2008/03/16

いつ出るの?

                 (ロバスミ近影:イタリア版rolling stone)

この前sheelaさんより、いつcureの新盤が出るの?というコメントをいただき、
欧米のファンサイトでも「いったいいつ出るんだよ!」
と苛立ちの声がいくつも上がってきているので、
どうしてcureがアルバムを出せないかというのを、私見を述べたいと思います。

その前にcureファンの方は、
あまりヘヴィ・ロックやemoをお聞きにならない人が多いようなので、
ロス・ロビンソンという人間がどういう人物かを
あまりご存じないと思います。
ロスについてはまた日を改めて、きちんと書こうと思いますが、

ただ、一点だけ。
ロスという人はバンドに
異常なほどの過酷を強いるということです。

その結果、傑作も作りもするけれども、
同時にバンドの人間関係も悪化させ、必ずや破滅へと導きます
(汗)

at the drive inしかり。separturaしかり。
上の二つのバンドは、傑作アルバムを作ったあとバンドは散会してしまいました。

kornやslip knotが2作までしか続かなかったのは、
ロスの鬼畜ぶりに耐えられなかったからです。
もし機会があれば、ぜひkornのDVDを見てみてください。
ロスのレコーディング風景がごらんになれます。
はっきりいってすごいです。凄絶です。
ジョナサンを徹底的といえるまで精神的に袋小路へと追い詰め、
トラウマを引き出させる、そのやり方は本当に「悪魔」です。
最近、screamo系に活動の場を移してからは
演奏者にも同じ負担を強いるようになり、
演奏者は血を吐くまで演奏しなければならないことになってます
(激汗)。

ペリーさんとロジャーさんが抜けたのは、当然といえば当然で、
私はあのセルフ・タイトルのアルバムを作ったとき、絶対なにかあると思っていました。
案の定、メンバー・チェンジという結果を招きましたが、
今回のレコーディングもそういう状態を引き起こしていることは、明らかかと…。
ロスとロバートのあいだで何らかの緊張状態があるような気がします。

二人とも非常に個性の強い人間なので、
今回、新盤が出た後どのようなことになるかは分かりませんが、
もしかしたらロバートがロスを切るか、
バンドをもう一度再編させるか、
いずれにせよ、ロバートにとってつらい選択を強いられることになるかもしれません。

でも、ロスとの契約ままだ残っているので、どうなるかは分かりませんけどね。

追記:
先日、juneさんからご指摘があったとおり、
かなり誤解を与えてしまう書き方をしてしまいました。
今回のアルバム制作に関して、プロデューサーはロスと共同ではなく、
ロバート本人によるプロデュースとなっております。
しかし、私が言いたかったのは、ロスはcureの所属レーベルのオーナーであり、
実際アルバム制作を行うということで契約を交わしているので、
実際にプロデュースに携わらなくても、
何らかの形では関わっているのではということを想定して書いております。
もしかしたらミックス・ダウンはとうに済んではいるけれども、
ロスのほうでリリースのサインが出せないでいるのかも…とか思ったり。
彼はひじょうに熱い男ですから、
よりエモーショナルなものを求めているのではないでしょうか?