
でも、なんだかんだ言いつつも私にとってemoといえばこのバンド ↓↓↓↓
jimmy eat worldには適わないわけですよ。
見てくださいよ、この写真を。
ロックバンドにあるまじき、この姿。
何の特徴もない、超地味、超イケてない、
垢抜けないルックスの、田舎くさーい人たち。
まさにemoを身をもって体現している! 超最高です。
特にボーカルの
ジム・アドキンズ(右から2番目)のイケてなさといったら!
ライブでの、髪を振り乱しながら、 貧弱な声でシャウトする姿は
見てるこっちのほうが切なくなってくる。
イケてないヒトが必死になるさまって、すごく哀れに見えるんだけれども、
同時にどこか滑稽で、喜劇めいて見えることがあるじゃないですか。
ジム・アドキンズはまさにその悲喜劇を全身で体現してるっていうか。
必死になればなるほど、すごく滑稽で、すごくイケてなくて、どうしようもなくひどくて、
却ってこのヒトかわいそうって同情したくなるんですよ。一種の母性本能に目覚めるというか。
イケてないところが逆にかわいくて仕方がないんですよね~。
年上の男性にこんなことを言うのも失礼なんですが(笑)。
でも、このヒトたちのそのイケてなさこそが彼らの武器であり、また強みでもある。
イケてないことを逆手にとってそれを歌にしてしまうのがemoならば、彼らは王道をいってると思う。
特に↑写真のアルバムは、emoアルバムとしては最高傑作だと思うんだけれどもなあ。
みんなこのアルバムでemoから卒業したって言うけれども、
わたしにとってはまだまだemoだよ。むしろemoが洗練されたという感じ。
workの切ないボーカルや
painのシャウト、
polarisのキラキラ感は、
emoを強調しているこそすれ、捨てているとは思わないんだけれどもなあ。
まあ、確かに前作、前々作に比べたら、落ち着いている感は否めないけれども。
でも、このアルバムを彼らのベストアルバムとしてお勧めしたいと思うのは、
23があるからですよ!
この曲は最高傑作! 何度この曲に助けられたか。
amazing still it seems(でも、まだ驚いているんだ
I'll be 23. 僕はもう23になる)
このくだりは特にもう、自分が23だけに涙なしでは聞けませんよ。
まるで
cureのdisintegration期を思わせるような、
繊細で、壊れやすくて、美しいメロディラインにのせて歌う、
ジムの切ない声はまさに彼らのピークを物語る。
このアルバムこそemoというムーブメントが辿り着いた最良の成果であり、
emoの最高峰だと思うんですけれどもねえ。
前作の『
bleed american』の評価が高いだけに、
このアルバムの存在をともすると忘れがちだけれども、
このアルバムもかなり捨てがたいんだけれどもなあ。
ちなみに彼らの『
sweetness』という曲は
アサヒ・スーパー・ドライのCMソングとして
オンエアされてます。
すごくいい曲ですよ。