2007/08/16

フジロック’07の感想入れちゃいます。その1

お待たせしましたぁ~~~(って誰も待っていないんですが)。
フジロック初参戦記、公開します。
はっきしいってすごーーーーく長いです。
なので、少しずつ公開する予定です。
あくまでもthe cure目的で行っておりますので、感想もかなり偏っています。
他のバンドの批判ではないので、気にしないでください。
27日のみの参戦でしたが、見たすべてのバンドは素晴らしかったです。
まあ、22歳の若い、馬鹿なファンの勝手な、思い込みの強い感想だと思ってください。
それと、これから一人でフジロック参戦をしようと考えているヒト、北海道から参戦しようと考えているヒトなどの参考になればとも思ってます。

名づけて
《フジロック初参戦記2007~a forest聞かずに死ねるかぁぁぁぁぁ!(笑)~》
の始まりです。

7月27日
朝5時45分、新潟港到着。天候の乱れもなく、順調な航路だったのか、予定よりも15分早くに到着。
てか、朝6時って・・・・信じられんほどの早起き(汗)。
でも、CUREを見るためなら仕方がない。
朝早起きすることぐらいなんでもないさ・・・。と思い、下船のための支度をいろいろとする。
 急いでトイレの洗面所で顔を洗い、部屋に戻って素早く着替える。
宿に置いてゆく荷物と、会場にもってゆくものとの仕分け。
天候の移り変わりが激しいというので雨合羽は必須。それに寒さ対策としてパーカーにカーディガン。制汗スプレーに、汗取りシート。そうそう、日焼け止めは必須。虫除けスプレーは駅で買うことにして。後はタオル数枚と、デジカメ。絶対必須。カメラで絶対ロバを取るんだ!と気合い入れまくりで、持って行くことにする。それに、休憩中は勉強をしたいので参考書とノート数冊も入れる。
リュックをしょってみると結構重い。まあ、しょうがないや。デジカメはいっているしね。でも、移動するにはそれほど苦にはならない重さでしょう。そう思い、この装備で会場入りすることに決める。
 その間にも船内アナウンスでしきりと下船に向けての準備をするよう促される。もう新潟港に到着しているようだ。完全に下船できないのは、乗客を下ろすための準備を整えているからなのだろう。
 すっかり下船のための準備を整えて、ロビーに向かうと多くの乗客が下船入口付近で待機をしている。いよいよ下船が近づいているらしい。とうとう新潟入りだ。これから新幹線に乗って越後湯沢へ向かい、苗場スキー場へ向かう。現地まだはまだまだ遠い。本当にこれからなのだ。
 朝5時45分。下船のゲートが開く。ぞろぞろと乗客が降りてゆく。自分もゲートくぐって下船する。建物へと足を踏み入れる。
ああ、とうとう新潟だ。
興奮と期待で胸が膨らむ。窓を見ると晴れてはいないが、天気はそう悪くはない。あまり天気が良くても困るし・・・。本州の夏の気候に慣れていないからだでは、9時30分まで待つにはあまりにもつらすぎる。このぐらいの気温がちょうどいいのだと思い、天候に感謝する。ぞろぞろと前を歩いている乗客のあとをついて、建物を出る。
小樽港と違って建物の目の前にバス停があるわけではない。でも、船で確認したとき近くにバス停はあるはずだから、新潟駅行きのバス停を見つけなければならない。
でも、どうやって行くんだよお・・・・!
道は大きく二つに分かれていて、どっちに向かえばいいのか分からない。近くに駅行きのバス停を示す標識もない。人に聞くこともできないし・・・
と、少々戸惑っていると同じようないでたちの男性が一人、ずんずん前のほうに歩いてゆくではないか。
おそらくこの人も私と同じ新潟駅に向かうに違いない。
とついてゆくことにする。
この男性、けっこう道になれているようで標識を確認しながら、ずんずんと歩いてゆく。
もしかしたら私と同じ苗場行きかあ、などと思いながら、彼を見失わないようついてゆく。結構複雑な道のり。紆余曲折も幾つかある。新潟駅行きを示す標識が幾つかあるのだが、結構分かりづらい。前の人がいなければ自力でバス停にはいけなかったかもしれない。
この人がいてくれてよかったあと安堵し、ストーカーのようにあとを追う。
歩くこと数分。ようやく新潟駅行きのバス停に辿り着く。バスに載ってしまえば、バスが私を新潟駅に運んでくれるだろう。これでやっと一安心。一つ何間を越えたと思った。
しかし、時間は早い。始発なのだ。バスが来るまであと数十分は待たなければならなかった。待っている間にも結構バックパッカーらしき若者が集まってくる。
みんな同じくフェリーから降りてきたところなんだなと思い、バスを待つ。もしかしたらこの人たちも苗場に行くのかしらと思いつつ。
朝6時3分。始発の新潟駅行きバスの到着。
整理券をもらってバスに乗る。
船で確認したところ、駅までは約20分かかるとのこと。駅に向かう間、窓から新潟の市内を眺めることにする。まだ朝だから店は開いていない。けっこう田舎。ていうか、微妙・・・。当然札幌よりも大きくはないし、かといって小樽よりも小さいわけではない。強いて比較すれば旭川か函館に近い感じか・・・・。典型的な地方都市なのだろう。
本州っていつも思うんだけれども、建物がどれも古く感じられる。高層ビルにしてもそう。新しくない。ひと昔前の建物って感じ。道路も老朽化している。アスファルトが擦り切れて、ところどころ崩れかけている。
こういう光景を見て、北海道って本当に新しい街なんだなあということが実感させられる。
本州みたいに歴史の重みも、古さもまったく感じられないもの。すべてが新しく、きちんと整備されていて、道も広くて、家もきれいで、近代的。
そして、何よりも町全体を覆うどんよりとした陰鬱な空気が感じられない。修学旅行で京都に行ったときも感じたのだが、どうも本州の街ってどんよりしていて暗い空気が漂っているんだよねえ。これもやっぱり歴史の重みがそうさせるのか、それとも単に光化学スモッグのせいなのか、分からないんだけれども。北海道みたいに空気がクリアじゃないんだな。これはいったいなんなんだろ?
いかにも古びた工場。それに、瓦屋根の古い一軒家が何件も続く。ひなびた喫茶店に飲食店。パチンコ屋。
ふ、古いなあと、バスから景色を覗く。
ようやく高層ビルらしき建物が見えるようになる。
どうやら中心部へと近づいてきているらしい。でも、なんとなくひなびた感じは否めない。
うーん、やっぱ札幌とは違うんだねえ。
高層ビルもそれほど多くはないし、中心部なのに、平気で一軒家がたくさん建っている。札幌じゃありえんぞ、この景色。開発が中途半端というか、もしかしたら田中角栄全盛期のころは、都市開発が進んでいたのだけれども、彼が失脚するとすぐに開発が滞り、こんな風に中途半端なままに終わってしまったのだろうか。
なんか変な感じがする。他の本州の都市もこんな感じなのかなあ。
と思いながらも、初めて見る光景に奇異の眼で眺め入っていると、本通りらしきところに入ってゆくのに気づいた。
地方都市って必ず駅を中心に本通りがあって、そこから放射状だったり、碁盤目状だったりして広がってゆくんだよね。だから、もうすぐ新潟駅に到着するはずと思っていると、アナウンスで新潟駅終点と流れる。
よっしゃあ。そこから新幹線だあ。
気合い漲りまくり。
駅に着き、バス停に下りる。
新潟駅を眺める。
あんま、大きくないや。
ホント、旭川駅ぐらいの規模の駅。あんま大きくない。札幌駅のほうが新しいし、大きいし、近代的。新幹線は走っていないけれども、総合商業施設が併設されているから大きいんだね。まあ、新潟駅にもヨドバシカメラとかあるんだけれども・・・。
近くにセブンイレブンがあったので、本日の朝食と昼食を買うことにする。どうせ会場内の食べ物は高いに違いない。今のうちに水分と食い物を買っておいたほうが得策だと、おにぎり一個と、サンドイッチを購入。それとお茶。
セブンを出て、駅構内へと向かう。まだ六時半。
やべえ、いくらなんでも早すぎ。
駅内のロビーで少し時間を潰すことにする。
CUREを見るといっても、彼らの開演は夜9時半。恐ろしいほど時間がある。
ジャービス・コッカーを見るにしたって、この時間は早いでしょう。
時計と自分の見たいアーティストの時間を考えて、お昼近くに現地入りしたほうがいいと判断する。
待合所に入って、少し休憩。でも、寝れないんだよなあ。隣に座っている若い女の子が、i-podで音楽を聴いている。どこかで聞いたことのある音楽。
あれ? CURE? 
やべえ、CUREのこと思いすぎて、何でもCURE に聞こえてしまう。
あせっていると、聞き覚えのある奇声が・・・。
あ、なんだ、ラルクじゃん。
ラルク・・・、やっぱCUREチルドレンなんだねえ。すごくよく似てる。
そのあとすぐにエイミー・リーの声に切り替わる。今度はevanescence。なんつう趣味。まあ、分からんでもないが・・・。
隣の子の音楽が気になって眠れない。
それでも眼を瞑り、なんとかCUREに備えて体力を蓄えておくことにする。
いつの間にか、隣の女の子がいなくなる。別の女の子が座っている。
いったい今何時だろう。駅内放送で6時36分の電車到着の知らせが流れる。
まだ、六時半かあ。もう一時間ぐらいいたほうがいいなあ。
と、再び眼を瞑る。眠れるわけでもないのだが、眼を瞑ったほうが眼を開けてぼおっとしているよりもずっといいらしい。形だけでも眠っておけば、けっこう休めるものなのだと誰かが言っていた。
その教えに従うことにしよう。
と、約一時間目を瞑る。朝7時半ごろの電車到着を告げるアナウンス。
うん、そろそろ起きて、どこかで休むことにしよう。
待合所を出て、駅構内を歩く。マックか何かないかな。歩いていると、「vid france」が開いていたので、そこにはいることにする。
コーヒーを注文する。
冷房が効きすぎて寒い。さっきから気になったのだが、どこも冷房が効きすぎてるよ。外との寒暖の差が激しすぎ。このままじゃ風邪を引く・・・。うえに、パーカーを羽織る。
よかったあ。こんなところでパーカーが役に立つとは思わなかった。やっぱ無理して買ってよかったわあ。と思いつつ、コーヒーを飲む。
観光雑誌を開き、フェスがひけたあとの新潟都市観光の計画を練る。
へぎそば食べたいし、新潟を実感できるところにも行きたいなあ。
観光地をチェックしていると、母から電話。
無事到着したことを告げ、これから越後湯沢駅に乗ることを告げ終話。
その後まったりと数十分時間を過ごしたあと、そろそろ駅構内の店も開店し始めたようなので、買出しに出ることにする。
店を出て地下の本屋へ。入口付近にたくさんの、雑誌が山積みされている。そうだ、地元のお勧めスポットの載っている雑誌を買えばいいんだと即座に思い、購入。
今度観光に行くときは必ず地元の本屋によって地元専門誌を買おうと決心する。
ぶらぶらと本屋内を歩きながら、CUREを待つまでの間、相当の時間がある。それまでの間、本を読んで潰すかと思ったが、勉強せにゃならんので、本を買うのをあきらめることにする。雑誌コーナーに立ち寄り、音楽雑誌に眼をとめる。
あ、「crossbeat」だ。CURE載ってないかなと思い、ページをめくる。
うそ、マジで載ってる。
即購入することにする。
CURE待つまでの間、これ読んで潰そう。本当に今日彼らに会えるんだ、期待は膨らむ一方だ。
レジカウンターで清算を済ませ、地元誌をチェック。近くに「マツモトキヨシ」があることを発見。
よっしゃあ、ここで虫除けスプレーと鎮痛剤を買おう。
雑誌の地図をチェックしながら、「マツモトキヨシ」を見つける。
専門のコーナーにて虫除けスプレーを発見。即座に購入。
化粧品コーナーへ立ち寄り、マニキュアを眺める。
うーん、やっぱ、黒いネイルにしたほうがいいかなあ。
と、いけない欲望が・・・。変にゴススタイルにしてもねえ。それに、荷物になるのはいやだし、重いし、しかも、乾くのに時間がかかる・・・。
泣く泣く断念。
って、なに考えてるんだよ! あくまで健全なスタイルでCURE見ようって思っているのに。
でも、CURE見るんだったら、ロバに敬意を払うという意味合いも含めて「正装」で行ったほうがいいじゃないかとも迷う。
うーん、ここまで来るとただの馬鹿だよなあ。CURE目当てでフジロック行くやつなんて少ないだろうしねえ。同年代の20代はみんなMUSEに流れるだろうしなあ。
まあ、いいや。それより、新幹線。新幹線。
と、みどりの窓口へ。そういえば、新幹線の切符を自力で買うのは初めてだった。
どうやって買うんだろう。とりあえずみどりの窓口へ行けば買えるんじゃないかとの安易な考えのままに、みどりの窓口の入口をくぐる。上のパネルに新幹線の時間表が掲示されている。
越後湯沢に止まるのは・・・。ふん、ふん、けっこうあるじゃん。確かここからは一時間ほどで到着するらしいから、10時半ぐらいの新幹線で行けば間に合うな。
と10時36分の新幹線に乗ることにする。受付で男性が新幹線の満席状況を確認している。
「今の時間ですと、東京行きは満席ですねえ」
 駅員がそういっている。
「じゃあ、何時が開いてる?」
乗客が訊く。
やっぱここで買ったほうがいいかと迷っていると、ふと近くの券売機に新幹線の切符購入の文字が!
なんだ自動券売機で買えるんだ・・・。
みどりの窓口を出て券売機で購入する。
ナニナニ・・・何日の券かって、当日券に決まってるだろ!
と、ためらうことなく27日と表示された画面に指を触れる。
次の画面が現れる。
なんだ往復券も買えるのか。でも、日帰りじゃないから、片道でいいや。と片道券の表示を選択。フムフム・・・。今度はカード支払いにするか、現金支払いにするか。
うそ! カードでも支払いできるんだ! 
さっそくカード支払いを選択。購入終了。カードと券を受け取り、時間を待つ。
 あれ、そういえば今何時だっけ? 
 携帯を取り出し、時間を調べる。
やべえ、もう10時25分だよ。あれこれと買い物をしている間に、時間が過ぎていたのだ。

つづく・・・