2009/06/28

浅田真央選手の2009シーズン・プロを考察してみる



浅田選手の来季のプロ、決まったようですね。

実は決まってすぐブログにエントリしようと思ったのですが、
なかなか考えがまとまらず、すぐにエントリできませんでした。

なので、2回に分けて書こうと思います。

まずは2009-2010シーズンプロ決定
☆★おめでとぅ♪(祝'3`d)★☆ございます。

ワァ──o(。´・∀・`。)o──ィ♪

国別対抗が終わった時点では、
シーズンが始まるぎりぎりまで公表しないということだったんですが、
いきなりの前言撤回と、予想外の早い公表。

いったいどういう心境の変化があったのでしょうか。




しかし、テレビでの浅田選手を見る限りでは
精神的に安定しているようですね。

とても穏やかで、しかも、充実しているように見えます。

しかも、彼女の動きにも変化が…(´゚Д゚`)ンマッ!!
前よりもメリハリのついた動きができるようになってきている!?
これはかなりの進化ですよ。

やはり前シーズンの鬼プロの成果が出ているみたいですね。

さすがはタラソワ。 恐るべき手腕です ブルブル ((;゚ェ゚;)) ブルブル


ですが、同時に、大丈夫か!? とも思ったんですよね。

両方ともロシアンでしょ?

チャイコフスキーならまだしもねぇ。

バレエ音楽とかなら浅田選手にぴったりのものがあるし。
彼女の華やかなイメージを引き出せると思ったんですが。

わたしの想像をはるか斜め上に行く選択。

前のシーズン、あれだけてこずらされた曲をふたたび使うのみか、

オリンピックのジンクスを持っているラフマ…
しかも、よりによっても『鐘』…
あの、ずどーん、ずごーんっていうやつだよねぇ…

思わず m9(^Д^)プギャー となってしまいましたよ。


しかし、それも一瞬のことでいまは冷静に受け止めています。

それどころか、もしこのプログラムを本当に完成させることができたなら、
まさに浅田選手にとってのひとつの分岐点になるというか、
彼女のスケート人生のなかでももっとも大きな意味を持つものになるだろうと思いました。

そして、タラソワの浅田選手に対する深い思いも感じました。

なんでもこの『鐘』というプロは、
ミシェル・クワンがトリノ五輪でやるはずだったものらしいです。
結局、彼女は出場しなかったのでお蔵入りしてしまったのですが。

その幻のプロを浅田選手にあげるというのは、
なにか、とても象徴的というか、
タラソワの並々ならぬ意気込みのようなものを感じるんですよね。

クワンといえばフィギュアスケートの女王とも言うべき存在ですよね。
今は違いますが、少なくともかつてはそうだった。

その女王がやるはずだったプロを浅田選手にやらせるというのは、
すごく特別な意味があることだと思う。

少なくともタラソワにとっては大きな意味があるのではないかと感じました。

つまり、「これからのフィギュアの女王はあなたがなるのよ」というメッセージを
浅田選手に伝えているのではないかなーと。


でも、それ以上にわたしが感じるのは、二人は勝負に出たということ。

これほどまでに挑発的なプログラムは見たことがありませんよ。

二人はいまのジャッジシステムに
真っ向から立ち向かっていこうと決めたってことでしょ。
金メダルとか勝負とかそういうことはもう捨てて、
わたしたちは「あなた方の言うなりにはなりません。
わたしたちは『限界への挑戦』を選びます」と宣言したんですよ。

もう二人はジャッジシステムとか、
そういうことは気にしてないと思いますね。

ただ自分たちがこうだと思うプログラムを完成させたいとしか思ってない。

だからこそ、余計ファンをやきもちさせてしまうんですが。


仕方がないと思いますよ。

浅田選手がタラソワに師事したときから、
遅かれ早かれ、こうなる運命だったんですよ、きっと。

だってね、二人とも驚くほどよく似てるんですよ、性格が。

二人はまるで孫とおばあちゃんのような関係みたいだといわれますが、
わたし的には二人はそんなかわいらしい関係じゃないと思う。

もっと対等な、同志的な関係に近いんじゃないかと。

二人とも、とにかく頑固。そして、負けず嫌い。
しかも、勝気で、男勝りで、自分と相容れないものに対しては真っ向から立ち向かう。
すごくいい意味で「反抗的」なんですよね。

どうして浅田選手がタラソワにあれだけなついているのかよくわかる。
タラソワがおばあちゃんみたいに包容力が強いからじゃなくて、
似たもの同士だからこそ、気が合うんです。

ヤグディンのような甘えんぼの息子と母親といったほのぼのな関係じゃない。

すごく勝気な女同士の共鳴体。それが二人の師弟関係なんだろうと。

ようは勝負師なんですよ、二人とも。

そして、本当の勝者は勝負師的な性格がなければ勝てないってこと。
こういうある意味大胆なことができなければ、
オリンピックのような大舞台はまず無理。

もちろん安全運転も大事ですが。


そういう点から言ったら、
キム・ヨナなんかはすごく安全運転なプロで来るでしょうね。

なんとなく彼女の来季のプロが読めてしまって仕方がないんですが。

たぶん、フリーかショートのどちらかひとつは、
「サロメ」のようなプロですよ。

前も少し書きましたが、「西洋人がイメージする東洋人」のプロですね。
絶対にそういうベタなプロを持ってくる。
エキゾチックで、オリエンタルなもの。
現にオーサーに移ってからのプロはすべてそうですから。
たぶんそうなるんじゃないかと。

だからこそ、余計タラソワはベタなプロを作りたくはなかったんじゃないかな。

そんな気もするんですけれどもね。


ただですね、西洋人というか、人間というのは単純ですから、

時にはこういうベタなプロというのは
人の心に訴えかけるんですよね。

おそらく荒川静香さんが金メダルを取ったのも
「トゥーランドット」をやったからで。
彼女の容姿が中国のお姫様のイメージとぴったり重なったからこそ、
あのプログラムがこの上なくすばらしく見えたわけで…。

浅田選手の新プロはすごい試みだと思いますが、
同時に、タラソワは少し浅田選手という人を読み違えているのではないかと。。。

誰かさんと勘違いしているような気がしてならないのですが…

そのあたりは、また次の機会に。

2009/06/27

マイコーが死んだ 。゚(PД`q。)゚。



新ブログにて、音楽関係のものを更新しております。

http://hendermako.exblog.jp/

細々とですが。
もしご興味があれば、ご覧になってみてください。


マイコー、あまりにも突然すぎる死でした。

いやぁ、スターというのは生き方もドラマチックだけれども、
死に方も普通じゃないですよね。

しっかりスターにふさわしい死に方をするんですから。
これほどドラマティックで、スキャンダラスで、
センセーショナルな死に方ってあるでしょうか。
マリリン・モンローみたいだな。

すでにいろいろとマスコミは憶測を立てているし。

先ほどまで母とマイコー追悼番組を見ていたんですが。

マイコーは実は子どものときからよく知っていて、
というか、母がファンだったんですね。

だから、小さいときからよく聞いてました。

badとか、billy jeanとか。

母もすごく衝撃を受けたらしく、
大学にいる私にわざわざ電話をよこしたぐらいですから (´-∀-`;)

「知ってる? マイケルが死んだのよ!!!」だって。

いや、お母さん、落ち着いてくださいよ。


それにしても、本当に波乱万丈の人なんですね。

容姿のことがよく言われますが、
それだけで、彼のドラマがひとつできてしまうような。

母をはじめファンの人は誰も彼が黒人であることなど気にしていなかったでしょうに。

しかし、マイコーにとってはそれはすごく大きなコンプレックスだったんでしょうね。

実際彼がスターになってからも
黒人だからという理由でさまざまな差別があったそうですから。

あの有名な「スリラー」のPVも最初はMTVから断られたんですよね、
「黒人のポップ・ソングはテレビに映せない」というだけの理由で。

目に見えない差別っていっぱいあったと思いますよ。

しかし、そういうものを「見た目」でしか解消できなかったというのは
まさしく、マイコーの悲劇なんでしょうね。


ゥ──σ(・´ω・`;)──ン 


わたしが思うに、マイケル・ジャクソンと言う人は、
まさしく音楽界を代表する巨人で、

彼がいなければ、
いまのポップ・ミュージックはなかったといっても過言ではないと思っています。

ブリトニーもアギレラもビヨンセも、その他黒人スターも、
みんなみんなマイケルが「下地」を作ってくれたからこそ、
出てこれたわけで。

彼が登場する前は、
「歌って、踊れるシンガー」というのはいなかったのですから。

いや、存在はしたけれども(JBとか)、
主流ではなかったと思う。

しかし、マイケルの登場により
ポップ・スターはただ舞台に立って笑顔を振り向くだけではなく、
きちんと自分の歌を歌って、踊らなければならなくなった。

今現在のポップ界を作ったのは、マイコーその人ともいえる。

たとえ、いろんなスキャンダルにまみれたとしても、
その功績はしっかり評価してあげなければならないでしょうね。


わたしもマイケルは好きですよ。
特にダンスはね、やっぱ、彼ほど踊れる人はいないですから。


いくつか彼の代表曲を紹介すると、

http://www.youtube.com/watch?v=MJZFhqZmOyE

「remember the time」ですね。

これはダンスがすごいんです。6:10あたり以降のダンスはホント神業。

マイコーの動きが人じゃない (;゜∇゜)

そして、わたしが最初に見たマイコーのPVでもある。
母が昔NHKで放送していたのをビデオに録画していたのを見ました。

マイコーのPVは本当にPVというよりも、「映画」に近い感じで、
金に糸目をつけていないというか、とにかく、すごく豪華。
いかにもお金がかかっている。

出演陣もすごい
王様にエディ・マーフィー。
女王様はボウィ婦人のモデルのイマンが演じております。


そして、お次は「smooth criminal」




これもダンスがすごい。特に斜めに傾くところ。
フツーの人がやったら絶対に倒れちゃう。

このPVでムーン・ウィークというのが有名になったんでしたっけ?


さらに、こちらは非常にめずらしい、ブリトニーと共演したもの。



ブリトニーは相変わらず口パクですが …( ̄。 ̄;)
マイコーはしっかり歌ってるんですよね。


そして、こちらが番外編。



金ぴかの、ロシアンマイコーでございます (^^ゞ

いまだかつてこんな金ぴか衣装を着たフィギュア選手がいたでしょうか。
なんでもスケ連のお偉いさん方に「いいかげんにしろ」と怒られたそうです。

2009/06/26

真の天才とは?~エフゲニー・プルシェンコを見る その2~



スイマセン m(o´・ω・`o)mペコリン

内容を改定しました。

前回、エントリしたとき、実は少し酔ってまして (;^ω^A

いま読み返してみたら、
けっこう自分の意図とはかけ離れた内容になっていたので、
書き換えることにしました。

でも、大筋は変わっていないかと思うので。


ではでは、早速。

15歳でシニアデビューした世界選手権でいきなり3位。
そして、翌年の国内選手権で優勝など、すでに10代にして
華々しい経歴を重ねてきたプルシェンコですが。

ところで、彼のすごさ―天才性―とはいったいどういうものなのでしょうか。

ヤグディンとの確執のことを書く前に、
彼の才能について少し自分の意見を述べてみたいと思います。


こちらの動画をご覧ください。 ↓↓↓↓↓ 



15歳のときに世界選手権に初出場したプルシェンコのSPの演技です。


すごいですよね~  Σ(o゚д゚oノ)ノ凄ッ!
その1でも書きましたが、とても15歳の少年とは思えない。
すでに『一人前のスケーター』としての風格を備えています。

彼の才能を語る上で重要な要素のひとつが、
この「実年齢をかけ離れた『表現力』」だと思います。

普通どんなに上手なスケーターでも年相応というか、
その年齢に見合った上手さというのがあると思います。

典型的なのは「浅田真央」選手です。




↑の動画は、プルシェンコと同じく15歳でシニアデビューを果たしたGPFのLPです。

非常に上手いとは思うんですが、
「子どもの上手さ」というか、
ある意味非常に天真爛漫な、
周囲のことやプレッシャーなど、そういうものをまったく自覚せずに、
ただ楽しくて仕方がないという雰囲気ですべっています。

この彼女の演技には、
『スケーター』として自分はこの曲をどのように解釈して滑るのか、
どういう風にこの部分の振り付けを表現したらよいかなどと
いうものはまったく見られません。

後にヤグディンがこのときの浅田選手の演技を「子どもの滑り」と評しましたが、
彼の言っていることそのものは間違っていないと思うんです。

要するに「演技・表現」という部分は大きく欠けてはいるけれども、
ジャンプなどの要素自体はきちんと基準を満たしているので、
点数も出るという感じです。

だからこそ、浅田選手は後にこの「演技・表現力」の部分で
かなり苦労を強いられることになるのですが
(もしかしたらいまも苦労しているかも)


ところが、プルシェンコに関してみると
この「表現力」の部分がすごいんですね。
きちんと音楽や振り付けのことを「わかって」滑っている。

「わかって」の部分をあえてカッコで書いたのは、
彼はそのことを「意識して」滑っているわけではないからです。
ほとんど「無意識的に」理解しているんですよね。

彼の演技を見ているとそういう風に感じられることがしばしばあるというか。

ヤグディンの場合と比較してみると、

彼の場合は「アクター」型というか。
音楽の背景や振り付けの意図を自分で調べたり、解釈したりして、
自分なりに咀嚼して滑っているという風に見受けられます。

さすが大学を次席で卒業した知性派というか、
彼のスケートにはそういうものが見られる。

だからこそ、ドラマティックに見えるのですが。


しかし、プルシェンコを見てみると、
とても自分の頭で音楽や振り付けを「解釈して」いるようには見えない。

なので、ともすると、「機械のような」冷たい滑りに見えてしまうのですが。

かといって、何も考えて滑っているわけではないんですよね。

おそらく誰よりも考えて滑っている。

だけれども、その「考える」という部分が
まさにほかのスケーターと違っている部分で、

プルシェンコの場合、ほとんど「無意識的・感覚的」なんです。

たぶん音楽が聞こえれば、どういう風に手足を動かして、
どういうときに演技に緩急をつければよいか
本能的に察知できるんだと思います。

だからこそ、まるで機械のように完璧にプログラムを滑りこなすし、
また、自らの健康を損なっても滑ることができるんです。

実は、プルシェンコという人は非常に不思議な人で、
試合当日になると病気になることが多いんです。

それでも、高熱を出しているとは思えないほどの神演技を時としてみせるのは
いったん音楽が始まれば、本能的に体が反応して、
無意識的に「滑ってしまう」からなんだと思います。

思うに、プルシェンコは「緊張」というものを自覚できないんでしょう。
または、認識できないというか。
だから、それが「高熱」とか「病気」という症状になってあらわれる。


ちなみに天才にはこういう不可思議な病気はよくありうることです。

くしくも、のちに彼がプログラムで演ずることになる
ニジンスキーもそうだったらしいです。
極度の緊張状態になると、「高熱」を出してしまうんだそうです。

何かすごく不思議な共通点ですよね。
天才ゆえの共通点というか。


話が少しそれてしまいましたが、
そういう天性としての「表現力」。
これはすごいものだと思います。

それに、彼は自分が何者なのか「本能的に」わかっている。
自分という存在が、自分のスケートが人を熱狂させることを
わかってるんですよね。

だからこそ、エンターティナーとして類まれなる才能を発揮できるわけで。

しかも、15かそこらですでにそれを「持ってるわけ」ですから。
まさに「天才」といわざるを得ない。


それに加えて、ほとんど要素を失敗しない「安定感」。
そして、柔軟性。

これもプルシェンコの才能を語る上で非常に重要です。

ほとんどジャンプを失敗しない。
おそらく世界でもっとも4回転を成功させているジャンパーはほかにもいますが、
しかし、彼ほどクリーンに4回転を飛べるジャンパーはほとんどいないかと。
しかも単発ではなく、4-3-2や4-3-3などのコンビネーションを軽々と成功させている。
なんでも練習のレベルでは4-4も飛べていたそうですから、
この技術の高さ、確かさも彼の天才性をさらに高めているものといえるでしょう。


こちらはプルシェンコの練習時の動画です。
ニコ動なので、動画を直接引っ張ってこられないのですが。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm4540630

本当にこの動画を見ただけでも、
もうすでにほかの選手と数段上のレベルのことをしているのがよく分かるかと。


そして、すでにお分かりかと思いますが、
プルシェンコは男子ではめずらしいビールマンスピンができる選手です。
女子にしか持ち得ない柔軟性をも持っている。

男子のスケーターというのは「豪快さ」が売りですが、
女子のような「繊細さ」は持っていない。

なので、「技術」という部分では見ごたえがありますが、
「芸術」という点では女子には劣るのかと。

しかし、プルシェンコの女子にも匹敵する柔軟性は、
彼を時として非常に両性具有的に見せるというか。
「技術」と「芸術」の両方を見せることができる。

女性的な優美さ・やわらかさを表現できるというのは、
スケーターとしては非常に有利なことではないでしょうか。


フィギュアスケーターというのは大抵どちらかなんですよね。
技術はすごいけど、表現力は劣るとか。
必ずどちらか一方なにかが劣っている。

しかし、ことプルシェンコに関しては
どちらとも非常に優れているんですね。
だからこそ評価もすごく高いんだと思います。


そして、またプルシェンコのすごいところは
「神童」のまま終わらなかったことです。
きちんと「大人」になっても、「天才」のままでい続けている。

普通こういう子どものときに才能を発揮しすぎてしまうと、
大人になってから何らかの要因・事情で
失われていくということがあるのですが、
プルシェンコの場合は、体型の変化によるジャンプの劣化もないし、
心理的なスランプもほとんど見られない。


この圧倒的な演技力と技術の確実性。
この二つが、プルシェンコを天才たらしめている要素かと思います。


そういう点から考えると、
浅田選手はまだまだ弱いかな、と。
ジャンプの技術もいまいち安定していないし、
表現力は高いといっても、
プルシェンコのような「魅せる」という部分では欠けている。

自分が何者で、自分にどういうものが合うのかと
いうことがあまりわかっていないから、
どうしてもいわれたまま、教えられたまま
「演じて」しまうことが多いんですよね。

流してしまうというのかね。

もう少し振り付けの意味を理解できるようになればいいのですが。

持っているものは大きいんですが、
その能力を発揮できずにいるところがもどかしいですよね。


プルシェンコが「完成された天才」なら
浅田選手は「未完成の天才」なんだと思います。
または「天才少女」といってもいいのかな。

「天才少女」は才能が衰えるのも早いです。
大人になるのと同時に一気に才能が衰える。
タラ・リピンスキーみたいな感じですよね。
10代で終わっちゃうみたいな。

浅田選手はいま「天才」に化けるか
「天才少女」で終わるかの瀬戸際にいると思います。
本当にここで頑張らなければ、
この先、一生キム・ヨナには勝てないでしょうね。
それどころか、ほかの選手にも勝てなくなるかもしれない。

どうして二人のあいだにこれほどの差が出るのか。
たぶん性差というのも大いに関係があるかと思います。
男子の場合、年をとればとるほどジャンプが安定してくるのに対して、
女子は劣化しますから、男女の肉体の差はいかんともしがたい。

ですが、やはり浅田選手を見るたびにもどかしく思うことも確かなんですよね。
どうしてプルシェンコのようにはなれないのかと。

そして、ますますプルシェンコの非凡さを思い知らされるわけです。
彼は、まさにタラソワのいうとおり、「百年にいちどの逸材」なのだと。

2009/06/13

お引越しするかも・・・



いまブログの引越しを思案中です 

というよりも、引越しをしようと思ってます。

新しいブログのURLはこちらです。

http://hendermako.exblog.jp/

いま使用しているこのBlogger、あまり使い勝手がよくないのですよ。
特にスキン・テンプレを変えるときがね、
本当にめんどくさいのなんのって (;^ω^A

もっと使い勝手がよくて、
スキンも簡単に変えられるブログを探しておりました。

で、いろいろ考えた結果、エキブロに移ろうかと。

といっても、まだ新しいブログの投稿方法を勉強中なので、
完全なお引越しはまだ先となります。

なので、現ブログではフィギュア関係を、
そして、新ブログでは音楽関係を平行して書いていきたいと思います。

で、完全に新ブログの投稿方法を習得したら、
新ブログでお引越しになります。

そのときは、またお知らせいたしますのでよろしくお願いします。

ペコm(_ _;m)三(m;_ _)mペコ

もちろんフィギュア関係も洋楽関係もどんどん更新していきますので、
今後ともよろしくお願いします。 

m(_ _)m

2009/06/07

真の天才とは?~エフゲニー・プルシェンコを見る ちょこっと脱線~



長らくお待たせいたしました m(。≧Д≦。)m

プルシェンコ特集・第二弾をやりたいと思います。

ちなみに彼の境涯とか生い立ちとかはここではやりません。
googleで検索したり、wikiで探してみてください。
世界中には熱心な彼のファンがたくさんいて、
その方のサイトとか見たほうがずっと有益だと思いますので。
なまじわたしのようなニワカファンが書いたところで、
それほど詳しい情報を得られるわけでもありません。

ここではあくまでも彼の動画を中心に
いかにして彼が天才なのかを見ていきたいと思っています。

また来年のバンクーバーオリンピックでは彼が復帰する予定です。
伝説の天才スケーター・プルシェンコの復習を
いまのうちにしておくのもいいかと。


それにしても、ロシアはまさにおそロシアですねぇ。

ロシアスケ連の会長はプルシェンコに金メダルを期待しているようです。

ゥ──σ(・´ω・`;)──ン

なんていうのかな。
ロシアという国は、知れば知るほどそう思うのですが、
ソ連が崩壊して、体制が自由主義・資本主義に移行したにもかかわらず、
考え方がまだ『ソ連』なんですよね (;^ω^A
まあ、頭が社会主義ということですよ。

いまのプルシェンコは全盛期の過ぎたスケーターです。
4年前ならいざ知らず、今の彼は満身創痍。
正直、どこまでやれるかはわかりません。
五輪出場どころか、GPSに出場できるかどうかだってわからないのに。

しかし、このロシアのスケ連は
要求だけはしっかり結果を求めちゃうんですね。
社会主義というのは、ある意味人間性を否定するシステムですから、
プルシェンコの健康問題とかそういうことはいっさい考慮しないわけです。
彼をサイボーグか何かだと思っているのでしょうか。

確かに全盛期の彼はサイボーグ並みに完璧な選手だったことは認めますが。


ここで、プルシェンコの復帰についてわたしの個人的意見を述べますと、
正直あまり期待していません。
ただちに復帰を撤回して引退すべきだとさえ思っています。

もちろんそれは彼自身が決めることですし、
彼が好きなようにやればいいし、
彼の決定を応援するのが本当のファンなのでしょう。

しかし、何度もいうように彼の健康問題は
決して小さなものではないのではありません。
ひざを何度も手術していることですし、満身創痍なのです。
競技に復帰することにより、かえって健康が悪化する可能性だってあるわけで。
ひざに負担をかけることにより歩けなくなることだってありうるんですよ。

スケーターにとって恐ろしいことは
競技を引退したあと数十年経って怪我の後遺症が現れることです。

昔選手だったコーチの方の話によると、
20年ぐらい前に怪我をした部分がある日突然痛み出して、
朝起きれなくなることがあったらしい。

当然あれだけひざの負担をかけていたプルシェンコだって、
そういう日がいつか来ると思うのです。

そういうことを考えたら、なるべく競技は控えて
過去の栄光を抱えたまま楽しく暮らすことを考えてはどうかと。。。

わたしはトリノからファンになったものなので、
実際に競技をする彼を見たいという欲求はあります。
でも、競技中に転倒して歩けなくなってしまう場面に出くわしたらと思うと・・・

本田武史さんも競技の最中に
4回転ジャンプを失敗し転倒。
立ち上がることができずに車椅子で運ばれるという事態に。
靭帯を裂傷し、足首が地に付かない状態だったそうです。
その後、彼は二度と競技に復帰できませんでした。

もしかしたら、プルシェンコ本人にもそういうことが起こりうる場合もあるわけで・・・


実際彼はがんばっていますけれどもね。

↓↓↓↓↓




4Tをがんばって練習しています。
ただ前にも少し書きましたが、
体重のせいなのか着氷が危ういです。
この着氷を克服しないと厳しいですね。

まあ、4回転が戻らなくても3Aが飛べさえすれば
今の競技レベルでは大丈夫ですからね。

こんなことを書いてしまって、熱心なファンに怒られるかもしれませんが。

でも、なるべく体を大事にしながら競技をしてほしい。
そして、あまりプレッシャーを感じたりせずに、
結果を気にしないでやってほしいものですね。

本当に無理をしてほしくはないです。
何度もいいますが、彼はサイボーグではないのですから。

2009/06/02

アサイン出ました ヾ(*´∀`*)ノ キャッキャッ♪



今年のグランプリシリーズ、選手の出場が決まりましたね ルン♪ (≧▽≦) ルン♪

男子のリストを見ると、RUSの欄に『Evgeni Plushenko』の名が 

(´゚Д゚`)ンマッ!!  ↓↓↓↓↓

http://isu.sportcentric.net/db//files/serve.php?id=1451

ほとんど期待していなかったんですが、こうして実際に名前が出てくると
にわかに現実味が・・・ Σ(ノ)゚Д゚(ヾ)マジ!?

実際、練習はかなり順調そうで、最近UPされたこちらの動画では



3A-ハーフループ―3Fのコンビネーションを軽々とこなしております (゚∀゚ ;)

さすがは『宇宙人』 ファンの期待を裏切らないことで。
それどころか、オリンピック2連覇する気満々じゃん 
しかも本当に実現しそうだからコワイ ヒィー(>ω<ノ)ノ

まだ4Tは着氷が危うく、まだまだ改善の余地はありますが、
おそらくコーチも本人も言っているように、
体重がもっと落ちればさらに確実性は増すでしょう。

まあ、今後の展開に期待ですよね
まだ怪我のこともあるし。

しかし、それにしてもカナダ人のやることは露骨だこと ε-(‐ω‐;)
明らかに地元不利のロシア杯にチャンを送り込むとはねぇ。
できるだけ早いうちに優勝候補をつぶしておきたい魂胆が見え見え

さらには、女子も。⇒http://isu.sportcentric.net/db//files/serve.php?id=1450
ほとんど地元といえる中国杯をスルーして、
わざわざ浅田選手が出場している大会にキムヨナをぶつけてくるなんて
本当に性悪というか・・・
早いうちから浅田選手を叩き潰して、
オリンピックではキムヨナにはかなわないということを
浅田陣営に植えつける魂胆でしょうね (´・д・`)

露骨といえば露骨ですが・・・
それだけカナダも必死ということで。

TEBに関しては、浅田選手が負けてもあまり気にしないことです。
もともと初戦には強くない浅田選手のこと。
キムヨナに負けても、あまり大騒ぎはしないほうがいいと思います。

ただ、ロシア杯のほうはねぇ、どうなりますかね。
プルシェンコの調子しだいでは、チャンは絶対的に不利になると思うんですが。
負けたら負けたで、ソルトレイクシティの再来ではないですが
相当ないちゃもんをつけてくることは間違いないかと思います。
まあ、そのときはロシアのスケ連も黙ってないと思いますが。


それよりも、もっと心配なのは、女子のほう。

最近、オリンピックに関して非常に悲観的になってます (´・ω・`)

以前浅田選手はオリンピックで金メダルを取れば良い的なことを書きましたが、
バンクーバーでの金メダルは無理かと・・・。
おそらくオリンピックの金メダルはキムヨナです。

わたしはそう思ってます。
どうしてそのように思うかというと、

国別対抗戦で浅田選手の不動の3Fに<がつきましたね。
おそらく、来季は彼女の3Fが狙い撃ちされるのではないかと。
事実3Fの認定を厳格化しようとする動きがISU内で出てきているようです。

これはソースがわからないのでなんともいえませんが、
ロシアの記事に同様のことが書かれていたそうです。
某2ちゃん情報なのでなんともいえませんが。

しかし、これはありうると思います。
なぜなら、キムヨナ選手の3Fにエッジエラーがつき始めたから。

今季、ループの認定が異常に厳しくなりました。
もちろん理由のひとつとして、セカンドループの判定を厳格化することで
浅田・安藤両選手を封じ込めようとしたという狙いもありますが、
キムヨナ選手が3Loを飛べなくなってしまったということも大いに関係していると思うのです。
つまり、キムヨナが飛べないジャンプを飛んでしまうと
どんなにキムヨナががんばっても浅田・安藤両選手が彼女よりも上位に来てしまいます。
ISU側としてはそれだけはなんとしても避けたい。
なので、ループの判定を厳しくした。

にもかかわらず、今度はキムヨナは3Fが飛べなくなった。
しかし、浅田選手はまだ飛べる。そして、ルッツも矯正が完了しつつある。
そうなるとまたしてもキムヨナ選手は不利になってしまう。
なので、ISU側としては3Fの認定を厳しくせざるを得ない。
浅田選手に金メダルを取らせないために。

たぶんこういうことになるんではないかと。

でも、不思議だと思うんですよね、
韓国人のキムヨナにどうしてISUがそこまで入れ込むのかと。
まず第一に、日本選手の台頭をなんとしても抑えたいという魂胆があると思います。
しかも韓国は日本が大嫌い。
日本人に勝つためならなんでもする韓国人の対日感情を利用して
とことん日本人選手を貶めたい。

それと、ブライアン・オーサーとの関係。
ISUがキムヨナ選手を上げるのは、ジョアニー・ロシェットをあげるための隠れ蓑だ
という人も多いですが、おそらくそれも一部にはあるでしょう。
しかし、ロシェットのためだけではわたしにはどうしても思えないのです。

純粋にキムヨナに金メダルを取らせたいとISUは思っているのではないかと。
特にカナダ人の副会長は。

オーサーという人は、わたしたち、日本人が考えている以上に、
カナダでは『英雄視』されている存在なのではないかなという気がするのです。
これは憶測なので、なんともいえませんが。
いろんな人の話をきいたり、
フィギュア関係の本を読んだりしていると、
オーサーが選手として出場した88年のカルガリー・オリンピックの金メダル下馬評は
オーサーだったらしいです。
前年の世界選手権でも優勝を果たし、
誰もがオーサーの金メダルを信じて疑わなかったらしい。
しかし、実際オリンピック競技を行ったら
ボイタノが思いもよらず神演技をしてしまい、金メダルはボイタノの手に。
オーサーは銀メダルに終わってしまった。

おそらくカナダ人はそのことをまだ根に持っているというか、強く記憶していて、
オーサーのことを『悲劇の英雄』と思っているのではないでしょうか。
だからこそ、哀れなオーサーには金メダルをもういちどとってほしい、
そう思っているのではないかと。

ISUが用意しているシナリオはこうです。
オーサーは選手としては金メダルを取れなかったが、
愛弟子の、フュギュア後進国・韓国からやってきた女の子が代わりに金メダルを取って
オーサーの悲願を果たした。
カナダ国民も悲劇の英雄がとうとう金メダルを手にしたことを涙し、
かくして、バンクーバーオリンピックは感動のまま終わる、と。

韓国のスケ連のカナダへの食い込み方もすごいと思いますけれども、
外交力・政治力という点では韓国のほうが上ですよね。
日本人は変なところで潔癖主義的なところがあり、
こういう勝負事は正々堂々とやるべきだと考えていますが、
アングロサクソン的考えはそうではありません。
『反則してでも勝て』です。
彼らは勝つためにはなんでもします。

ルールを変えることもしかり。
日本人が優勝するたび、ルールを変えるのは彼らを有利にするためです。
日本はそのことにもっと自覚的にならなければならない。
かといって、スポーツ外交に力を入れすぎて
本当の試合をおろそかにしてはいけないのですが。

でも、柔道が去年のオリンピックで金メダルを取れなくなったのも、
国際柔道連盟の勢力図が変わったから。
日本の山下理事が落選し、ルール改変に口出しできなくなったからです。
代わりに外国人の理事の力が増しました。
そして、北京五輪の結果は…、皆さんご存知の通りです。

競技というものは神聖なものでなければならず、
その裏のことをいちいち考えていたらキリがありません。
そして、そのことにのめりこみすぎて
なにもかも陰謀論で片付けてしまうのもよくない。
しかし、ある程度はそういう裏の事情も想定しておくべきかと。

それにしても本当に大丈夫なんでしょうかね。
日本のスケ連は。城田さんが強化部長に復帰されたそうですが。
もっとがんばってもらいたいです。
来季はあの高橋選手も復帰するのですから。