2007/08/14

フジロック’07―総括

いやあ、行ってまいりましたよ、フジロック。
今年は、the cureが出るとあって、もう絶対行ってやる!てな感じで、
行きはフェリー、帰りは飛行機の2泊3日の強行スケジュールで行ってまいりました。
29日には大学でテストがあったにもかかわらず・・・(汗)。
感想は後日公開する予定ですが、
ここでは総括を。

the cure、はっきりいって凄まじかったですね。
世界の裏側を垣間見たような凄まじさ。
前座のmuseのグレイトなパフォーマンスが一瞬にして吹き飛んでしまいました。
museの流れで見た人も彼らのすごさに驚いていた人が多かったようですね。
2ちゃんでも話題になってました。
でも、その一方でmuseの派手なパフォーマンスに幻惑されて
cureの一見地味なパフォーマンスに物足りなさを感じた人たちも多いのでは?
あれだけさんざん23年ぶりの来日だと煽り立てておきながら、
「あれ」はないでしょうと感じた方は多いはず。

the cureというバンドはmuseや現在のマイケミに代表されるロックバンドのような
サービス精神旺盛の親切なバンドではありません。
むしろ聞き手を冷酷に突き放す、非常に不親切、不可解なバンドで、
そういう意味では、非常に80年代的なバンドかと思います。
自分のほうから積極的に入っていかないと絶対に分からない。
だから、見た目が派手で、典型的ロックパフォーマンスを繰り広げるmuseは入っていきやすく、
すごいって感じやすいけれども、
観客に対して無頓着なcureは、若い洋楽初心者には厳しかったように思います。
でも、逆にそういう聞き手に媚びることのない、
純粋に自分の音楽性だけを追求しつづけてきたからこそ、
linkin parkやmetallica、ひいてはミッシー・エリオットのような畑違いのミュージシャンを
ひきつけてきた原因にもなっているかと思います。

日本じゃ「は?」みたいなバンドですが
アメリカではすでにロックの殿堂入りをしているほどの大御所。
アメリカだけでもミリオンセラーを連発しているバンドです。
日本での知名度はmuseのほうが上ですが、
アメリカでは(もちろん大陸欧州でも)まったく逆。cureのほうが認知度が高いです。
でも、museはcureのことを尊敬していて、
2004年はcure主催のcuriosa tourで一緒にアメリカでツアーをしています。
マット・ベラミーとロバート・スミスが一緒に談話している写真も撮られています。

cureについては後日、いろいろと書いてみたいと思いますが、
ぜひこの機会に、27日にフジロックに行った方も
cureをじっくり聴いてみては?