどのバンドが積極的に80年代の音楽的要素を取り入れて、
新たなサウンドを作り出している。
80年代はロックにとって不遇の時期といわれていたが、
必ずしもそうではなく80年代初頭には
かなりの実験精神溢れたロックバンドが数多く存在したものだ。
それらはすべてポスト・パンクという括りでくくられたが、
音楽的には共通するものは何もなく、
とにかくパンクでなければ何でもいいというごった煮精神で、
それぞれのバンドがさまざまな音楽的可能性を試していた。
おそらくそのもっとも代表格が、セックス・ピストルズから生まれたP.I.Lなのだろう。
パンクの創始者であるジョン・ライドン自らが、パンクに終止符を打ったこのバンドは、
ポスト・ロック、つまりはニュー・ウエイヴの扉を開くこととなる。
この時代に生まれた音楽は、実はたくさんある。
フツーに私たちが聞いているインダストリアル・ミュージックも
もともとはこの時代に登場した、イギリスのthrobbing gristleというバンドがはじめたもの。
アフリカのファンクビートやダブの積極的な導入は
後のハウスミュージックへと繋がったといわれているし、
不遇どころか、多種多様な音楽のの豊穣の時代だったんです。
90年代に入って80年代の音楽はいったん衰退したものの、
21世紀にはいって子供の頃80年代の音楽を聴いて育った世代が、
こぞって80年代の音楽を引用し始めています。
joy divisionとの親和性を感じさせるinterporlやeditors。
new order をこよなく愛するkillersに、gang of fourを引用しているかのようなbloc partyなど。
80年代に青春時代を送った世代と、
今のニューウエイヴ・リバイバルの世代とはつながる部分があるんです。

決して80年代に青春時代を過ごした方だけの音楽ではない。
今の若い世代にも十分伝わるものがあるはず。
事実、自分もかなり80'Sは面白いと思って、いろいろと音源を開拓しているところです。
というわけで、前置きが長くなってしまいましたが、
80年代のロックについてもいろいろと語っていこうと思います。