某サイトでいろいろと書き込みをさせていただいたときのこと。
私がおもむろに書いた、「new orderは今の雰囲気にぴったり」というコメントに、
new waveがリアルタイマーだった多くの方々から反響をいただいた。
自分のような20も年下の若造が、
80年代の音楽が今の雰囲気にぴったりってどんだけ~~~???
という風に思われたのだろうか?
ただ私としては現在英米で特に話題になっているニューウエイヴ・リバイバルの流れで、the killersやthe braveryなどをよく聞いていたため、
彼らのベタで、直球な80'Sサウンドに耳慣れていたせいか、
new orderやjoy divisionを聞いてもさほど違和感を感じなかったのだが、
どうやら私のその反応が、80年代に青春時代を過ごした方々にとっては、新鮮だったらしい。
そのことに逆に私は驚いてしまった。
前述の通り、今英米ではニューウエイヴ・リバイバルというのが流行っていて、
interporlやkillersなどのバンドが積極的に80年代の音楽的要素を取り入れて、
新たなサウンドを作り出している。
80年代はロックにとって不遇の時期といわれていたが、
必ずしもそうではなく80年代初頭には
かなりの実験精神溢れたロックバンドが数多く存在したものだ。
それらはすべてポスト・パンクという括りでくくられたが、
音楽的には共通するものは何もなく、
とにかくパンクでなければ何でもいいというごった煮精神で、
それぞれのバンドがさまざまな音楽的可能性を試していた。
おそらくそのもっとも代表格が、セックス・ピストルズから生まれたP.I.Lなのだろう。
パンクの創始者であるジョン・ライドン自らが、パンクに終止符を打ったこのバンドは、
ポスト・ロック、つまりはニュー・ウエイヴの扉を開くこととなる。
この時代に生まれた音楽は、実はたくさんある。
フツーに私たちが聞いているインダストリアル・ミュージックも
もともとはこの時代に登場した、イギリスのthrobbing gristleというバンドがはじめたもの。
アフリカのファンクビートやダブの積極的な導入は
後のハウスミュージックへと繋がったといわれているし、
不遇どころか、多種多様な音楽のの豊穣の時代だったんです。
90年代に入って80年代の音楽はいったん衰退したものの、
21世紀にはいって子供の頃80年代の音楽を聴いて育った世代が、
こぞって80年代の音楽を引用し始めています。
joy divisionとの親和性を感じさせるinterporlやeditors。
new order をこよなく愛するkillersに、gang of fourを引用しているかのようなbloc partyなど。
80年代に青春時代を送った世代と、
今のニューウエイヴ・リバイバルの世代とはつながる部分があるんです。
決して80年代に青春時代を過ごした方だけの音楽ではない。
今の若い世代にも十分伝わるものがあるはず。
事実、自分もかなり80'Sは面白いと思って、いろいろと音源を開拓しているところです。
というわけで、前置きが長くなってしまいましたが、
80年代のロックについてもいろいろと語っていこうと思います。
2007/08/26
~むかか 無花果 むかか~

音楽ネタからはなれた話を少々。
お昼に「むかか」を食べてみた。
むかかというのは書いて字のごとく無花果。
そう、イチジクのことです。
イチジク、ドライフルーツやタルトとしては食べたことがあったんだけれども、生で食べたことがなかったのよ~~。
朝買い物に行ったら、たまたま安売りしていたので
よっしゃあ食べてみようと思い、買ってみました。
しかし、買ったはいいものの、生で食べるのは初めてなので、どうやって皮をむいたらいいのか分からなくて・・・ (^^;)
へたの部分を折って皮をむいて食べなきゃならんのに、反対側から皮をむいて最初食べていたのよ。
そうしたらぜんぜん皮がむけなくて・・・(汗)。
一生懸命フルーツナイフで皮をむきながら食べていたら、
母が、それはそうやって食べるものじゃないでしょうと皮のむき方を教えてもらい、ようやくちゃんと食べることができました(笑)。
生で食べたイチジクは、クリーミーな桃といったテイスト。
外側は白くて、なかはピンク色になっているんです。
そのピンク色の部分が果肉部分というか、いちばんおいしいところみたいです。
このイチジク、非常に聖書と関連のある食べ物として知られていて
創世記にも「知恵の実」として登場します。
なんでもあの例のりんごの木は、実はイチジクの木だったらしい。
なぜかというと、当時の中東にはりんごの木はまだなかったそうで、
入ってきたのは聖書ができてからずっと後なんだとか。
聖書学者たちの間で論争になっているそうです。
またアダムとイブはその葉で局部を隠したことから、貞操を象徴する植物として知られています。
でも、食べてくとどんどん舌がぴりぴりしてくるんですよ。何でだろう?
2007/08/25
フジロックフェス'07 反省会
再びフジロックを振り返って反省会を少し。もっとフェスを楽しみたかった。これにつきます。
暑さにやられっぱなしでそんなところではなかったんですよ。
ボードウォークにも行きたかったし、いろんなイベント見たかったし、
ゴンドラ乗りたかったし、いろんな人と交流したかったし。
それにもっとたくさんのアーティストを見たかった!!!!
もしcureとかぶってなかったら、yo la tengoとかfauntains of wayneを見てたろうし、
レッドにもホワイトにも行きたかったのよ(涙)。
あとは、食事。
おいしそうなもの、たくさん売っていたのに、
食欲がなくてまったく食べれなかった(涙)。
あそこのカレー、おいしそうだったなとか、
オアシス食堂のピザのチーズのとろけ具合がよかったとか
帰ってきて、そんなことばかりを思う毎日(結局それかい!!!)
でも、フェスの雰囲気というものは十分味わえたし、
次回行くときはもっとフェス自体を楽しみたいです。
2007/08/24
ロバスミ御大!!!

私がもっとも敬愛する天才の一人、ロバスミ御大のフジロックでの雄姿を。
すごいです。背後から妖気が漂っております!!!
人の領域をとっくに踏み越えて、魑魅魍魎の世界へと足を踏み入れております。
三輪○宏サンの一族の一人です。でも、マリマンの一族ではありません。
マリマンは彼の弟です(爆)。
ねね、すごいでしょ? museなんか比べものにならんでしょう(笑)?
もうヴィジュアルだけで十分勝ってます!!!
フジで彼の姿を初めて見たひよっこどもはみなドン引き!!! しておりました。
《フジロック初参戦記'07 その6》その時僕らは伝説を見た。
これで最後です。
次のThe end of the worldが終わり、聞き覚えのないイントロが聞こえてくる。
この曲、何だっけ?と考えているうちに、いきなりの歓声と熱狂が。
ああ、「lovesong」かあ。
キーボードがいないから、なんの曲かと思ったよ。別にキーボードがいなくても、わたしはそれほど気にならないのだが、こういうときはやっぱりキーボードがいたほうがすぐになんの曲か分かっていいかもと思ったりする。
でも、キーボードがなくても名曲には間違いない。
ロバートは「however game I play~」と多少歌詞を変えて歌う。ロバってgameって言葉、好きだよねえ。
もうこの辺りからは怒涛の「disintegration」セット。
「pictures of you」に「lullaby」。もうオーディエンスは喜びまくり。やっぱ彼らが最盛期の曲だからね。でも、「disintegration」期の曲を歌うんだったら、わたし的には「disintegration」とか「prayers for rain」とか歌って欲しかった。
あの「prayers for rain」の絶叫、
prayers for rain~~~~~、お~おおお~お~おおお~お~お~~~
というのが聞きたかったしね。あそこがいちばんのハイライトだと思ってる。
でも、今日は「greatest hits」で行くって決めてるから仕方がないよね。
「lullaby」を終えて、ロバはギターを12弦ギターにもちかえる。
もしかして、just like heavenいくかあ~~~????
と思いきや、いきなり予想が外れて「inbetween days」。「the head on door」からのシングル曲。ロバの12弦ギターのカッティングが素晴らしい曲。最近、「ultraCURE」ギター一本で、すべての曲をやっちゃうから、なかなかアコギでは聞けないんだよねえ。やっぱりこの曲はアコギでなければと確信する。
そして、本日のハイライトにして、ファンの興奮が最高潮に達した「friday I'm in love」。
ロバはその前に「今日は金曜日だから特別に」みたいなことを言ったんだけれども、よく聞き取れなかった。
でも、狙い済ましてこの曲をやることに決めていたんだなと思う。
日本でとても人気のある曲だって知っていたんじゃないかな。
もう大盛り上がり。
わたしもつられて歌う、歌う。でも、実は自分、この曲あんまり好きじゃないんだよね(笑)。なんていうか、あまりポップすぎてCUREらしくなくて逆に好きになれない。
で、わたし的ハイライトは、次の「just like heaven」!!!!!
やっぱ、この曲ですよ~~~。12弦ギターのカッティングがひどく繊細で美しい曲。そして、12弦じゃなければ絶対でないメランコリックなロマンティシズム。最近は「ultraCURE」モデル・ギターでかなりハードロックな感じになっていたけれども、やっぱりアコギのほうがずっと美しい。
本当はじっくりと聞いていたいんだが、ファンの熱狂がすごすぎてじっくり聞けない。
この怒涛の三連発は本当にファンはみなやられてしまったというか、ほとんど狂喜の坩堝と化している。
そして、いきなり不穏なギターリフが鳴り響く。
待ってましたああーーー!!!!
やっぱコアなファンならこのセットだよねえの、「if only tonight we could sleep」。
ロバートとSIMONがお互いにギターとベースを突き出しながら、互いの旋律を確認しあうように弾いている。
そのあとはもう涙もんの「the kiss」。
めっちゃギターリフがかっこいいのなんのって。やっぱ、POAL加入のおかげなのか、TRIOGYのときよりもずっとタイトで、重厚で、早くて、かっこいい。ロバートのボーカルも冴えていて、声も伸びやか。
なかでも圧巻だったのは、最後のギター・ソロ。ロバートのギターが生き物のように、うねる、うねる。そして、伸びる、伸びる。それに、永遠に続くのではないかと思われるほど長い、長い。
ロバートは何度もSIMONに指示を出しながらも、ギターから眼をそらさない。
わたしはこのギター・ソロを聞いて、ロバートが非常にノッていることに気づいた。
そのあとの「shake dog shake」で見せた恐ろしいぐらい伸びやかなボーカルを聞いても、信じられないほどロバートがノッていることが分かる。
今日見せたギター・ソロは明らかに今まで聞いた「the kiss」のなかでも、ベストに近いんじゃないかな。そう思えるぐらいの素晴らしい演奏だった。
ロバートは今日のわたしたちの熱狂的な反応を見て素直に感動したんだと思う。
23年前日本でやったときは、日本人の反応のなさにかなり驚いたようだったから、23年前の日本と比べて、欧米のファンと変わらぬ、またはそれ以上の熱狂を見て、ロバートはすごく気をよくしたんだと感じた。
神のような天才的な才能を持つロバートだって、オーディエンスの反応は気になるに違いない。特に、前座のMUSEのあの熱狂ぶりを見て、自分たちがあそこまで受け入れられるかひどく気にしていたと思う。それにロバートは、日本ではまったく人気がないことも知っていたから、自分たちが演奏しても何の反応もしてくれないんじゃないかと密かに気をもんでいたのでは?
しかし、実際多くの若いファンの熱狂ぶりを見て、ロバートのなかで安心したんだと思う。それがあのすごいプレイになって表れていたんだと思う。それに出血大サービスっていうぐらいの「アリガト」連発と、いつもよりも饒舌なMCにもね。
この怒涛のマイナー・コードはまだ続く。
「shake dog shake」。この曲、23年前も日本でやったんだろうな。
たぶん、ちょうどこの曲が収録された「the top」が出たときに来日してたから、きっとその時の来日公演を見ているオールドファンには感慨もひとしおだったろう。
わたしもこの曲、大好き。すごくヘヴィーでかっこいい。ロバートは止められないほどノりまくっている。ボーカルも伸びる、伸びる。
Shaaaaaaa―――――――――――――――ke!!!!
って、すごいよ、ロバ。
ホント、ロバートって声がいいんだよなあ。
ふつう年をとってくると声が出なくなるもの。
でも、ロバートは全然そんなことはなくて、特にボイトレをしているわけでもないのに、恐ろしく声が出る。
この人、声の出し方というか、自分の声域というものをすごく知っているんだなという気がする。絶対無理な歌い方はしないし、それにそれほど難しいボーカルでもない(ロバートにとってはだよ)。
ロバートはきちんと自分がどの音域ならちゃんと声が出せるのかを計算して、作っているような気がする。ライブって本当にそのアーティストの技量がリアルに出てしまうというか、アルバムの出来がよくてもライブがしょぼいというバンドはすごく多い。特にヘヴィロックはそういう傾向が強い。いつもパワフルなボーカルを聞かせる、あのKORNのジョナサン・デイヴィスですら、だんだん最後のほうになってくると声量が落ちてくる。まあ、KORNの曲って転調が多くて、歌うことさえもかなり難しい曲が多いせいもあるんだが。
感動しながら聞き入っていると、前列の背の高い外人さんが動き出した。
いったいなに?
どうやら怒涛のマイナー・コードに飽きてしまい、帰るつもりらしい。
途中でうまい具合に、入れ替わった。
うっそーーーー。超最前列じゃん。しかも、やや右側の真ん中。SIMONとロバの中間あたり。
もう生ロバート見まくり。
「wrong number」にはびっくり。ていうか、ここまで徹底してやるかあ。どこまで行っても「greatest hits」セットなんだね。
この曲、欧米でもあまりやらないんじゃないかなあ。あんまりライブで聴いたことがないような気がする。
そういう意味ではすごくラッキーかも。
軽快なギターリフが、いなくなってしまったシンセをうまく表現している。後ろのPOALが直立不動のまま、黙々と弾いているんだけれども、彼の安定した、そして、確かなギター・プレーがロバートのソロ・プレイをよりいっそう伸びやかに、自由にさせている。
初めシンセ担当だったROGERが抜けたとき、シンセのないCUREなんてって思ったけれども、今日の演奏を聞いているかぎりではシンセ不在はまったく気にならない。
それどころか、シンセがないほうがずっと演奏が引き締まってかっこいい。
すごく残酷な言い方かもしれないけれども、やはりPERRYのギターはロバートにとって負担だったんだなということが、今日ライブを実際に見て、すごく分かってしまった。だって、ロバート、PERRYが弾けないところを代わりに弾いてあげていて、特に「open」なんか自分のパートも弾いて、かつ、PERRYのパートも弾いてってめちゃ大変そうだったもの。自分がソロで思う存分プレイできるところはなかったって感じだった。
それが今日のフジロックでは、信じられないほどギター・ソロを連発していて、彼の機嫌がいいこともあって、プレイが驚くほど生き生きとしている。POALという存在がいかにこのバンドでは(つまりはロバートにとって)大きいかということがよく分かる。もちろんPERRYはギターの弾けない分、人柄の良さでカバーしてたんだけれども。
でも、やっぱりロバートとしては、もっとギターをうならせたかったというのがずっと根底にあって、でもPERRYの腕前じゃだめだからとあきらめて、そして、自分に対してもどこか妥協していた部分があって、緩やかな衰退を選ぶっていうのかな。そういう部分が確かにある時期はあったんだと思う(それが最近「bloodflowers」からの曲をやらなくなった理由になっているのかも)。
だけれども、2000年に入ってニューウェイヴ・リバイバルがあって自分たちの音楽が再評価されるようになって、多くの若いアーティストたちがフェイバリットアーティストとしてCUREの名前を上げるようになって、ロバートの中でもう一度やってみようという自信を取り戻したというか。それがアルバム「the cure」であり、あの二人の解雇だったんじゃないのかな。
これはもしかしたら、再び「disintegration」のような第二期CURE全盛期が来るかもしれませんよ。
そんな期待をよそに、「100years」の選曲に超悶絶。
後ろの女の子のファンが「この曲、大好き!!」と飛び跳ねる。
わたしはこの曲はじっくりと聞きたいから、一生懸命柵につかまりながら、倒されないようにロバを見ていた。
照明が激しく明滅し、黒と赤のコントラストがめまぐるしく入れ替わるなか、ロバートの息が白いことに気づく。
ああ、ここ、すごく寒いんだ。でも、不思議と寒さは感じない。もうモッシュピット内は熱狂の嵐で、寒さなんてぜんぜん感じない。
ロバートはどうなんだろう? おそらくロバートも寒さは感じていないに違いない。
大画面に現れるロバートの顔には汗が滴っている。
いやーー、この曲で盛り上がれるなんて・・・。若い子たち(てか自分もロバの初来日公演の年に生まれた若造なんですけど(汗))はロバートがなんて歌っているか知ってるのかな?
もう、すごい迫力で、圧巻。
前のMUSEのパフォーマンスが吹き飛んでしまった。こういう重厚さって、まだMUSEには出せないんだよね~。確かに、ギターを振り回すパフォーマンスはかっこいいし、クールなんだけれどもさ。その分深さや重厚さに欠けるというか・・・。なんか、世界の果てを垣間見てしまったような、そういう凄みはまだ彼らには出せないんだな。
遂にラストの「end」。とても自然な流れ。
ここでいったん終わって、彼らはステージを下がる。
もちろん長年待ち続けたファンは、これでは引き下がらないだろう。
何度も手をたたいて彼らが再び登場してくるのを待つ。
彼らは、わたしたちの期待通り、アンコールに現れてきた。
ロバートはスタンドマイクのほうに近づくと、マイクを取り上げ、またしてもわたしのいるほうに近づいてくるではないか。
Σ(゚Д゚ノ)ノ おおぉぉぉぉ――――――・・・・・・!!!!!
ステージのいちばん左端に向かい、なにやらファンの一人と話しているよう。
おそらくここで「I have no idea」といったのかな。ちょっと聞き取れなかった。でも、わたしにはファンの子と、次の曲、何をやったらいいのか尋ねているように見えた。
すっげー、なにそれ? 超うらやましい。わたしもロバと話してぇぇーーー。とか思ってると、ギターイントロがはいる。
「let's got to bed」!!!!
ロバート、奇妙なダンス(?)を再び披露。
このときのロバはすごくリラックスしているようで、とても楽しそうに見えた。
ロバートがステージの中央へと戻ろうとしたとき、偶然彼と眼があった。
ウヒャ━━━━━━ヽ(゚Д゚)ノ━━━━━━ !!!!!
わたしは馬鹿みたいにロバに手を振ったものの、ロバ、どうやら、わたしを見ていたわけではなく、前列のオーディエンスを見ていたよう。なんつうか、このヒトって、眼の焦点があっていないんだよなあ。誰かを見ているようで見ていないっていうか。
そういえば、「10:15 Saturday night」のPVでも同じように、眼がうつろだったなあ。
このヒトは、わたしたちと違う世界を見ているのだろうか?
ここからはまたしても、シングル連発、「close to me」「why can't I be you」。隣の外人さんも「close to me」には大喜び。激しくからだを動かしながら、踊っている。
そして、再び退場。
もちろん、わたしを含めファンはここでは引き下がりません。
ぜんぜんまだ曲やってねえじゃん。
わたしは大声で「Robert~, I wanna listen to a forest!!!!」と叫ぶ。
だってこの曲を聴くために、今日ここに来たんだよ。
You tubeで彼らの「a forest」を聞いて以来、cureのライブを絶対見たいと思っていたんだから。
まだa forestやってないよ~~~~!!!!!
そんなわたしの心からの叫びに隣の外人さん、大爆笑(笑)。
わかるけど、わたしたち日本人は、次、いつ彼らを見れるか分からないんだよぉぉぉ~~~。a forest歌ってくれなきゃ、死んでも死にきれん。
本日のアンコール二度目にもかかわらず、彼らは期待を裏切らず現れる。
もちろん欧米のフェスでは最低二回のアンコールは当たり前だから、彼らもそれを想定しているはず。ただ日本でこれほどのアンコールが出るとは思っていなかったかもしれないけれども。
SIMONのうねるようなベースが鳴り響く。
キタ━━━ヽ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )メ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )メ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )ノ ━━━!!!!
そう、やっと、ようやく、ここまで辿り着いた。今日、わたしの夢がまさにかなった瞬間。
これ、やらなきゃはじまらないよ~~~~。
「close and see・・・・」
ロバートは囁くように歌い始める。
この苗場の山々に囲まれた緑溢れる場所で、まさに空気が一変する。更けてゆく夜。怪しく照らされる満月の光。照明は深い緑色。まるで深い森の中から彼らが現れてきたような、幻想的で、神秘的な、光景。
SIMONが例の腰を落とした姿勢で、ぶんぶんとベースをうならせる。POALの正確なカッティングと、JASONの完璧なリズムに、ロバートの深みのあるボーカルがかぶさる。
そして、クライマックス。
again and again and again.....
この曲を聞けたことに感動しつつも、その一方で、最近のあっさりめのヴァージョンにちょっと不満が・・・。
個人的にはロング・ヴァージョンが聞きたかったし、何よりもagain and again and again・・・の部分を「show」のころのように、シャウトし続けて欲しかった。歌が終わったあとの演奏もあっさり終わったし・・・。
まあ、アルバムに最も近いといえば、近いのかもしれないけれども。もしかして、「greatest hits」に合わせて弾いているのかな?
みな誰もベースのリズムにあわせて手をたたかない。欧米のファンの間では、これまた約束なのに・・・。
しかし、最後の「boys don't cry」では、明らかに興味本位で見に来てた子達も大合唱。
ああ、これだけは予習してきたんだねえと思いながらも、もうこれで最後だと一緒に歌う。
歌が終わって、ロバートは再び「アリガト」、「ドモアリガト」と日本語を連発しながら、ステージの端まで寄ってきてお辞儀をし始める。初めはステージの左側から、はにかんだような顔をして、わたしのいるほうに向かってぎこちなく腰を曲げてお辞儀。次には左端によっていって、これまたお辞儀。
そのあとで、マイクに向かって「I’ll see you “3” years later・・・・」といったように聞こえた。
わたしは思わず、
うそ!! ロバート、また日本にくんの?
と叫んでしまった。
ロバートを見れた興奮にすっかり頭が吹っ飛んでしまい、ちゃんと彼の英語が聞き取れなかったのだ。
ん? でも、まてよ。3年後ってなぜに3年後?
もしかして3年後じゃなくて23年後か?
ろば~~~と~~~、あんたわ~~~~(怒)!!!!
と憤慨していると、後ろから
ロバートぉぉぉぉーーー!!!!
名残惜しげにロバートに向かって叫ぶ、ファンの声が・・・。
しかし、メンバーは全員ステージから去ってしまい、残ったのは機材だけ。
もうこれで彼らを見るのはおしまいだというのに、不思議と終わったという感じがしないのはなぜだろう。彼らとの時間は夢のようにやってきて、夢のように過ぎていった。そして、彼らは再びおとぎ話の世界へと帰っていった。
計26曲の、約2時間半のステージ。おそらく今までのフジロックフェスでは考えられないほど長い時間だったのだろう。
本日最後のライブが終わって、モッシュピットをあとにすると、そこらかしらにたくさんのペットボトルが落ちている。おそらくファンが無意識のうちに落としたものなんだろう。
各自ごみを捨てて帰ってくださいと係員からのアナウンスが聞こえるものの、まだ覚めやらぬ興奮にとてもそんな気になれない。
ステージからDJと司会が出てきて、本日一日目のステージが終了したことを告げる。
みなぞろぞろと帰ってゆく。
お祭りが終わったとでも言うように、さきほど会場に漲っていた熱気がうそのように引いてゆき、喧騒は苗場を取り囲む深い森へと掻き消えてゆく。
わたしはグリーン・ステージから吐き出される多くの観客とともにオアシスエリアへと向かって歩いていった。途中、大きな影のように木立がいくつも立ちふさぎ、わたしはまさしくa forestのように、その小さな森の中をさまよっていた。
まだ夢のなかに漂っていた。この余韻は当分冷めることはないだろう。
いや、もしかしたら、今度彼らを見るときまで永遠にその余韻のなかに沈んでいるかもしれない。
深い闇のなか、突然蛍のようにおぼろげな光の束が現れる。そこには色とりどりのキャンドルがたくさん並べられていた。
わたしは記念にとすかさずカメラを構えた。
そういえば、ロバの写真撮ろうと思っていたのに、撮らなかったなあ。
ロバを見れた興奮でそんなこともすっかり忘れていた自分に気づく。
2時間半という長い時間を共有したにもかかわらず、まだ足りない。もっと彼らを見ていたいという思いが胸に湧き起こっては消えてゆく。
あまりの興奮状態にいたせいか、2時間半という時間の長さを感じなかったせいかもしれない。
急におなかがすいていることに気づく。
オアシスエリアで食事を購入するも、その場で食べることはできなかった。
おなかがすいているにもかかわらず、なぜか食べる気力が起きないというか、夢のなかに漂っているようで、その夢から冷め切れなくて、ご飯を食べるどころではなかった。
ふと周りを見やると多くの人々がやぐらに集まって、いろいろと談笑している。
ついさっきグリーンステージではCUREのライブがあったにもかかわらず、このエリアでは、まるで初めからそんなライブはなかったかのような、別の喧騒に満ちていた。
時計を見る。
もう既に一時を回っている。
そろそろ帰らねばと思い、購入した夕食を持って出口へと向かう。
足元がおぼつかない。
歩いていることさえも分からない。
興奮がさめやらない。
たくさんの人が往来する。色とりどりの看板が並ぶ出店。さまざまなアトラクションやアート。
昼間見たとき、こんなものがあったかと驚く。
すべてが鮮明で、それでいて、現実とは思えない。
昼間やってきたときに非常に長いと思われた出口までの道のりが、非常に短く感じられる。
ふらふらと歩いていると、大きな駐車場が見え、たくさんの車が停車している。
その向こうにはオレンジ色の明かりがいくつもともる大きな建物が見える。
苗場プリンスホテルだ。
おそらく今夜、彼らはここに泊まるのだろう。もしかしたら、もう帰っているのかもしれない。
最上階の、おそらく彼らがいるであろう場所へと視線を向ける。
――また見に行くからね。
そうだよ。全然見たりなかったよ。結局「play for today」もやってくれなかったし、「faith」や「in your house」や「at night」だって。もっとダークなセットで見たかったし、これじゃぜんぜんまだ足りない。
やっぱり単独公演してくれなきゃ。
それは無理なのかもしれないけれども、でも、彼らの素晴らしさは、あのポップチューン全開の「greatest hits」だけじゃないんだから。
また会えるよね。
いや、必ず来てよね、また日本に。23年後なんかじゃなくて、冗談じゃなく、ニューアルバムを出したらすぐに。
その時は必ず飛んでゆくから、東京に見に行くから。東京でなくても、どこへでも必ずもう一度見に行くから。
送迎バス乗り場まで長蛇の列ができている。わたしはその最後尾へと並び、バスを待つことにした。
列に並ぶ多くの人たちは、それぞれの興奮を胸に、まだ覚めやらぬ熱狂を引きずっているようだった。
ライブ会場にいるかのような熱狂がまだそこに漲っていた。
列にしたがって歩いていると、黒髪長髪のゴスなルックスをしている女の子二人とすれ違った。
後ろからさっき話していたCUREファンの子といっているのが聞こえた。
そうか、この人たちもCURE見に来ていたんだ。
そういえば、不思議とゴスな人たちはいなかったなあ。隣の外人さんもフツーの人だったし・・・。
そのひとたちを見て初めてゴスな人たちも来ていたことを知った。
きっとこの人たちもライブ、楽しんだろうな。
やっぱもっと日本に来るべきだよ。あなたたちを待っている人は日本にはもっとたくさんいるんだから。
と苗場プリンスホテルに向かって心の中でつぶやく。
バスが次々と発車する。
ようやく自分が乗る番となった。
わたしは再び苗場プリンスホテルのほうへと眼をやった。
また来てね。まっているから・・・。
わたしはそう呟いて、バスへと乗り込んだ。
こうして、フジロック初参戦の長い一日は終わった。
おわり
次のThe end of the worldが終わり、聞き覚えのないイントロが聞こえてくる。
この曲、何だっけ?と考えているうちに、いきなりの歓声と熱狂が。
ああ、「lovesong」かあ。
キーボードがいないから、なんの曲かと思ったよ。別にキーボードがいなくても、わたしはそれほど気にならないのだが、こういうときはやっぱりキーボードがいたほうがすぐになんの曲か分かっていいかもと思ったりする。
でも、キーボードがなくても名曲には間違いない。
ロバートは「however game I play~」と多少歌詞を変えて歌う。ロバってgameって言葉、好きだよねえ。
もうこの辺りからは怒涛の「disintegration」セット。
「pictures of you」に「lullaby」。もうオーディエンスは喜びまくり。やっぱ彼らが最盛期の曲だからね。でも、「disintegration」期の曲を歌うんだったら、わたし的には「disintegration」とか「prayers for rain」とか歌って欲しかった。
あの「prayers for rain」の絶叫、
prayers for rain~~~~~、お~おおお~お~おおお~お~お~~~
というのが聞きたかったしね。あそこがいちばんのハイライトだと思ってる。
でも、今日は「greatest hits」で行くって決めてるから仕方がないよね。
「lullaby」を終えて、ロバはギターを12弦ギターにもちかえる。
もしかして、just like heavenいくかあ~~~????
と思いきや、いきなり予想が外れて「inbetween days」。「the head on door」からのシングル曲。ロバの12弦ギターのカッティングが素晴らしい曲。最近、「ultraCURE」ギター一本で、すべての曲をやっちゃうから、なかなかアコギでは聞けないんだよねえ。やっぱりこの曲はアコギでなければと確信する。
そして、本日のハイライトにして、ファンの興奮が最高潮に達した「friday I'm in love」。
ロバはその前に「今日は金曜日だから特別に」みたいなことを言ったんだけれども、よく聞き取れなかった。
でも、狙い済ましてこの曲をやることに決めていたんだなと思う。
日本でとても人気のある曲だって知っていたんじゃないかな。
もう大盛り上がり。
わたしもつられて歌う、歌う。でも、実は自分、この曲あんまり好きじゃないんだよね(笑)。なんていうか、あまりポップすぎてCUREらしくなくて逆に好きになれない。
で、わたし的ハイライトは、次の「just like heaven」!!!!!
やっぱ、この曲ですよ~~~。12弦ギターのカッティングがひどく繊細で美しい曲。そして、12弦じゃなければ絶対でないメランコリックなロマンティシズム。最近は「ultraCURE」モデル・ギターでかなりハードロックな感じになっていたけれども、やっぱりアコギのほうがずっと美しい。
本当はじっくりと聞いていたいんだが、ファンの熱狂がすごすぎてじっくり聞けない。
この怒涛の三連発は本当にファンはみなやられてしまったというか、ほとんど狂喜の坩堝と化している。
そして、いきなり不穏なギターリフが鳴り響く。
待ってましたああーーー!!!!
やっぱコアなファンならこのセットだよねえの、「if only tonight we could sleep」。
ロバートとSIMONがお互いにギターとベースを突き出しながら、互いの旋律を確認しあうように弾いている。
そのあとはもう涙もんの「the kiss」。
めっちゃギターリフがかっこいいのなんのって。やっぱ、POAL加入のおかげなのか、TRIOGYのときよりもずっとタイトで、重厚で、早くて、かっこいい。ロバートのボーカルも冴えていて、声も伸びやか。
なかでも圧巻だったのは、最後のギター・ソロ。ロバートのギターが生き物のように、うねる、うねる。そして、伸びる、伸びる。それに、永遠に続くのではないかと思われるほど長い、長い。
ロバートは何度もSIMONに指示を出しながらも、ギターから眼をそらさない。
わたしはこのギター・ソロを聞いて、ロバートが非常にノッていることに気づいた。
そのあとの「shake dog shake」で見せた恐ろしいぐらい伸びやかなボーカルを聞いても、信じられないほどロバートがノッていることが分かる。
今日見せたギター・ソロは明らかに今まで聞いた「the kiss」のなかでも、ベストに近いんじゃないかな。そう思えるぐらいの素晴らしい演奏だった。
ロバートは今日のわたしたちの熱狂的な反応を見て素直に感動したんだと思う。
23年前日本でやったときは、日本人の反応のなさにかなり驚いたようだったから、23年前の日本と比べて、欧米のファンと変わらぬ、またはそれ以上の熱狂を見て、ロバートはすごく気をよくしたんだと感じた。
神のような天才的な才能を持つロバートだって、オーディエンスの反応は気になるに違いない。特に、前座のMUSEのあの熱狂ぶりを見て、自分たちがあそこまで受け入れられるかひどく気にしていたと思う。それにロバートは、日本ではまったく人気がないことも知っていたから、自分たちが演奏しても何の反応もしてくれないんじゃないかと密かに気をもんでいたのでは?
しかし、実際多くの若いファンの熱狂ぶりを見て、ロバートのなかで安心したんだと思う。それがあのすごいプレイになって表れていたんだと思う。それに出血大サービスっていうぐらいの「アリガト」連発と、いつもよりも饒舌なMCにもね。
この怒涛のマイナー・コードはまだ続く。
「shake dog shake」。この曲、23年前も日本でやったんだろうな。
たぶん、ちょうどこの曲が収録された「the top」が出たときに来日してたから、きっとその時の来日公演を見ているオールドファンには感慨もひとしおだったろう。
わたしもこの曲、大好き。すごくヘヴィーでかっこいい。ロバートは止められないほどノりまくっている。ボーカルも伸びる、伸びる。
Shaaaaaaa―――――――――――――――ke!!!!
って、すごいよ、ロバ。
ホント、ロバートって声がいいんだよなあ。
ふつう年をとってくると声が出なくなるもの。
でも、ロバートは全然そんなことはなくて、特にボイトレをしているわけでもないのに、恐ろしく声が出る。
この人、声の出し方というか、自分の声域というものをすごく知っているんだなという気がする。絶対無理な歌い方はしないし、それにそれほど難しいボーカルでもない(ロバートにとってはだよ)。
ロバートはきちんと自分がどの音域ならちゃんと声が出せるのかを計算して、作っているような気がする。ライブって本当にそのアーティストの技量がリアルに出てしまうというか、アルバムの出来がよくてもライブがしょぼいというバンドはすごく多い。特にヘヴィロックはそういう傾向が強い。いつもパワフルなボーカルを聞かせる、あのKORNのジョナサン・デイヴィスですら、だんだん最後のほうになってくると声量が落ちてくる。まあ、KORNの曲って転調が多くて、歌うことさえもかなり難しい曲が多いせいもあるんだが。
感動しながら聞き入っていると、前列の背の高い外人さんが動き出した。
いったいなに?
どうやら怒涛のマイナー・コードに飽きてしまい、帰るつもりらしい。
途中でうまい具合に、入れ替わった。
うっそーーーー。超最前列じゃん。しかも、やや右側の真ん中。SIMONとロバの中間あたり。
もう生ロバート見まくり。
「wrong number」にはびっくり。ていうか、ここまで徹底してやるかあ。どこまで行っても「greatest hits」セットなんだね。
この曲、欧米でもあまりやらないんじゃないかなあ。あんまりライブで聴いたことがないような気がする。
そういう意味ではすごくラッキーかも。
軽快なギターリフが、いなくなってしまったシンセをうまく表現している。後ろのPOALが直立不動のまま、黙々と弾いているんだけれども、彼の安定した、そして、確かなギター・プレーがロバートのソロ・プレイをよりいっそう伸びやかに、自由にさせている。
初めシンセ担当だったROGERが抜けたとき、シンセのないCUREなんてって思ったけれども、今日の演奏を聞いているかぎりではシンセ不在はまったく気にならない。
それどころか、シンセがないほうがずっと演奏が引き締まってかっこいい。
すごく残酷な言い方かもしれないけれども、やはりPERRYのギターはロバートにとって負担だったんだなということが、今日ライブを実際に見て、すごく分かってしまった。だって、ロバート、PERRYが弾けないところを代わりに弾いてあげていて、特に「open」なんか自分のパートも弾いて、かつ、PERRYのパートも弾いてってめちゃ大変そうだったもの。自分がソロで思う存分プレイできるところはなかったって感じだった。
それが今日のフジロックでは、信じられないほどギター・ソロを連発していて、彼の機嫌がいいこともあって、プレイが驚くほど生き生きとしている。POALという存在がいかにこのバンドでは(つまりはロバートにとって)大きいかということがよく分かる。もちろんPERRYはギターの弾けない分、人柄の良さでカバーしてたんだけれども。
でも、やっぱりロバートとしては、もっとギターをうならせたかったというのがずっと根底にあって、でもPERRYの腕前じゃだめだからとあきらめて、そして、自分に対してもどこか妥協していた部分があって、緩やかな衰退を選ぶっていうのかな。そういう部分が確かにある時期はあったんだと思う(それが最近「bloodflowers」からの曲をやらなくなった理由になっているのかも)。
だけれども、2000年に入ってニューウェイヴ・リバイバルがあって自分たちの音楽が再評価されるようになって、多くの若いアーティストたちがフェイバリットアーティストとしてCUREの名前を上げるようになって、ロバートの中でもう一度やってみようという自信を取り戻したというか。それがアルバム「the cure」であり、あの二人の解雇だったんじゃないのかな。
これはもしかしたら、再び「disintegration」のような第二期CURE全盛期が来るかもしれませんよ。
そんな期待をよそに、「100years」の選曲に超悶絶。
後ろの女の子のファンが「この曲、大好き!!」と飛び跳ねる。
わたしはこの曲はじっくりと聞きたいから、一生懸命柵につかまりながら、倒されないようにロバを見ていた。
照明が激しく明滅し、黒と赤のコントラストがめまぐるしく入れ替わるなか、ロバートの息が白いことに気づく。
ああ、ここ、すごく寒いんだ。でも、不思議と寒さは感じない。もうモッシュピット内は熱狂の嵐で、寒さなんてぜんぜん感じない。
ロバートはどうなんだろう? おそらくロバートも寒さは感じていないに違いない。
大画面に現れるロバートの顔には汗が滴っている。
いやーー、この曲で盛り上がれるなんて・・・。若い子たち(てか自分もロバの初来日公演の年に生まれた若造なんですけど(汗))はロバートがなんて歌っているか知ってるのかな?
もう、すごい迫力で、圧巻。
前のMUSEのパフォーマンスが吹き飛んでしまった。こういう重厚さって、まだMUSEには出せないんだよね~。確かに、ギターを振り回すパフォーマンスはかっこいいし、クールなんだけれどもさ。その分深さや重厚さに欠けるというか・・・。なんか、世界の果てを垣間見てしまったような、そういう凄みはまだ彼らには出せないんだな。
遂にラストの「end」。とても自然な流れ。
ここでいったん終わって、彼らはステージを下がる。
もちろん長年待ち続けたファンは、これでは引き下がらないだろう。
何度も手をたたいて彼らが再び登場してくるのを待つ。
彼らは、わたしたちの期待通り、アンコールに現れてきた。
ロバートはスタンドマイクのほうに近づくと、マイクを取り上げ、またしてもわたしのいるほうに近づいてくるではないか。
Σ(゚Д゚ノ)ノ おおぉぉぉぉ――――――・・・・・・!!!!!
ステージのいちばん左端に向かい、なにやらファンの一人と話しているよう。
おそらくここで「I have no idea」といったのかな。ちょっと聞き取れなかった。でも、わたしにはファンの子と、次の曲、何をやったらいいのか尋ねているように見えた。
すっげー、なにそれ? 超うらやましい。わたしもロバと話してぇぇーーー。とか思ってると、ギターイントロがはいる。
「let's got to bed」!!!!
ロバート、奇妙なダンス(?)を再び披露。
このときのロバはすごくリラックスしているようで、とても楽しそうに見えた。
ロバートがステージの中央へと戻ろうとしたとき、偶然彼と眼があった。
ウヒャ━━━━━━ヽ(゚Д゚)ノ━━━━━━ !!!!!
わたしは馬鹿みたいにロバに手を振ったものの、ロバ、どうやら、わたしを見ていたわけではなく、前列のオーディエンスを見ていたよう。なんつうか、このヒトって、眼の焦点があっていないんだよなあ。誰かを見ているようで見ていないっていうか。
そういえば、「10:15 Saturday night」のPVでも同じように、眼がうつろだったなあ。
このヒトは、わたしたちと違う世界を見ているのだろうか?
ここからはまたしても、シングル連発、「close to me」「why can't I be you」。隣の外人さんも「close to me」には大喜び。激しくからだを動かしながら、踊っている。
そして、再び退場。
もちろん、わたしを含めファンはここでは引き下がりません。
ぜんぜんまだ曲やってねえじゃん。
わたしは大声で「Robert~, I wanna listen to a forest!!!!」と叫ぶ。
だってこの曲を聴くために、今日ここに来たんだよ。
You tubeで彼らの「a forest」を聞いて以来、cureのライブを絶対見たいと思っていたんだから。
まだa forestやってないよ~~~~!!!!!
そんなわたしの心からの叫びに隣の外人さん、大爆笑(笑)。
わかるけど、わたしたち日本人は、次、いつ彼らを見れるか分からないんだよぉぉぉ~~~。a forest歌ってくれなきゃ、死んでも死にきれん。
本日のアンコール二度目にもかかわらず、彼らは期待を裏切らず現れる。
もちろん欧米のフェスでは最低二回のアンコールは当たり前だから、彼らもそれを想定しているはず。ただ日本でこれほどのアンコールが出るとは思っていなかったかもしれないけれども。
SIMONのうねるようなベースが鳴り響く。
キタ━━━ヽ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )メ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )メ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )ノ ━━━!!!!
そう、やっと、ようやく、ここまで辿り着いた。今日、わたしの夢がまさにかなった瞬間。
これ、やらなきゃはじまらないよ~~~~。
「close and see・・・・」
ロバートは囁くように歌い始める。
この苗場の山々に囲まれた緑溢れる場所で、まさに空気が一変する。更けてゆく夜。怪しく照らされる満月の光。照明は深い緑色。まるで深い森の中から彼らが現れてきたような、幻想的で、神秘的な、光景。
SIMONが例の腰を落とした姿勢で、ぶんぶんとベースをうならせる。POALの正確なカッティングと、JASONの完璧なリズムに、ロバートの深みのあるボーカルがかぶさる。
そして、クライマックス。
again and again and again.....
この曲を聞けたことに感動しつつも、その一方で、最近のあっさりめのヴァージョンにちょっと不満が・・・。
個人的にはロング・ヴァージョンが聞きたかったし、何よりもagain and again and again・・・の部分を「show」のころのように、シャウトし続けて欲しかった。歌が終わったあとの演奏もあっさり終わったし・・・。
まあ、アルバムに最も近いといえば、近いのかもしれないけれども。もしかして、「greatest hits」に合わせて弾いているのかな?
みな誰もベースのリズムにあわせて手をたたかない。欧米のファンの間では、これまた約束なのに・・・。
しかし、最後の「boys don't cry」では、明らかに興味本位で見に来てた子達も大合唱。
ああ、これだけは予習してきたんだねえと思いながらも、もうこれで最後だと一緒に歌う。
歌が終わって、ロバートは再び「アリガト」、「ドモアリガト」と日本語を連発しながら、ステージの端まで寄ってきてお辞儀をし始める。初めはステージの左側から、はにかんだような顔をして、わたしのいるほうに向かってぎこちなく腰を曲げてお辞儀。次には左端によっていって、これまたお辞儀。
そのあとで、マイクに向かって「I’ll see you “3” years later・・・・」といったように聞こえた。
わたしは思わず、
うそ!! ロバート、また日本にくんの?
と叫んでしまった。
ロバートを見れた興奮にすっかり頭が吹っ飛んでしまい、ちゃんと彼の英語が聞き取れなかったのだ。
ん? でも、まてよ。3年後ってなぜに3年後?
もしかして3年後じゃなくて23年後か?
ろば~~~と~~~、あんたわ~~~~(怒)!!!!
と憤慨していると、後ろから
ロバートぉぉぉぉーーー!!!!
名残惜しげにロバートに向かって叫ぶ、ファンの声が・・・。
しかし、メンバーは全員ステージから去ってしまい、残ったのは機材だけ。
もうこれで彼らを見るのはおしまいだというのに、不思議と終わったという感じがしないのはなぜだろう。彼らとの時間は夢のようにやってきて、夢のように過ぎていった。そして、彼らは再びおとぎ話の世界へと帰っていった。
計26曲の、約2時間半のステージ。おそらく今までのフジロックフェスでは考えられないほど長い時間だったのだろう。
本日最後のライブが終わって、モッシュピットをあとにすると、そこらかしらにたくさんのペットボトルが落ちている。おそらくファンが無意識のうちに落としたものなんだろう。
各自ごみを捨てて帰ってくださいと係員からのアナウンスが聞こえるものの、まだ覚めやらぬ興奮にとてもそんな気になれない。
ステージからDJと司会が出てきて、本日一日目のステージが終了したことを告げる。
みなぞろぞろと帰ってゆく。
お祭りが終わったとでも言うように、さきほど会場に漲っていた熱気がうそのように引いてゆき、喧騒は苗場を取り囲む深い森へと掻き消えてゆく。
わたしはグリーン・ステージから吐き出される多くの観客とともにオアシスエリアへと向かって歩いていった。途中、大きな影のように木立がいくつも立ちふさぎ、わたしはまさしくa forestのように、その小さな森の中をさまよっていた。
まだ夢のなかに漂っていた。この余韻は当分冷めることはないだろう。
いや、もしかしたら、今度彼らを見るときまで永遠にその余韻のなかに沈んでいるかもしれない。
深い闇のなか、突然蛍のようにおぼろげな光の束が現れる。そこには色とりどりのキャンドルがたくさん並べられていた。
わたしは記念にとすかさずカメラを構えた。
そういえば、ロバの写真撮ろうと思っていたのに、撮らなかったなあ。
ロバを見れた興奮でそんなこともすっかり忘れていた自分に気づく。
2時間半という長い時間を共有したにもかかわらず、まだ足りない。もっと彼らを見ていたいという思いが胸に湧き起こっては消えてゆく。
あまりの興奮状態にいたせいか、2時間半という時間の長さを感じなかったせいかもしれない。
急におなかがすいていることに気づく。
オアシスエリアで食事を購入するも、その場で食べることはできなかった。
おなかがすいているにもかかわらず、なぜか食べる気力が起きないというか、夢のなかに漂っているようで、その夢から冷め切れなくて、ご飯を食べるどころではなかった。
ふと周りを見やると多くの人々がやぐらに集まって、いろいろと談笑している。
ついさっきグリーンステージではCUREのライブがあったにもかかわらず、このエリアでは、まるで初めからそんなライブはなかったかのような、別の喧騒に満ちていた。
時計を見る。
もう既に一時を回っている。
そろそろ帰らねばと思い、購入した夕食を持って出口へと向かう。
足元がおぼつかない。
歩いていることさえも分からない。
興奮がさめやらない。
たくさんの人が往来する。色とりどりの看板が並ぶ出店。さまざまなアトラクションやアート。
昼間見たとき、こんなものがあったかと驚く。
すべてが鮮明で、それでいて、現実とは思えない。
昼間やってきたときに非常に長いと思われた出口までの道のりが、非常に短く感じられる。
ふらふらと歩いていると、大きな駐車場が見え、たくさんの車が停車している。
その向こうにはオレンジ色の明かりがいくつもともる大きな建物が見える。
苗場プリンスホテルだ。
おそらく今夜、彼らはここに泊まるのだろう。もしかしたら、もう帰っているのかもしれない。
最上階の、おそらく彼らがいるであろう場所へと視線を向ける。
――また見に行くからね。
そうだよ。全然見たりなかったよ。結局「play for today」もやってくれなかったし、「faith」や「in your house」や「at night」だって。もっとダークなセットで見たかったし、これじゃぜんぜんまだ足りない。
やっぱり単独公演してくれなきゃ。
それは無理なのかもしれないけれども、でも、彼らの素晴らしさは、あのポップチューン全開の「greatest hits」だけじゃないんだから。
また会えるよね。
いや、必ず来てよね、また日本に。23年後なんかじゃなくて、冗談じゃなく、ニューアルバムを出したらすぐに。
その時は必ず飛んでゆくから、東京に見に行くから。東京でなくても、どこへでも必ずもう一度見に行くから。
送迎バス乗り場まで長蛇の列ができている。わたしはその最後尾へと並び、バスを待つことにした。
列に並ぶ多くの人たちは、それぞれの興奮を胸に、まだ覚めやらぬ熱狂を引きずっているようだった。
ライブ会場にいるかのような熱狂がまだそこに漲っていた。
列にしたがって歩いていると、黒髪長髪のゴスなルックスをしている女の子二人とすれ違った。
後ろからさっき話していたCUREファンの子といっているのが聞こえた。
そうか、この人たちもCURE見に来ていたんだ。
そういえば、不思議とゴスな人たちはいなかったなあ。隣の外人さんもフツーの人だったし・・・。
そのひとたちを見て初めてゴスな人たちも来ていたことを知った。
きっとこの人たちもライブ、楽しんだろうな。
やっぱもっと日本に来るべきだよ。あなたたちを待っている人は日本にはもっとたくさんいるんだから。
と苗場プリンスホテルに向かって心の中でつぶやく。
バスが次々と発車する。
ようやく自分が乗る番となった。
わたしは再び苗場プリンスホテルのほうへと眼をやった。
また来てね。まっているから・・・。
わたしはそう呟いて、バスへと乗り込んだ。
こうして、フジロック初参戦の長い一日は終わった。
おわり
2007/08/23
《フジロック初参戦記'07 その5》
cureファンのみなさん、お待たせしました(誰も待ってないって)。
ここからがcureのレヴューです(でも、まだその1です)。
ステージの照明が少し暗くなる。赤の混じった深い紫色の照明に切り替わる。
なんだかいかにも彼ららしい、ダークで、ミステリアスな雰囲気。
スモークがステージの際から漂いはじめ、ステージを覆い始める。
もしかして・・・。
時計を見ると午後9時49分。
30分遅れの開演だ。
スモークの中からJASONが現れる。
うそ、JASONだ。彼はドラムセットの前に座ると、次に現れたのはSIMON。
おおー! SIMONだあああぁぁぁ! ホンモノだぁぁぁーーー!!!と心の中で絶叫していると、ステージに漂う煙幕の中から真っ黒な鳥の巣のような頭が・・・・
もしかして、もしかしてぇぇぇ????
キャーーーーーーーっっっ!!!!
いきなり後ろからものすごい声援が上がる。それと同時にMUSEの時と負けないぐらいのモッシュの波が!!!!
ロバートぉぉぉぉーーーーーっっっっ!!!!
もう大熱狂! 自分も我を忘れて叫びまくりましたよ!!!
「ぎゃーーーっっっ!!!! ロバートぉぉぉぉーーー!!!!」
ロバートはファンの声援にはこたえず、後ろを向いてギターを肩にかけると、いつの間にかステージに現れていたスキンヘッドのPOALがジャーンとギターを鳴らす。
一瞬なんの曲だろ? と思ったら、後ろにいたファンがいきなり飛び跳ねるように踊りだす。
わたしはいきなり背中を押され、前にいたファンに勢いよくぶつかる。前のファンと後ろのファンにはさまれ、まさにサンドイッチ状態。周りのファンはいきなりの狂乱状態。
「open」だ! やっぱり順当なオープニング。ここ最近のフェスでは最初の曲はこの「open」か「plainsong」で決まっていたから、やっぱりなと思いつつも生ロバートを見れた興奮と感動で、絶叫。
やや長いギターイントロのあと、ロバートのボーカルが入る。
・・・I really don’t know I’m doing here・・・・
マジで? マジ? 本当にロバートが歌っているの??
ゴシゴシ(-дゞ≡ ゚Д゚)スッスゲ―――――!!!!!!!
もちろんわたしもファンと、ロバートと一緒に歌う。
さきほどのからだの疲れはどこへやら、あんなに咽喉が渇いていたのに、その咽喉の渇きもどこかに吹き飛んでしまうぐらいの興奮状態で、もう歌う、歌う。
ロバートを始めメンバーもいきなりのイケイケ状態。
プレイは、やはりベテランのバンドらしく安定していて、ブレがない。しかも、POALの再加入のおかげで、ずっと曲が引き締まっている。ロバートの声もよく伸びている。
本当にかっこいいことのひとこと。
一曲めが終わり、MCすらなく間髪入れずに次の曲へ。
「fascination street」!!!!
オーディエンスは大喜び。最前列の背の高い外人さんも喜びまくり。タテのりで踊っている。ふと左のほうに目をやると大きな水色の旗がはためいている。
スゴイ!! きっとファンの人が持ってきたんだろう。
やっぱりCUREのファンは違うよね。本当に彼らのことを愛している人たちがいるんだ!
もうギターがぶんぶんうなってかっこいい。キーボード不在なんてぜんぜん感じさせないほど、タイトで、クールな演奏。もうのっけから、ヘヴィーポップチューンを展開するんだもの。これからどうなるんだろうと思いつつ二曲目終了。
次は・・・うそ!? いきなりしょっぱなからこの曲やるの~~~~?????
っていう「from the edge of deep green sea」。
ふつう欧米のフェスじゃ後半にやる、ハイライトの曲。
もう、ロバったら。いきなりこの曲やってどうすんの???
と思いつつも大興奮。もちろん周りのファンもこの曲に大喜びの大合唱。だが、例のput your hands in the sky~のくだりでは誰も手を上げず・・・(汗)。
うそ、CUREファンならお約束のはずでしょ!?
と、めげずに一人だけ手を上げましたよ。
ここでロバートが「thank you」といってギターを下ろす。その時初めて、本日のロバートのいでたちを見ることができた。
????
今日のロバ、スカートはいてない? スカートだよね?
スモークから現れてきたロバは明らかにスカート姿。
(;゜ロ゜)エェ??
ジョナサン・デイヴィスか???(タカトシのトシ風で(笑))
と思わず笑ってしまった。
去年のKORNとの共演で、ジョナサンのステージ衣装に感化されたのか、それともその太った体型を隠すために着たのか知らないけれども、わたしは即座にジョナサン・デイヴィスを連想してしまった。
ロバ、なんだかジョナサンに似てるなあ。
そう思っていると、ロバートはスタンドからマイクをはずし、ステージの端へと歩き出した。
ええええ???
こっちに近づいてくる。そうなんです。自分のいるほうのステージの際へと歩いてきたんですよ!!!
ギャ━━━━━━Σヾ(゚Д゚)ノ━━━━━━ !!!!
心の中で大絶叫!!
そして、POALのギターがじゃらーんと!!!
やっぱり!!!
ファンの歓声が一際高くなる。
おそらく日本のファンのために特別に歌うことにしたのだろう「kyoto song」。
みんなはこの意外な選曲に驚いていたけれども、わたしは日本に来るからには絶対歌うだろうなと予測していたのでそれほど驚かなかった。
それよりも、もっと驚いたのは至近距離でロバートを見たこと。柵とカメラをはさんで約4メートルほどの距離しかない、超至近距離。手を伸ばせば彼に届くんじゃないかと思うほど。
ロバートはじっと佇んでオーディエンスを一人一人確かめるように眺めている。
w(゚ロ゚;w(゚ロ゚)w;゚ロ゚)w オォォーーー!!
実際間近で見たロバートは、それほど背の高い人ではなかった。最前列にいた外人さんのほうがぜんぜん高い。身長はたぶん170センチ強。180はないんじゃないかな。自分の兄と同じぐらいの背丈。もっと大きい人かと思っていたけれども。もしかしてあまりにも大きいその存在感に、彼の背丈すらも非常に高く見せていたのかもしれない。ごくごく普通の標準身長に、オーラとか存在感というよりも親近感を感じる。
それに写真で見たよりもずっと太っていない。確かに以前よりも膨張しているものの、自分が想像していたよりも太ってはいなかった。
なんだかへんな安心感が沸いてくる。
よかった~~~~。思ったよりも太ってなくて。だって最近のロバの写真、マジ、ヤバイぐらいに太っていたもんなあ。逆にもとからこの体型だったのではないかと思わせるほどに、いまの体型が合っているような感じ。
まろみというか、柔らかさというか。ロバートって想像していたよりもずっと穏やかな人なんだと、ロバートの姿を眼に焼き付けようと必死に視線でロバートを追いかける。
ロバートは時々屈むようにして歌いながら、奇妙なダンスらしき動きをしている。でも、ロバート、歌に集中している一方で、しっかり観客を見ているんだよなあ。すごく冷静な人なんだとびっくり。
てか、それ以上にびっくりなのは、このヒト、確か今48歳なんだよね?
ぜんぜん48歳に見えない!!!っていうぐらいに年齢未詳。
確かにヴィジュアル的に全盛期だった「disintegration」のころよりはずっと老けてはいますよ。でも、ジジイとかおっさんとかそういう風には見えないんだよなあ。なんつうか、年齢未詳の不思議な人種って感じ。ひどくピュアというか、少年のような若々しい佇まいを残している。だから、あの奇妙な動きがひどく可愛いというか、とにかく不思議な魅力があるんだよなあ。
と興奮しつつも、ロバを冷静に観察し、「kyoto song」は終了。
ロバートは再びギターを持ち、マイクをスタンドに戻したあとなにやら話し始める。
その時悲鳴にも似た喚声が!!!
????
わたしは一瞬耳を疑った。
うそ? いまロバート、なんていった?
確か・・・「アリガト」って聞こえたような????
(゚Д゚)
うそぉぉぉぉ――――――・・・・・・!!!!!!
わたしは死ぬほどびっくりしましたよ。
あれほど日本嫌いで通っているロバが日本語しゃべるなんて!? いったいどうしちゃったの?
絶対そんなファンサービスをするヒトじゃないと思っていたのに。今日のロバは恐ろしいほど気前がよくて、機嫌がいい。
もちろんファンもびっくりの大喜びで、「ロバートぉぉぉぉーー!!!」と叫びまくっている。
わたしはロバの信じられない言動にただただ驚くばっかり。そして、次の選曲にも驚くばっかり。
hot hot hot!!!!
うゎぉう!というロバートの、得意の猫泣き声とともに始まったこの曲に、もう周りはノリノリの状態。この曲をやるかあとか思いながらも必死に「hey hey hey!!!」と一緒に飛び跳ね、歌う。
この曲を聴いて、今日は「greatest hits」で行くんだということをはっきりと悟って、心の中で分かっていながらも、ちょっぴり残念。やっぱりコアなファンはダーク・セットで見たいものだから。
次の曲は、最新アルバムからの「alt end.」。
正直この曲、初めはあまり好きじゃなかったんだけれども、「festival 2005」のライブバージョンを聞いてから、この曲を見直すようになり、それほど悪い曲ではないなと思うようになった。
やっぱCUREってライブバンドなんだな。彼らの本当の曲のよさはライブじゃないとわからないんだ。もしかしたらロバートもそういうことを計算して、曲を作ってるのかもしれない。だとしたら、本当に天才だよなあ。
この曲が終わったあと、少し長めのMCがはいる。残念だがうまく聞き取れない。「・・・23years・・・」とかいっていたから、23年間も日本に来ないでごめんみたいなことを言ったと思う。
その言葉に、後ろの外人さんがなぜか日本語で
「ホントだよ・・・。ホントにもう・・・ずっと待ってたよ・・・」と感極まる。
周囲からどっと笑いが起こる。
ロバートの声援に混じって、サイモーンと叫ぶ声もあり。
SIMONは声援にこたえることなく、黙々と次の曲の準備に取り掛かっている。
うーん、SIMON。なんか職人って感じでいいなあ。
今日のいでたちも、黒のランニングに、スキニージーンズと、まるでとび職人のようないでたち。
腰をややかがめて、ぶんぶんと豪快にベースを鳴らす姿がこれまたかっこいいんだよ~~~~。
ひそかにSIMONファンは多いと見た。
ここら辺は興奮していてよく覚えてないんだけれども、たぶんここでも「ドモアリガト」を言ったような気がする。
どうしちゃったんだろう? いつもよりも饒舌じゃないか? 欧米のフェスではMCもほとんどなくて、淡々とプレイしてゆくのに。
と思いつつも、いきなりの「the walk」。
この選曲もわたし的にはありだと思っていた。なんたってI saw you look like a japanese babyだもんねえ。これも日本のファンへのロバートなりのサービスなんだろう。
それより、少し気になったんだけれども、なんだかロバ、この曲を歌ってる最中、ずっと下を見てるんだよな。もしかして歌詞をモニターで見ているとか??
CUREに限ってそんなことは絶対ないが、他のバンドはけっこう歌詞をモニターで見ながら歌っていたりすることが多い。NEW ORDERなんて完璧そうだったしねえ。バーニーは明らかにモニター見て歌ってましたよ(DVDでライブ見たんですが)。
もしかして、ロバ、この曲の歌詞を忘れてしまったのかな? この曲、歌うの久しぶりなの???
とか思いながらも、しきりに下を見て歌うロバが気になってしまった。
ここからがcureのレヴューです(でも、まだその1です)。
ステージの照明が少し暗くなる。赤の混じった深い紫色の照明に切り替わる。
なんだかいかにも彼ららしい、ダークで、ミステリアスな雰囲気。
スモークがステージの際から漂いはじめ、ステージを覆い始める。
もしかして・・・。
時計を見ると午後9時49分。
30分遅れの開演だ。
スモークの中からJASONが現れる。
うそ、JASONだ。彼はドラムセットの前に座ると、次に現れたのはSIMON。
おおー! SIMONだあああぁぁぁ! ホンモノだぁぁぁーーー!!!と心の中で絶叫していると、ステージに漂う煙幕の中から真っ黒な鳥の巣のような頭が・・・・
もしかして、もしかしてぇぇぇ????
キャーーーーーーーっっっ!!!!
いきなり後ろからものすごい声援が上がる。それと同時にMUSEの時と負けないぐらいのモッシュの波が!!!!
ロバートぉぉぉぉーーーーーっっっっ!!!!
もう大熱狂! 自分も我を忘れて叫びまくりましたよ!!!
「ぎゃーーーっっっ!!!! ロバートぉぉぉぉーーー!!!!」
ロバートはファンの声援にはこたえず、後ろを向いてギターを肩にかけると、いつの間にかステージに現れていたスキンヘッドのPOALがジャーンとギターを鳴らす。
一瞬なんの曲だろ? と思ったら、後ろにいたファンがいきなり飛び跳ねるように踊りだす。
わたしはいきなり背中を押され、前にいたファンに勢いよくぶつかる。前のファンと後ろのファンにはさまれ、まさにサンドイッチ状態。周りのファンはいきなりの狂乱状態。
「open」だ! やっぱり順当なオープニング。ここ最近のフェスでは最初の曲はこの「open」か「plainsong」で決まっていたから、やっぱりなと思いつつも生ロバートを見れた興奮と感動で、絶叫。
やや長いギターイントロのあと、ロバートのボーカルが入る。
・・・I really don’t know I’m doing here・・・・
マジで? マジ? 本当にロバートが歌っているの??
ゴシゴシ(-дゞ≡ ゚Д゚)スッスゲ―――――!!!!!!!
もちろんわたしもファンと、ロバートと一緒に歌う。
さきほどのからだの疲れはどこへやら、あんなに咽喉が渇いていたのに、その咽喉の渇きもどこかに吹き飛んでしまうぐらいの興奮状態で、もう歌う、歌う。
ロバートを始めメンバーもいきなりのイケイケ状態。
プレイは、やはりベテランのバンドらしく安定していて、ブレがない。しかも、POALの再加入のおかげで、ずっと曲が引き締まっている。ロバートの声もよく伸びている。
本当にかっこいいことのひとこと。
一曲めが終わり、MCすらなく間髪入れずに次の曲へ。
「fascination street」!!!!
オーディエンスは大喜び。最前列の背の高い外人さんも喜びまくり。タテのりで踊っている。ふと左のほうに目をやると大きな水色の旗がはためいている。
スゴイ!! きっとファンの人が持ってきたんだろう。
やっぱりCUREのファンは違うよね。本当に彼らのことを愛している人たちがいるんだ!
もうギターがぶんぶんうなってかっこいい。キーボード不在なんてぜんぜん感じさせないほど、タイトで、クールな演奏。もうのっけから、ヘヴィーポップチューンを展開するんだもの。これからどうなるんだろうと思いつつ二曲目終了。
次は・・・うそ!? いきなりしょっぱなからこの曲やるの~~~~?????
っていう「from the edge of deep green sea」。
ふつう欧米のフェスじゃ後半にやる、ハイライトの曲。
もう、ロバったら。いきなりこの曲やってどうすんの???
と思いつつも大興奮。もちろん周りのファンもこの曲に大喜びの大合唱。だが、例のput your hands in the sky~のくだりでは誰も手を上げず・・・(汗)。
うそ、CUREファンならお約束のはずでしょ!?
と、めげずに一人だけ手を上げましたよ。
ここでロバートが「thank you」といってギターを下ろす。その時初めて、本日のロバートのいでたちを見ることができた。
????
今日のロバ、スカートはいてない? スカートだよね?
スモークから現れてきたロバは明らかにスカート姿。
(;゜ロ゜)エェ??
ジョナサン・デイヴィスか???(タカトシのトシ風で(笑))
と思わず笑ってしまった。
去年のKORNとの共演で、ジョナサンのステージ衣装に感化されたのか、それともその太った体型を隠すために着たのか知らないけれども、わたしは即座にジョナサン・デイヴィスを連想してしまった。
ロバ、なんだかジョナサンに似てるなあ。
そう思っていると、ロバートはスタンドからマイクをはずし、ステージの端へと歩き出した。
ええええ???
こっちに近づいてくる。そうなんです。自分のいるほうのステージの際へと歩いてきたんですよ!!!
ギャ━━━━━━Σヾ(゚Д゚)ノ━━━━━━ !!!!
心の中で大絶叫!!
そして、POALのギターがじゃらーんと!!!
やっぱり!!!
ファンの歓声が一際高くなる。
おそらく日本のファンのために特別に歌うことにしたのだろう「kyoto song」。
みんなはこの意外な選曲に驚いていたけれども、わたしは日本に来るからには絶対歌うだろうなと予測していたのでそれほど驚かなかった。
それよりも、もっと驚いたのは至近距離でロバートを見たこと。柵とカメラをはさんで約4メートルほどの距離しかない、超至近距離。手を伸ばせば彼に届くんじゃないかと思うほど。
ロバートはじっと佇んでオーディエンスを一人一人確かめるように眺めている。
w(゚ロ゚;w(゚ロ゚)w;゚ロ゚)w オォォーーー!!
実際間近で見たロバートは、それほど背の高い人ではなかった。最前列にいた外人さんのほうがぜんぜん高い。身長はたぶん170センチ強。180はないんじゃないかな。自分の兄と同じぐらいの背丈。もっと大きい人かと思っていたけれども。もしかしてあまりにも大きいその存在感に、彼の背丈すらも非常に高く見せていたのかもしれない。ごくごく普通の標準身長に、オーラとか存在感というよりも親近感を感じる。
それに写真で見たよりもずっと太っていない。確かに以前よりも膨張しているものの、自分が想像していたよりも太ってはいなかった。
なんだかへんな安心感が沸いてくる。
よかった~~~~。思ったよりも太ってなくて。だって最近のロバの写真、マジ、ヤバイぐらいに太っていたもんなあ。逆にもとからこの体型だったのではないかと思わせるほどに、いまの体型が合っているような感じ。
まろみというか、柔らかさというか。ロバートって想像していたよりもずっと穏やかな人なんだと、ロバートの姿を眼に焼き付けようと必死に視線でロバートを追いかける。
ロバートは時々屈むようにして歌いながら、奇妙なダンスらしき動きをしている。でも、ロバート、歌に集中している一方で、しっかり観客を見ているんだよなあ。すごく冷静な人なんだとびっくり。
てか、それ以上にびっくりなのは、このヒト、確か今48歳なんだよね?
ぜんぜん48歳に見えない!!!っていうぐらいに年齢未詳。
確かにヴィジュアル的に全盛期だった「disintegration」のころよりはずっと老けてはいますよ。でも、ジジイとかおっさんとかそういう風には見えないんだよなあ。なんつうか、年齢未詳の不思議な人種って感じ。ひどくピュアというか、少年のような若々しい佇まいを残している。だから、あの奇妙な動きがひどく可愛いというか、とにかく不思議な魅力があるんだよなあ。
と興奮しつつも、ロバを冷静に観察し、「kyoto song」は終了。
ロバートは再びギターを持ち、マイクをスタンドに戻したあとなにやら話し始める。
その時悲鳴にも似た喚声が!!!
????
わたしは一瞬耳を疑った。
うそ? いまロバート、なんていった?
確か・・・「アリガト」って聞こえたような????
(゚Д゚)
うそぉぉぉぉ――――――・・・・・・!!!!!!
わたしは死ぬほどびっくりしましたよ。
あれほど日本嫌いで通っているロバが日本語しゃべるなんて!? いったいどうしちゃったの?
絶対そんなファンサービスをするヒトじゃないと思っていたのに。今日のロバは恐ろしいほど気前がよくて、機嫌がいい。
もちろんファンもびっくりの大喜びで、「ロバートぉぉぉぉーー!!!」と叫びまくっている。
わたしはロバの信じられない言動にただただ驚くばっかり。そして、次の選曲にも驚くばっかり。
hot hot hot!!!!
うゎぉう!というロバートの、得意の猫泣き声とともに始まったこの曲に、もう周りはノリノリの状態。この曲をやるかあとか思いながらも必死に「hey hey hey!!!」と一緒に飛び跳ね、歌う。
この曲を聴いて、今日は「greatest hits」で行くんだということをはっきりと悟って、心の中で分かっていながらも、ちょっぴり残念。やっぱりコアなファンはダーク・セットで見たいものだから。
次の曲は、最新アルバムからの「alt end.」。
正直この曲、初めはあまり好きじゃなかったんだけれども、「festival 2005」のライブバージョンを聞いてから、この曲を見直すようになり、それほど悪い曲ではないなと思うようになった。
やっぱCUREってライブバンドなんだな。彼らの本当の曲のよさはライブじゃないとわからないんだ。もしかしたらロバートもそういうことを計算して、曲を作ってるのかもしれない。だとしたら、本当に天才だよなあ。
この曲が終わったあと、少し長めのMCがはいる。残念だがうまく聞き取れない。「・・・23years・・・」とかいっていたから、23年間も日本に来ないでごめんみたいなことを言ったと思う。
その言葉に、後ろの外人さんがなぜか日本語で
「ホントだよ・・・。ホントにもう・・・ずっと待ってたよ・・・」と感極まる。
周囲からどっと笑いが起こる。
ロバートの声援に混じって、サイモーンと叫ぶ声もあり。
SIMONは声援にこたえることなく、黙々と次の曲の準備に取り掛かっている。
うーん、SIMON。なんか職人って感じでいいなあ。
今日のいでたちも、黒のランニングに、スキニージーンズと、まるでとび職人のようないでたち。
腰をややかがめて、ぶんぶんと豪快にベースを鳴らす姿がこれまたかっこいいんだよ~~~~。
ひそかにSIMONファンは多いと見た。
ここら辺は興奮していてよく覚えてないんだけれども、たぶんここでも「ドモアリガト」を言ったような気がする。
どうしちゃったんだろう? いつもよりも饒舌じゃないか? 欧米のフェスではMCもほとんどなくて、淡々とプレイしてゆくのに。
と思いつつも、いきなりの「the walk」。
この選曲もわたし的にはありだと思っていた。なんたってI saw you look like a japanese babyだもんねえ。これも日本のファンへのロバートなりのサービスなんだろう。
それより、少し気になったんだけれども、なんだかロバ、この曲を歌ってる最中、ずっと下を見てるんだよな。もしかして歌詞をモニターで見ているとか??
CUREに限ってそんなことは絶対ないが、他のバンドはけっこう歌詞をモニターで見ながら歌っていたりすることが多い。NEW ORDERなんて完璧そうだったしねえ。バーニーは明らかにモニター見て歌ってましたよ(DVDでライブ見たんですが)。
もしかして、ロバ、この曲の歌詞を忘れてしまったのかな? この曲、歌うの久しぶりなの???
とか思いながらも、しきりに下を見て歌うロバが気になってしまった。
2007/08/22
《フジロック初参戦記'07 その4》
その3の続き。
MUSE。そういえば最近あまり聞いてないな。
ファーストはすごく好きだったんだが、最高傑作と名高い「absolution」は思ったよりも好きにはなれなかったんだよな。
なんというのかな。感情過多というのか、とにかく評判だといわれるオペラティックな曲の展開が好きになれないのだ。あまりにも大げさすぎて、かえってしらけてしまうというか・・・。CUREやRADIOHEADが素晴らしいのは、単に感情を曲にこめるだけではなく、決して自己陶酔に陥ることのない、一歩手前のぎりぎりのところで踏みとどまっているクールさがあるからだ。MUSEにはそれがない。自己陶酔に終始している。これでは聞き手は疲れてしまう。日本人のように大仰な演出を好む人ならいいが、そうじゃない人は疲れる。QUEENとか好きな人なら大丈夫だろうな。あ、だから日本で人気があるのか。すごく納得。
前にはMUSETシャツを着た男の子が立ちはだかっている。
ああ、この子相当好きなんだなと実感する。自分もね、CURE死ぬほど好きだから、前で見たいという気持ち分かるよ。
年齢層は相当低め。20代の子達が中心。なかにはちらほらとCURETシャツを着ている子が・・・。うそ、この人たちも私と同じくCUREを待っているんだ・・・・。と変な親近感。年齢は20代か30代の人たちがほとんど。20代の子もいるというのは、彼らの人気の幅広さを物語っている。すごいね。
ミーハーな女の子が多いのかなと思ったけれども、けっこう男の子が多いことにびっくり。へええ、こういうUK憂鬱ギターバンドって女の子のファン率高いもんじゃない? なんかさ、ヴィジュアル系にはまれない文学系女の子が行き着くところがレディへとかMUSEとかのギターバンドだと思っていたけれども、男の子にも人気があるんだね。歌詞もいいって評判だけれども、どんな歌詞を書くんだろう?
家に帰ったらもっとちゃんと聞いてみようと思いつつ、MUSEの登場を待つ。
もうそろそろ予定の7時20分。おそらくライブは1時間ちょいで終了だから、その後は待ちに待ったCUREだと思いつつ、辛抱強く待ち続ける。
7時20分きっかり。まだライブははじまらない。サウンドチェックに時間がかかり、なかなかはじまらない。どうやら機材トラブルのようだ。何度もドラムのサウンドチェックをしている。
5分ぐらい押すかな、と思いつつも、不安な気持ちで待つ。だってロバはすごく気難しい人。こんなところでもたもたしてたら帰ってしまうかもしれない。MUSEは何度も来日してるからいいけど、CUREは23年ぶりの来日だからね・・・。
そんな不安をよそに、時間は刻一刻と過ぎてゆく。
5分、10分・・・ファンの子達も早く出てきて欲しいと何度も喚声を上げている。
その間わたしは別の不安に駆られて、思わず苛立ちの言葉を呟いてしまう。
隣の若い子が自分のほうを見る。
ごめんね、別にMUSEに恨みはないんだけれども、やっぱメインのCURE見たいから、MUSEには早く出てきて欲しいのよ・・・。
ロバ、機嫌損ねて帰っちゃう・・・。
いったいなにやってんのよ・・・。サウンドチェックはまだ続く・・・・。
もう既に時間は30分近く経過している。このままいったらアンコールもしてもらえない。やばい、早く出てきてくれ・・・!
そう思った瞬間、いきなりモッシュの波が!
とうとうMUSEの登場だ!
はっきりいって熱い、すごいステージ。観客がもうすごい。いっちゃってる子がほとんど。モッシュの嵐。すっげーな。こんなに盛り上がるんだ。でも、前列でCUREを見ようと待ち構えているCURE同世代の人たちは引いてるだろうな。
わたしももっとじっくり彼らを見たかったのに、これじゃあ見れないよともみくちゃにされながら、あれよあれよという間に前列へと押し出される。いつの間にか4列目に来ている。うそ、ラッキー。このままいったら最前列でCURE見れるかもしれない。
このつらい状況を幸運と思うことにし、ライブを楽しむことにする。
やばい。あんまり曲を知らない。
でも、すごくいいステージ。なんていうのかな、ホント観客を楽しませるコツを知っている。単に演奏能力が高いだけではなく、映像やら派手なパフォーマンスやらを駆使しながら、どこまでも観客を喜ばせるステージ。なんかすごいプロ意識を感じる。
マットは機材トラブルのせいで本気でキレていたっていうけれども、事実本当にキレていたのかもしれないけれども、彼はそれを逆手にとってきちんとパフォーマンスとして昇華している。その辺はすごくえらいと思う。
でも、前のKINGS OF LEONの時もそうだったけれども、似たような展開の曲ばかりなんだな。これじゃあファンじゃない子は飽きてしまうよ・・・。確かにたてノリのテンポのいい曲ばかりなんだが、時にはじっくりと聞かせる曲も入れて緩急をしっかりつけたほうがいい。
素晴らしいけれども、若い、青臭い感じのするステージ。
うーん、悪いけれどもCUREと格が違う。
彼らはMUSEと同じ年頃でもこういうステージはしなかった。確かにいいステージなんだけれども、ある意味典型的というか、ロックバンドにありがちなパフォーマンスなんだな。
確かに見た目が派手なほうが、若い子たちには分かりやすいし、かっこいいと思われやすい。逆にCUREのようにまったく動かないパフォーマンスは、ロックに破壊衝動を求めている子達からすればつまらなく映る。
だけれども、音楽の本質って本当にそういうところにあるのだろうか。
音楽というのは見た目の派手さだけではなく、耳で聞いて感動するものではないだろうか。
そういう点ではマットのボーカルにはまだまだ未熟さが残るし、彼らのプレイの荒っぽさにもまだ改善点はある。MUSEはロックの本質を突いているかもしれないけれども、CUREは音楽の本質を突いているような気がする。この違いがさまざまなアーティストを惹きつける原因になっているんじゃないかな。
いや、まだまだ発展途上のバンドってことです。
でも、その一方で信じられないほど素晴らしいパフォーマンスをしたことは事実。正直MUSEが終わり、ぞろぞろと若い子たちが帰ってゆくなかで、CUREが果たして彼らを上回るプレイができるのかと不安に思いましたよ。おそらくあの現場にいた子達たちのなかにも、MUSEが実質のトリだと感じていた子も多いはず。
ねえ、あんなプレイをされて、ロバ、大丈夫~?
と、かなりの不安に陥る。
ようやくMUSEが終わって、ようやくオオトリ(わたしにとっては)CUREの出番。
モッシュの洗礼から解放されて、からだはびっしょり。すでに体力の3分の2を消耗。
やばい、CURE開演までまだ一時間もある。からだもつだろうかと心配になる。
ぞろぞろとMUSEファンが去ってゆくなかで、前列を確保しなければといそいそと前方へと移動する。
最前列から二列目。
よっしゃあ、超いい位置だ。だが、前にアメリカ人らしき白人男性が・・・。異常に背が高い。視界をさえぎりまくり。これじゃあロバが見えんと焦る。
と同時に、海外での人気の高さを思い知らされる。周りを見渡してみると、外人率高し。すげえな。CUREってやっぱり海外じゃビッグアーティストなんだな。アルゼンチン人らしき人が旗を持って待機している。
うーん、MUSEでもなかった展開。すごいね。
前列にいたCURE待ちの子と話をする。MUSEきつかったねえと会話。
汗びっしょりだよ・・・。
確かにメイクもほどこして準備万全だったのに。メイクはすっかり落ちてほぼすっぴんになってしまってる。これじゃあロバに顔見せらんないよとわけのわからんことで焦る。
いったい何を考えているんだか・・・。
バックになぜかNEW ORDERの音楽がかかっている。MUSEのときもそうだったが。主催者の趣味なのか? それともロバの趣味? いや、ロバとNEW ORDERは犬猿の仲でしょう。近親憎悪ともいうが・・・。しかし、「regret」や「spooky」は名曲なのでいいこととしよう。NEW ORDERの曲を口ずさみながら、開演を待つこととする。
その間にも、ツアー・スタッフがやってきていそいそと準備をしてゆく。まずJASONのドラムセットが運ばれ、そのあと、SIMONのベースが並べられる。前方では一人のスタッフが12弦ギターをチューニングしてる。
うそ、ロバ、アコギ弾くの?
思わぬ発見に喜ぶ自分。最近「ultraCURE」ギターが発売されたせいで、他のギターをめっきり演奏しなくなってしまったロバ。
ロバの6弦ベースを愛するわたしとしては少々つらいのだが・・・。
やっぱ「pictures of you」は6弦ベースでしょ。あのチェロに近い深みのある、重厚な旋律があってこそ、あの曲の美しさが引き立つというもの。それをロバスミ・モデルのギターで弾かれてもねえ。
だから12弦ギターを見たとき、もしかしたら「just like heaven」はこのギターでやってくれるのかもしれないと思わぬ期待に胸が膨らむ。
すげー、やっぱ「just like heaven」はアコギだよね。
最前列を占める観客のわきをぬって、セットの写真をデジカメで撮る。
うううっ。撮れない。
撮れないよーとか呟いてると、前の白人の男性がスペースを空けてくれた。
ありがとうといって写真を撮る。うん、記念にとっておこう。
時間はまだ9時10分ほど。
振り向いてモッシュピットの外側を見る。
思ったよりも人の入りが多い。
MUSEが終わったころの閑散ぶりを考えたら、考えられないほどの人数。
隣にいたCUREファンが、モッシュピット内に残っているオーディエンスの数の少なさに、「ロバート、もう日本に来ないかもしれない」と嘆いていたけれども、わたしはもとから日本のCURE人気の低さは知っていたから、客の入りは少ないだろうなと別に気にもしていなかった。
だが、この人の多さはなんだろう。しかも、周りの子達はみな20代の、きっと初来日したときは生まれていなかったか、まだ子供だったかぐらいの若い子達ばっかり。逆にリアルタイマーのオールドファンがいないことに驚く。おそらくモッシュピットのなかに入って若い子達と一緒に騒ぐだけの気力がないせいなのかもしれないけれども、客層の若さにはびっくり。
この子たち、本当にCUREのこと知ってんのかな~?
そう思ってしまう。きっと、さんざんメディアで伝説のバンドの23年ぶりの来日を宣伝してたから、興味本位で見に来た観客が多いんだろうな。
でも、なかには本当に熱心なファンもいて、すでにCUREのTシャツを着ている。
今年のアジア・オーストラリアツアーのTシャツだ。
きっとネットとかで買ったんだろうな。
わたしも熱心なファンのひとりだけれども、残念ながら彼らのTシャツを着てまでライブを見ようとは思わない。
なぜかは分からないけれども。
空を見ると、少し雲が出て空が翳っている。月が雲に隠れかかっている。
もしかしたら雨が降るかもと思いつつも、それほど雲に覆われているわけではないので、おそらくライブの途中で降りはしないだろう。というか、降らないで欲しい。
ステージではツアースタッフが機材を一生懸命は混んだり、サウンドチェックをしたりしている。スタッフの一人がうえの照明によじ登ってなにやらしている。
おいおい、怖いって。その光景に焦りながらも、いよいよ彼らが登場するんだと胸を躍らせる。
赤やみどり、紫などの色とりどりの照明が明滅する。
MUSEとはちがい、非常にシンプルなステージだ。すごくCUREらしくていい。てか、you tubeやDVDでさんざん見てきたステージと一緒。
本当に彼らがここでステージをやるんだという思いで胸が熱くなる。
隣のファンの子と少しだけ話をする。
「本当に生ロバスミを見れるんだね~」
帽子の可愛い、ちょっとゴスっぽいいでたちの子がそういった。
そうなんだ、本当にここにロバが現れるんだ~。すげー、すげーよ。
大画面に、フジロックのロゴに続いて、「THE CURE」のロゴが現れる。
狂喜乱舞して、デジカメに映像を納めようとするも、なかなかうまくいかない。
最初は失敗してしまった。
もう一度とろうとするも、なかなか画面にロゴが出てこない。
再び画面に出てくるのを待つことにする。
おそらく画面にロゴが出るということは、開演時間がせまっているんだろう。
携帯の時計を見る9時30分。
うううっ。MUSEのことがなければいまごろ開演しているのにぃぃぃぃ。
こんなに時間が押してしまって大丈夫だろうか。と不安になる。
CUREは基本的に演奏時間が長い。最低でも2時間半は演奏する。しかし、主催者が彼らに与えた時間はたったの90分だけ。
ロバートはそれを不満に思ったのか、わざわざ自分のサイトに90分しか持ち時間がもらえなかったと書いていたが、個人的には2時間半のステージをやると思っている。
2ちゃんとかでもやらないんじゃないかと書き込みされていたにもかかわらず、わたしは必ずやると確信している。
なぜってそれがCUREだから。それがロバートだと思うから。
でも、こんなに遅い開演時間じゃやらないかもしれない。だってどう考えたって10時からでしょ? 2時間半やったら12時過ぎるよ。大丈夫かなあ~。いくらなんでもこんな遅い時間までやらないんじゃないか? 彼ら?
わたしとしては絶対に海外のフェスと同じように、2時間半のフルセットで演奏して欲しい。23年間も日本に来ないで、たった90分で終わってしまうのはやだ。あれもこれもとやって欲しい曲は一杯あるのに、その半分もやらないで終わってしまったら、くそー、悶死するぞ!
画面に再びロゴが現れる。
急いでカメラを構えるが、結局うまく撮れなかった。でも、まあ、いいや。とりあえず、「cure」って文字は撮れたもんね。
からだが少しだけ冷えてくる。やっぱり苗場の夜は寒いのかもしれない。しかし、周りにひしめく人の熱気で不思議と寒さは感じない。
もう少しあともう少し。
MUSE。そういえば最近あまり聞いてないな。
ファーストはすごく好きだったんだが、最高傑作と名高い「absolution」は思ったよりも好きにはなれなかったんだよな。
なんというのかな。感情過多というのか、とにかく評判だといわれるオペラティックな曲の展開が好きになれないのだ。あまりにも大げさすぎて、かえってしらけてしまうというか・・・。CUREやRADIOHEADが素晴らしいのは、単に感情を曲にこめるだけではなく、決して自己陶酔に陥ることのない、一歩手前のぎりぎりのところで踏みとどまっているクールさがあるからだ。MUSEにはそれがない。自己陶酔に終始している。これでは聞き手は疲れてしまう。日本人のように大仰な演出を好む人ならいいが、そうじゃない人は疲れる。QUEENとか好きな人なら大丈夫だろうな。あ、だから日本で人気があるのか。すごく納得。
前にはMUSETシャツを着た男の子が立ちはだかっている。
ああ、この子相当好きなんだなと実感する。自分もね、CURE死ぬほど好きだから、前で見たいという気持ち分かるよ。
年齢層は相当低め。20代の子達が中心。なかにはちらほらとCURETシャツを着ている子が・・・。うそ、この人たちも私と同じくCUREを待っているんだ・・・・。と変な親近感。年齢は20代か30代の人たちがほとんど。20代の子もいるというのは、彼らの人気の幅広さを物語っている。すごいね。
ミーハーな女の子が多いのかなと思ったけれども、けっこう男の子が多いことにびっくり。へええ、こういうUK憂鬱ギターバンドって女の子のファン率高いもんじゃない? なんかさ、ヴィジュアル系にはまれない文学系女の子が行き着くところがレディへとかMUSEとかのギターバンドだと思っていたけれども、男の子にも人気があるんだね。歌詞もいいって評判だけれども、どんな歌詞を書くんだろう?
家に帰ったらもっとちゃんと聞いてみようと思いつつ、MUSEの登場を待つ。
もうそろそろ予定の7時20分。おそらくライブは1時間ちょいで終了だから、その後は待ちに待ったCUREだと思いつつ、辛抱強く待ち続ける。
7時20分きっかり。まだライブははじまらない。サウンドチェックに時間がかかり、なかなかはじまらない。どうやら機材トラブルのようだ。何度もドラムのサウンドチェックをしている。
5分ぐらい押すかな、と思いつつも、不安な気持ちで待つ。だってロバはすごく気難しい人。こんなところでもたもたしてたら帰ってしまうかもしれない。MUSEは何度も来日してるからいいけど、CUREは23年ぶりの来日だからね・・・。
そんな不安をよそに、時間は刻一刻と過ぎてゆく。
5分、10分・・・ファンの子達も早く出てきて欲しいと何度も喚声を上げている。
その間わたしは別の不安に駆られて、思わず苛立ちの言葉を呟いてしまう。
隣の若い子が自分のほうを見る。
ごめんね、別にMUSEに恨みはないんだけれども、やっぱメインのCURE見たいから、MUSEには早く出てきて欲しいのよ・・・。
ロバ、機嫌損ねて帰っちゃう・・・。
いったいなにやってんのよ・・・。サウンドチェックはまだ続く・・・・。
もう既に時間は30分近く経過している。このままいったらアンコールもしてもらえない。やばい、早く出てきてくれ・・・!
そう思った瞬間、いきなりモッシュの波が!
とうとうMUSEの登場だ!
はっきりいって熱い、すごいステージ。観客がもうすごい。いっちゃってる子がほとんど。モッシュの嵐。すっげーな。こんなに盛り上がるんだ。でも、前列でCUREを見ようと待ち構えているCURE同世代の人たちは引いてるだろうな。
わたしももっとじっくり彼らを見たかったのに、これじゃあ見れないよともみくちゃにされながら、あれよあれよという間に前列へと押し出される。いつの間にか4列目に来ている。うそ、ラッキー。このままいったら最前列でCURE見れるかもしれない。
このつらい状況を幸運と思うことにし、ライブを楽しむことにする。
やばい。あんまり曲を知らない。
でも、すごくいいステージ。なんていうのかな、ホント観客を楽しませるコツを知っている。単に演奏能力が高いだけではなく、映像やら派手なパフォーマンスやらを駆使しながら、どこまでも観客を喜ばせるステージ。なんかすごいプロ意識を感じる。
マットは機材トラブルのせいで本気でキレていたっていうけれども、事実本当にキレていたのかもしれないけれども、彼はそれを逆手にとってきちんとパフォーマンスとして昇華している。その辺はすごくえらいと思う。
でも、前のKINGS OF LEONの時もそうだったけれども、似たような展開の曲ばかりなんだな。これじゃあファンじゃない子は飽きてしまうよ・・・。確かにたてノリのテンポのいい曲ばかりなんだが、時にはじっくりと聞かせる曲も入れて緩急をしっかりつけたほうがいい。
素晴らしいけれども、若い、青臭い感じのするステージ。
うーん、悪いけれどもCUREと格が違う。
彼らはMUSEと同じ年頃でもこういうステージはしなかった。確かにいいステージなんだけれども、ある意味典型的というか、ロックバンドにありがちなパフォーマンスなんだな。
確かに見た目が派手なほうが、若い子たちには分かりやすいし、かっこいいと思われやすい。逆にCUREのようにまったく動かないパフォーマンスは、ロックに破壊衝動を求めている子達からすればつまらなく映る。
だけれども、音楽の本質って本当にそういうところにあるのだろうか。
音楽というのは見た目の派手さだけではなく、耳で聞いて感動するものではないだろうか。
そういう点ではマットのボーカルにはまだまだ未熟さが残るし、彼らのプレイの荒っぽさにもまだ改善点はある。MUSEはロックの本質を突いているかもしれないけれども、CUREは音楽の本質を突いているような気がする。この違いがさまざまなアーティストを惹きつける原因になっているんじゃないかな。
いや、まだまだ発展途上のバンドってことです。
でも、その一方で信じられないほど素晴らしいパフォーマンスをしたことは事実。正直MUSEが終わり、ぞろぞろと若い子たちが帰ってゆくなかで、CUREが果たして彼らを上回るプレイができるのかと不安に思いましたよ。おそらくあの現場にいた子達たちのなかにも、MUSEが実質のトリだと感じていた子も多いはず。
ねえ、あんなプレイをされて、ロバ、大丈夫~?
と、かなりの不安に陥る。
ようやくMUSEが終わって、ようやくオオトリ(わたしにとっては)CUREの出番。
モッシュの洗礼から解放されて、からだはびっしょり。すでに体力の3分の2を消耗。
やばい、CURE開演までまだ一時間もある。からだもつだろうかと心配になる。
ぞろぞろとMUSEファンが去ってゆくなかで、前列を確保しなければといそいそと前方へと移動する。
最前列から二列目。
よっしゃあ、超いい位置だ。だが、前にアメリカ人らしき白人男性が・・・。異常に背が高い。視界をさえぎりまくり。これじゃあロバが見えんと焦る。
と同時に、海外での人気の高さを思い知らされる。周りを見渡してみると、外人率高し。すげえな。CUREってやっぱり海外じゃビッグアーティストなんだな。アルゼンチン人らしき人が旗を持って待機している。
うーん、MUSEでもなかった展開。すごいね。
前列にいたCURE待ちの子と話をする。MUSEきつかったねえと会話。
汗びっしょりだよ・・・。
確かにメイクもほどこして準備万全だったのに。メイクはすっかり落ちてほぼすっぴんになってしまってる。これじゃあロバに顔見せらんないよとわけのわからんことで焦る。
いったい何を考えているんだか・・・。
バックになぜかNEW ORDERの音楽がかかっている。MUSEのときもそうだったが。主催者の趣味なのか? それともロバの趣味? いや、ロバとNEW ORDERは犬猿の仲でしょう。近親憎悪ともいうが・・・。しかし、「regret」や「spooky」は名曲なのでいいこととしよう。NEW ORDERの曲を口ずさみながら、開演を待つこととする。
その間にも、ツアー・スタッフがやってきていそいそと準備をしてゆく。まずJASONのドラムセットが運ばれ、そのあと、SIMONのベースが並べられる。前方では一人のスタッフが12弦ギターをチューニングしてる。
うそ、ロバ、アコギ弾くの?
思わぬ発見に喜ぶ自分。最近「ultraCURE」ギターが発売されたせいで、他のギターをめっきり演奏しなくなってしまったロバ。
ロバの6弦ベースを愛するわたしとしては少々つらいのだが・・・。
やっぱ「pictures of you」は6弦ベースでしょ。あのチェロに近い深みのある、重厚な旋律があってこそ、あの曲の美しさが引き立つというもの。それをロバスミ・モデルのギターで弾かれてもねえ。
だから12弦ギターを見たとき、もしかしたら「just like heaven」はこのギターでやってくれるのかもしれないと思わぬ期待に胸が膨らむ。
すげー、やっぱ「just like heaven」はアコギだよね。
最前列を占める観客のわきをぬって、セットの写真をデジカメで撮る。
うううっ。撮れない。
撮れないよーとか呟いてると、前の白人の男性がスペースを空けてくれた。
ありがとうといって写真を撮る。うん、記念にとっておこう。
時間はまだ9時10分ほど。
振り向いてモッシュピットの外側を見る。
思ったよりも人の入りが多い。
MUSEが終わったころの閑散ぶりを考えたら、考えられないほどの人数。
隣にいたCUREファンが、モッシュピット内に残っているオーディエンスの数の少なさに、「ロバート、もう日本に来ないかもしれない」と嘆いていたけれども、わたしはもとから日本のCURE人気の低さは知っていたから、客の入りは少ないだろうなと別に気にもしていなかった。
だが、この人の多さはなんだろう。しかも、周りの子達はみな20代の、きっと初来日したときは生まれていなかったか、まだ子供だったかぐらいの若い子達ばっかり。逆にリアルタイマーのオールドファンがいないことに驚く。おそらくモッシュピットのなかに入って若い子達と一緒に騒ぐだけの気力がないせいなのかもしれないけれども、客層の若さにはびっくり。
この子たち、本当にCUREのこと知ってんのかな~?
そう思ってしまう。きっと、さんざんメディアで伝説のバンドの23年ぶりの来日を宣伝してたから、興味本位で見に来た観客が多いんだろうな。
でも、なかには本当に熱心なファンもいて、すでにCUREのTシャツを着ている。
今年のアジア・オーストラリアツアーのTシャツだ。
きっとネットとかで買ったんだろうな。
わたしも熱心なファンのひとりだけれども、残念ながら彼らのTシャツを着てまでライブを見ようとは思わない。
なぜかは分からないけれども。
空を見ると、少し雲が出て空が翳っている。月が雲に隠れかかっている。
もしかしたら雨が降るかもと思いつつも、それほど雲に覆われているわけではないので、おそらくライブの途中で降りはしないだろう。というか、降らないで欲しい。
ステージではツアースタッフが機材を一生懸命は混んだり、サウンドチェックをしたりしている。スタッフの一人がうえの照明によじ登ってなにやらしている。
おいおい、怖いって。その光景に焦りながらも、いよいよ彼らが登場するんだと胸を躍らせる。
赤やみどり、紫などの色とりどりの照明が明滅する。
MUSEとはちがい、非常にシンプルなステージだ。すごくCUREらしくていい。てか、you tubeやDVDでさんざん見てきたステージと一緒。
本当に彼らがここでステージをやるんだという思いで胸が熱くなる。
隣のファンの子と少しだけ話をする。
「本当に生ロバスミを見れるんだね~」
帽子の可愛い、ちょっとゴスっぽいいでたちの子がそういった。
そうなんだ、本当にここにロバが現れるんだ~。すげー、すげーよ。
大画面に、フジロックのロゴに続いて、「THE CURE」のロゴが現れる。
狂喜乱舞して、デジカメに映像を納めようとするも、なかなかうまくいかない。
最初は失敗してしまった。
もう一度とろうとするも、なかなか画面にロゴが出てこない。
再び画面に出てくるのを待つことにする。
おそらく画面にロゴが出るということは、開演時間がせまっているんだろう。
携帯の時計を見る9時30分。
うううっ。MUSEのことがなければいまごろ開演しているのにぃぃぃぃ。
こんなに時間が押してしまって大丈夫だろうか。と不安になる。
CUREは基本的に演奏時間が長い。最低でも2時間半は演奏する。しかし、主催者が彼らに与えた時間はたったの90分だけ。
ロバートはそれを不満に思ったのか、わざわざ自分のサイトに90分しか持ち時間がもらえなかったと書いていたが、個人的には2時間半のステージをやると思っている。
2ちゃんとかでもやらないんじゃないかと書き込みされていたにもかかわらず、わたしは必ずやると確信している。
なぜってそれがCUREだから。それがロバートだと思うから。
でも、こんなに遅い開演時間じゃやらないかもしれない。だってどう考えたって10時からでしょ? 2時間半やったら12時過ぎるよ。大丈夫かなあ~。いくらなんでもこんな遅い時間までやらないんじゃないか? 彼ら?
わたしとしては絶対に海外のフェスと同じように、2時間半のフルセットで演奏して欲しい。23年間も日本に来ないで、たった90分で終わってしまうのはやだ。あれもこれもとやって欲しい曲は一杯あるのに、その半分もやらないで終わってしまったら、くそー、悶死するぞ!
画面に再びロゴが現れる。
急いでカメラを構えるが、結局うまく撮れなかった。でも、まあ、いいや。とりあえず、「cure」って文字は撮れたもんね。
からだが少しだけ冷えてくる。やっぱり苗場の夜は寒いのかもしれない。しかし、周りにひしめく人の熱気で不思議と寒さは感じない。
もう少しあともう少し。
登録:
投稿 (Atom)
