2008/04/06

カバー集:Enjoy The Silence 編

ゴス・メタル特集で、
lacuna coilのenjoy the silenceのカバー
you tubeで探してたら、まあ、いっぱいあること、あること。
たくさんのバンドがこぞって、カバーしておりました。

ということで、Enjoy The Silenceのカバーしたバンドを
いくつか紹介と思います。
かなりしょうもないカバーも多数。
それぞれ聞き比べて笑ってみてくださいませ。

って、いう前にEnjoy The Silenceって何?
超基本的なことを分かっていない人がおられると思うので、
少しだけ説明しましょう。
PICK UPにもそのうち取り上げたいと思っているんですが、
Depeche modeというイギリスのバンドがおります。
日本ではまったくの無名です。本当に悲しいぐらい。
知名度のなさは、たぶんcureを下回るのではないかと思います。
エレ・ポップ系のバンドなのでロキ○ンでも取り上げないどころか、
最近ではクロス○ートでもアルバム評すら載せなくなっている状態。
はっきしいって、日本の洋楽雑誌の恥まる出しとなっております。

このバンドはcureと同じように、欧米では大御所。
リンキン・パークを初めとする数多くのバンドがリスペクトする、
伝説的なバンドでございます。
マリマンやジョニー・キャッシュですら彼らの曲をカバーしている。
そればかりではありません。
Depeche modeがいなかったら、NINは存在することさえなかったでしょう。
もしNINが存在したとしても、たぶん全然別な音楽になっていたかもしれない。
それぐらい、後代に与えた影響は絶大。

何度もいいますが、UKロックが好きだとかいっているUKオタクのヒトに限って
こういう重要なバンドをまったく知らない(というか、聞いたこともない)。
ありえないと思います。恥だと思ってください。
オアシスとかレディへとか、ベビシャンあたりを聞いて、
アタシってなんてUK好きなの! とか思ってるあなたのことですよ!

いや、いや、話が逸れました。本題に入りましょう。
で、ゴス・メタル特集をやっといて、
肝心なバンドを忘れてないかと思われた方もいらっしゃったのではないでしょうか?
いえ、いえ、忘れてはおりませんよ。
ですが、正直、あんまり好きじゃないんです。
紹介するのもためらわれるぐらい(激汗)。

きっと、彼らのカバーを聞いたら、
私のいっていることが納得していただけるはず。
ということで、ゴス・メタル界の帝王、HIMによるカバーを。



正直、キッツいなぁ。
確かに、デペッシュはゴスにも大人気だよ?
でもさ、ここまでゴスにしなくても…。
ゴス・メタルというよりは、そのまま、もろゴス。
cureもそうなんだけど、こういうバンドのカバーって
何か勘違いしてるんだよね。
三流ゴス・バンドのカバー集なんかもそうだけど。
勝手にゴスなテイストにしてくれちゃってさぁ。
彼らがね、生き残れたのは『ゴス』だったからじゃないの。
デペッシュの場合は、内なる神との対話と内省という彼らのテーマがあり、
それが彼らの耽美的な音楽と結びついて、孤高の世界観を作り上げてるの。
その辺を勘違いしてはいけない。
でも、HIMはそれをわかってないんだな。だめカバーの代表になっちゃった。

で、ちなみにこれはカバーではないんですが、
リンキン・パークのマイク・シノダによるリミックス
かなり好感が持てます。まあ、リンキンらしくヘヴィ・ロックテイストですが。

これも余談ですが、NINというかトレントも
デペッシュのリミックスをいくつか手がけております。
walking in my shoesだったかな。barrel of a gunだったかもしれない。
ごめんなさい、ちょっと曲名忘れました。調べときます。

次は、Tori Amosのカバー。



うん、これは彼女らしいカバーですね。
ピアノの弾き語りなんですが、ピアノというよりもキーボードのようにも聞こえる。
音にエフェクトというか、処理をほどこしてありますよね?
確か、このカバーは彼女のカバーアルバム集にも収録されてるはず。
ニルバーナやエミネムもカバーしているので一聴してみては?
なかなかおもしろいですよ。

おつぎは、Keane。



これは、どうなのかなぁ?
可もなく不可もなくって気がするなぁ…。
彼らの世界観を描ききるにはちと力量不足の気が…。
頑張ってはいると思うんだけどね。
静謐な音の佇まいは好感が持てます。


次は、Anberlinというバンドによるカバー。ちょっとわかんないこのバンド。
たぶん無名。というか、うちは知らない。もししっている方いたら情報を。



このバンドはかなり正攻法でカバーしてるなぁ。
特にアレンジに変化はないんだけれども、
でも、原曲の魅力を損なわず、彼らのバンドとしての個性もきちんと出している。
でも、それがかなり功を奏し、好カバーに。
この↑の三つのカバーの中で一番好き。

ほかにもいろいろあります。
これ以上紹介するときりがないので。
いろいろと探してみてください。
まだまだおもしろいカバーもあります。

ちなみに、↓はマーティン自身によるセルフ・カバー。



この曲、というかデペッシュの曲は、
デイブじゃないとだめじゃないかと思ってたけど、
マーティンでもぜんぜんカッコイイ。マーティンって歌うまいんだね。
実際、デペッシュの曲でも何曲かは彼が歌ってるのがあるんだけどさ。
でも、ライブを見てうまさをはじめて実感しました。
ごめん、マーティン。だけど、髪、ヘンだよ(汗)。

2008/04/05

GOTHとは何か:番外編―勝手にゴス・メタル④

これでゴス・メタル特集は最後です(笑)。

数年前から、すごく気になっていたゴス・メタルバンドがあって、
それを取り上げなくては、終われない!
というので、the Rasmusの紹介を。


はい。 ↑の写真の人たちです。
またまたフィンランド出身の、ゴス・メタル若手有望株です。
『ケラング!』なんかにも特集されていたりしてます。
欧州では人気があるみたいです。

何よりも私が驚いたのは、このボーカルさん。
だってどーみても、このヒト、ロバスミでしょ?
絶対、ロバスミだよ…。
最近、new wave revivalの影響からか、
声のロバスミそっくりさんはたくさんいますが、
見た目まで真似するヒトがでてくるとは…。
しかも、微妙なところまでそっくり…(激汗)。
ちなみに、彼はラウリ君というらしいです。
「君」と呼んでますが、れっきとした年上です。
1979年生まれらしいです。もうすぐ30…。
でも、童顔のせいか見えない…。 ↓↓↓↓↓↓

↑のアップ写真をご覧ください。
なんかさ、ビョークとロバスミの隠し子みたいじゃございません?
御大…、いつの間にビョークと…。 いや、ちがうけど・・・。
ちょっとアジアン・テイストが。やはりフィンランド系って証拠でしょうね。

ちなみにフィンランドときいて、
金髪碧眼のバイキングを思い浮かべる方が多いと思いますが、これは間違い。
もともとフィン人というアジア系の民族によってできた国なんですね。
豆知識ですが。だから、結構東洋人っぽい顔立ちの人も多いんです。

私はずっとラウリ君のことを、フィンランドのロバスミとひそかに呼んでます。

音楽的にはどうかというと、けっこーフツーです。
メタルというよりは、ハード・ロックよりかな~。
結構美メロ系のバラードとか作ってるし。
museやレッチリが好きということもあって、
前回に紹介したnightwishよりもオルタナよりでずっと聞きやすい。
私も割りと好きです。
これならアルバムを買ってもいいかなと思うぐらい。



↑:結構いい曲でしょ? まともというか。至極まっとうな音。
  ある意味面白みがないとも言える。でも、美メロが非常によろしい。


ちなみに↓は、ロバスミ御大。いつアルバム出るんでせうかね?

2008/04/03

GOTHとは何か:番外編―勝手にゴス・メタル③

まだまだゴス・メタル特集は続きますよ(汗)。すいませんね~。
でも、気になりだしたらとことん追求しないときがすまないたちで…。
もう少しだけお付き合いください。

で、次に紹介する男女混声ボーカルのメタル・バンドはLacuna coil
イタリアのゴス・メタルバンドでございます。
このバンドは、たぶんいちばんevanescnceに近い。
前回紹介したwithin temptationより聞きやすいかも。
デビュー曲はかなりエヴァに近い感じ。

メンバーのクリスティーナ嬢(何歳だろ?)も
エイミー嬢に似た感じの、美人さんというよりは、かわいい系。
ちょっとコワいんだけどね。でも、好感は持てます。

でも、このバンドもエヴァよりも早いデビューなんだよね。
同じメタルバンドでも南欧系のためか、独自色がある。
エレクトロの要素が強かったり。
すこしだけKornぽいというか、ヘヴィ・ロックの影響もある。
実際、デペッシュ・モードの『enjoy the silence』もカバーしております。
個人的にはあんまし好きじゃない。
メタルっぽくはないんだけど、アレンジがどうも…。

ゴス・メタル、デス・メタル系のバンドも
depeche modeやcure好きな人がなぜか多いです。
depeche mode、cure=ゴスという図式があるからなんだろうか。

↓の曲のタイトルをはじめてみたとき、NINのカバーかと思った。




お次は、北欧メタルの雄、Nightwish
キャリアも長いようで、人気もかなり高いです。
まあ、なんとyou tubeの再生回数の多いこと。
すでに950万件を上回っております。 ↓↓↓↓↓



でも、このバンド、どうもボーカルが脱退してしまったようで、
↑のPVに登場するヒトは、最近新しく入ったボーカルのようです。

フィンランド出身ということもあって(そうなのか?)、
ボーカルのオネーサン(アネットさんというらしいんですが)がビョークに似てる(笑)。
まるでビョークがゴスの格好をしているよう(爆)。↓↓↓↓↓
似てますよね、絶対。はじめビョークかと思いましたもん。

しかし、古参のファンのあいだではあまり評判がよろしくないようです。
前ボーカルのターニャさんのカムバックを望む声多し。
↑のヒトですね(汗)。すごいコワモテというか、
どっかのヤンキーみたいなんですけど…( ̄ロ ̄;)
でも、この方の歌唱力、かなりすごいようです。
こちらで見れますが、確かに男性と引けをとらない存在感(^^;
高音域のボーカルを駆使して、高らかに歌い上げてます。

それよりも、気になったのは男性のボーカルのヒト。
長髪をふり乱して歌うのはいいんですが、すごくコワい。
てか、ひと昔前のヘア・メタルのヒトっぽいんだけど…。すごく浮きまくり。

曲はゴス・メタルというよりは、純粋にメタルって気がするなー。
↑のPVは、witiin temptationっぽくヨーロッパの古民謡とミックスさせてるんだけど、
ターニャさんがボーカルをとっていたやつは、だいたい純粋なメタルっぽい。
まあ、歌い上げてくれますこと。歌謡曲だよ。歌謡曲。

追記:
これ書いている最中にlacuna coilのオフィシャル・サイトを探そうとして
google検索かけたら、オフィシャル・サイトを開くと
『コンピューターに損害を与えるおそれがあります』と書かれてあったんですが…
なんかあるの? コンピューター・ウイルス? こわー。

2008/04/02

GOTHとは何か:番外編―勝手にゴス・メタル②

前回の続きなんですが、
で、さらにダメダメなのが、彼女達のファッション。
特にシャロン姐のファッションがダサすぎる。
シャロン姐は↓の写真のヒトですが。 すごく綺麗なヒトなんですよ。
かなり端正な顔立ちで、こころなしかモニカ・ベルッチに似。
でもね、服が超ダメダメなの。↓のはまだましなんですが、

↓の服装はちょっと…。ビミョーな感じ。
おしゃれをしようと努力してるのは認めるんですが、
それがあまりうまくいってない気がするんですよね。
すごく美形なんで、どんな服でも似合わないことはないけれども、
でもこういう端正すぎる顔立ちのヒトって
見方によってはひどく古くさく見えるじゃないですか。
ひと昔前の美人って感じで。
しかも、その美形に濃ゆーいメイクをさせると
よけい古くさく見えてしまうという悪循環。
もっと彼女の元の顔立ちを生かしたメイクと
着こなしをしてほしいものです。



そういうことを考えたら、evanescenceのエイミー嬢はかなりファッショナブル。
↓の服なんてすっごくかわいい。ゴスロリみたい。
いや、ゴスロリの女の子達よりもかわいい(汗)。
彼女は日本人の感性に合うおしゃれをするというか、
日本のファッションにすごく影響を受けているような気がする。


だって↓の写真の彼女ってチョー着こなしうまくない?
すっごくお手本にしたいんですけど。

レギンスとスカートの組み合わせもいいし、
ボリュームのあるスカートに対してトップスを控えめにするところもベスト。
日本のファッション雑誌にも出てきてもおかしくないような気が…。

ほかのメタル系のバンドがだめでも、evanescenceなら聞けるというのは
そういうヴィジュアル面も深く関係しているように思うな。

もちろん、彼女達の音楽も大好きだけど。
同じメタルでも、エイミーはどちらかというとKornなどのヘヴィ・ロックの影響が強いから、
(たぶんメタル不人気のアメリカでは、メタル色が強いとウケないと思われる)
さほどメタルを強く感じることなく聞くことができるんだよね。
それとbjorkの影響も強いと思う。
そういう部分も私的にはすごく聞きやすい要素となってるかも。

2008/04/01

GOTHとは何か:番外編―勝手にゴス・メタル①


以前数回にわたってgothを特集していたんですが、
そういえば、同じゴスでもゴス・メタル(またはデス・メタル)は
紹介してなかったなーと思い、
番外編としてちょろっとだけ紹介したいと思います。

といっても、メタルの分野にはまったく精通しておりません。
節操なしといわれるほど他ジャンルを聞いておりますが、
唯一入っていけないのが、メタル系で…(『buurn!』に載ってるバンドね)。

ここで紹介するのもかなり的をしぼって、
限定して紹介したいと思います。

と同時に私が開拓しようとして
挫折した「どうして私はメタルが好きになれないのか」
という感想にもなっております。

過去に幾度も挑戦して、
何度も失敗しているにもかかわらず、
どうしてふたたびチャレンジしてみようと思ったのは、

最近、evanescence熱がふたたび浮上しまして、
アルバムを聞いてたら、
ひょっとしたら他の同傾向のメタルもいけるんじゃないかと
思うようになりまして、
かねがね気になっておりました
欧州のゴス・メタル系のバンドをいくつか聞いてみようかと。

で、いちばん最初に紹介するのは、within temptation
オランダを初めとする欧州大陸で絶大な人気をほこるゴス・メタルのバンドです。
evanescenceが世界中でブレイクしてからというものの、
男女混成メンバー(特に女性または男性との混声ボーカルとなっているもの)
バンドに注目が集るようになり、
日本やアメリカにも盛んに紹介されるようになりました。
彼女達はevanescenceよりも活動が古く、
実はデビューして10年ものキャリアをほこるベテラン。
母国オランダで出したアルバムが記録的なヒットを生むなど、
たぶんオランダでは国民的なバンドなのでしょう。

どういう音楽傾向にあるかというと、 平たくいえばシンフォニック・メタル
欧州系のメタルの王道ですね。
クラッシック音楽とメタルを融合させた壮大な音楽が売りです。
そして、紅一点のシャロン・デン・アーデル姐の艶やかな容姿とハイトーンボイス。
エンヤ・ミーツ・メタルといったところでしょうか。
歌はエイミー嬢よりもずっとうまいです。
彼女は広い音域を駆使することができて、かなり高いオクターブも出せる。
キャリアも長いから、ライブにも安定感あり
アルバムとほぼ同じ声を出すことが出来ます。

しかし、いかんせん、どうも好きになれない(汗)
メタルってデス・メタルにしろ、シンフォニック・メタルにしろ
ジャンルに限らず、メタルそのものが好きじゃない。
きっとwithin temptationでもだめ。
私の限界はたぶん、evanescenceどまり。

好きになれない最大の要因は、
曲の構成がはっきりしすぎているから。

私が洋楽を好む最大の理由は、
ひじょうに「即興的」な部分があるから。

洋楽ってverseとchorusがはっきりしない曲って多いじゃないですか。
つまりAメロ、Bメロ、サビとかがはっきりしてないんですよ。
そういうところが、邦楽の歌謡曲にないものを感じて、
すごく好きなんですが。

だけどさ、メタルってぶっちゃけ「歌謡曲」なのよ。
こういうメロディではじまって、こういうサビがきてって
曲の展開が容易に読めてしまう。
しかも、小・中学校とピアノを習っていて
なまじっかクラシックの素養があるから、
よけい曲の展開がわかっちゃうんですよ
そうするとね、聞く面白みがなくなってしまうんですよ。
全部聞かないうちに展開が読めてきて、
しかも、それがピタリと当てはまるから、
驚きもなくてつまんないって思っちゃう。

このバンドもね、おおむねそう。
展開がね、分かり安すぎるんですよ。
しかも、ケルティック・ミュージックっていうんですか。
ああいう古民謡的なメロディとメタルを融合させてるの、
あれね、すっごく古くさく聞こえるの
なんかひと昔前のメタルって感じ。
欧州ではそれなりにウケるんだろうけれども、
少なくともウチはだめだなぁ。

さらにだめなのは、ヒップホップの要素が入っていないことなんだろうな。
まあ、メタルはだめだっていったけれども、
90年代中期にかけてアメリカで流行った
nu-metal-つまり、ヘヴィ・ロックならぜんぜん聞けるんですよ。
どうしてかというと、ヒップ・ホップの即興性
―ライムの挿入が様式美に陥りがちなメタルの音楽を切り崩してくれるから


あんまりヒップ・ホップ聞かないくせに。
でも、ヘヴィ・ロックはかっこいいって思っちゃう。
欧州系のメタルは総じてヒップ・ホップの影響を受けていないがゆえに
(もちろん文化的にヒップ・ホップはないからなんですが)、
聞いててすごくキツいんだな。

聞いてて耐えられたのは、↓の曲だけでした。

within temptation-Memories

2008/03/29

ひっでー

↓のstillsの続きなんだけれども、
アルバム聴いてたらこの人たちのことをもっと知りたくなって、
そういえばロキノンかクロスビートに載ってたなと
本箱をあさったらありましたよ、彼らのインタヴューが。

で、いろいろと読んだら
やっぱりスミスやキュアーの影響を受けていたことが判明。
なんでも「スミスやキュアーのような音楽を作りたかった」とのこと。
なるほどね。二つのバンドの音の雰囲気がすごく伝わってくるものね。

このバンド、デビュー当初は評論家達から
「エコバニの再来」といわれていたみたいで、
ことあるごとにエコバニと比較されていたみたいなんだけれども、
インタヴュアーにそのことを聞かれたら、作曲担当のドラムが即刻、

エコバニは聞いたこともないし、影響も受けていない。
エコバニと比較されることはかっこいいことじゃないから
」だって。

ひっでー。そこまで言うか。
こいつ、相当極悪だなあと思ってしまったよ。
もちろんその発言の裏には
何でもかんでもエコバニと比較されることにうんざりしていたというのもあったんだろうし、
自分達のオリジナリティを強調したい部分もあったんだろうと思う。
でも、その一方で彼の言ってることもよく分かるし、
なによりも当時のnew wave revival系のバンドが考えていたことが
最もよく分かる発言になっているんじゃないかとも思う。

前にも書いたようにnew wave revivalというのは
new waveを何でもまねているわけじゃない。
せいぜい2,3のバンドだけなんだよね、影響を与えているのが。
その最も顕著な例が、joy divisionとcureだったというわけで。
そのほかはせいぜいnew orderかdepeche mode、
またはポスト・パンク系ぐらいなもんでしょ?

そして、同じnew wave revival系でも
エコバニに影響を受けましたと公言しているバンドはなぜか少ない。
私が知ってるのはcoldplayぐらいだもの。
もしかしたらfutureheads辺りは公言してたかも。
でも、joy divisionとcureに比べたら断然少ない。

なんで? って思うんだけれども、
同時にすごく彼らの気持が分かるというか。
new wave revival系ってだいたい私と同じ年頃の人たちが多いんですよね。
まあ、同世代ですよ。
そんな同世代の人間が見て、エコバニってすごいきついというか、
同じnew waveでも好きになれないバンドなんですよね。
なんかダメ。うまくいえないんですが、音がもうダメなんです。
すごく古くさく聞こえるというか。
joy divisionやcureだって昔の音楽だよ?
古くさく聞こえるんじゃない?って思われる方もいると思うんですが、
この二つのバンドははじめて聞いたときから
不思議と古いとは思わなかったんですよ。
もしかしたらNINでだいぶ鍛えられていたせいかもしれないんですが。
トレントは以前からこの二つのバンドが大好きだったし、
特にjoy divisionのdead soulsをカバーしているので、
NINの延長で違和感もなく入っていけたんですね。

だけれども、エコバニはダメ。すごくきつい。
エコーのかかり方が古くさいというか。
すべてが過剰で、オーバーすぎて、
joy divisionやcureみたいに冷めた部分がない。
この二つのバンドには、どこか突き放した部分があって、
それがすごくクールに見えるんだよね。
だから、NY出身のインターポールがjoy divisionを引用する。
都会的冷たさと彼らの音楽がぴったりと一致するんでしょうね。

方やエコバニはそういう都会的クールネスを思わせる部分が少ない。
それプラス、ポップさが足りないような気がする。

それはエコバニが至極まっとうな、生真面目なロックバンドで、
自分達の音楽をとてもシリアスにとらえていた
からなんだと思う。
joy divisionやcureみたいにポップソングへの憧憬というのがあまりないんだもの。
joy divisionってイアンのイメージが強すぎて、すごくシリアスなイメージが強いけれども、
イアン自身はとてもクラブ・ミュージックが大好きで、
クラフトワークみたいなエレポップにもすごく精通していた。
cureはいうにあらず、彼らが世界的にブレイクしたのは
中期から現在にかけてのポップ化への移行によるもの。

ところが、エコバニにはポップ・ミュージックへの情熱はあまりないように思われる。
しかし、だからこそ彼らの音楽は80年代の時代の空気にぴたりと当てはまり、
当時の若い人たちを熱狂させたんだとも思う。
そして、時代が過ぎるのと同時に彼らの役目を終えた。

ロックというのは常に時代と併走しているものだとは思わないけれども、
でも、ニルヴァーナとか見てると
やっぱりロックというのはその時代とともにあるといわざるを得ない。
エコバニもそういうバンドの一つだったんではないかなと。
だから、いま聞いてもぴんと来ないし、キビシイし、きついし、古いって感じちゃう。
もしかしたら彼らの音楽が
完全に時代に追いついていないせいなのかもしれないけれども。

そういうことを考えたら、
このstillsのドラムの発言もまちがってはいないかなぁと思ったのでした。

The stills

最近、↑のアルバムがよくってよくって
PCでもオーディオプレーヤーでもこのCDばかりかけてる。
買った当初はぜんぜんハマれなくて、4年ぐらい放置していたんですが、
先々週ぐらいからnew wave revivalが突然マイブームになりだして、
当時買ったブロックパーティやdepature、futureheadsなどの
new wave revival系のCDを探し出して聞いてたら、
stillsがすごくいいと思いはじめて
それ以降ずっとヘヴィロテ状態。

数あるnew wave revival組でも
このバンドはすごくオリジナリティがあるというか、
前にも書いたように、
new wave revivalは大きく3つに分けられると思うんですが、
このバンドはどのタイプにも当てはまらない、独自の世界観を持っている。
確かにjoy divisionの影響は否定できないものの、
joy divisionよりもcureやスミスの影響が強いというか、
彼らはjoy divisionよりもスミスやcureの世界観に憧憬を抱いているんだと思う。
だけど、そのおかげで同じnew wave revival組でも
一線を画したバンドになったともいえる。

ボーカルもすごく良い。
new wave直系の気だるい系なんだけれども、
イアン・カーティスの物まねをしてるわけじゃなくて、
すごく声に深みがあって、しかも聞かせる声を持っているというか、
聞いていてすごく心地良いボーカルです。素晴らしい。
デビュー当初はけっこうマスコミにも取り上げられたけれども、
ブロックパーティーやインターポールほど話題にならず、地味なのも良い。
そのうち大化けするんじゃないかと期待しております。

正直、あんまりブロックパーティーやインターポールを評価していない。
別に嫌いじゃないんですよ。クオリティの高いものを作るし、ひじょうに志も高い。
でもね、1st albumがめちゃくちゃ注目されたでしょ?
持論として 、
1st albumに注目が集まりすぎるバンドは長続きしない
ってのがあるの。
これは私が10年近く洋楽を聞き続けて得た結論です。
そして、かなりの確率であたるんだ、これが。

むしろデビューアルバムは注目されず、
3作目でブレイクするバンドはたいてい長続きするし、
ビック・バンドとして生き残れる。


レディへしかり、U2しかり、cureしかり。
例外はNINだけだな。
あ、でも、ある意味『downward spiral』も3作目かも。
その前に『broken』等のミニアルバム出してるし、
それをセカンドと考えたら、3作目っていえるもんね。
とにかくデビューアルバムで高い評価を受けたり、ブレイクしたりするバンドはだめだね。
オアシスだってある意味ダメでしょ?
確かに今でも人気は高いけど、音楽的評価といったら
1stや2ndを超えられてないんだから。
だから、ブロックパーティーやインターポールみたいに
1stで注目を集めすぎちゃったバンドはダメ。
かならずどっかで息切れを起こす。
個人的には、もうインターポールは終わりだと思ってる。
ロキ○ン辺りでは高い評価をつけてるけど、
私的には完全にネタ切れしたなって思ってるもん。
joy divisionネタは長くは続かない。
じゃあ、次何をするか。REMやろうっていうのはちょっと安直過ぎない?
もっと自分達のオリジナルを作らないと。

まあ、正直stillsもむずかしいところなんだよね。
1stでいきなりメンバーチェンジの憂き目にあって、
2ndですっかり作風を変えたでしょ? それが吉と出るか凶と出るか。
個人的には2ndは好きじゃないです。

でも、このバンド、けっこうおもしろいよ。
曲とかだけじゃなくて、メンバーも。
実はこのバンド、ドラムがほとんど曲書いてるんだよね。
いまはギター件ボーカルに転向したけど。
そういうところもユニークでおもしろいかも。
とにかく買いです、このアルバムは。

全然関係ないんですが、departureのcd、コピー・コントロールがついてるのよ。
おかげでPCに入れられないじゃん! わざわざ曲買っちゃったよ。
これもレコ会社の戦略か? と思ってます。