2007/12/16

chirstmas falls late now・・・

↑の写真は小樽に行ったときに撮ったもの。
実は小樽は私の生まれた場所で、つい最近まで小樽に住んでました。
今も祖母が住んでいるのでよく小樽に遊びに行ってます。

まあ、この季節ですから、どこもかしこもクリスマスですよ。
クリスマスツリーに、クリスマス・ディナー、
クリスマス・プレゼントにありとあらゆるクリスマスに関するものが氾濫している・・・。
そして、私にとっては『地獄の季節』の始まりでもある。
いや、別に恋人がいなくて独りでさびしいクリスマスを過ごさなきゃならないとか
そういう意味ではないですよ。
一応祝ってくれる人もいますが、それ以上に私にとってクリスマスというのは鬼門というか、
苦い思い出がたくさんあるんです。
どうしてかというとですね。わたくし、実は12月25日が誕生日なんですよ~~。
わははは、いっちゃった、いっちゃった、はずかしー。って一体何が恥ずかしいのかって話ですが。
自分でツッコんでしまいましたが、みなさんはどうしてそれがそんなに苦痛なのかとお思いでしょう?
おめでたい日に生まれてよかったんじゃないってお思いの方も多いはず。
とんでもございません!!!
クリスマスに生まれて良かったなんて思ったことなど一度もない。
それどころか理不尽な思いをすることのほうが多い。

まずプレゼント。生まれてこのかた一つしかもらったことがない!
親にとっては、クリスマスと誕生日兼用ということで
プレゼントが一つですむから経済的に助かりますけどねえ、
子供にとっては理不尽極まりないですよ。
他の友達がクリスマスと誕生日に二個もらえるのにですよ。
自分だけ一つってなんなんだって思いますよ。児童虐待かよって!
まあ、確かに仕方がないんですけれどもね。
ウチはそれほど裕福じゃないから。プレゼント一個は仕方がない。

だけれども、それ以上に納得いかないことがあるのですよ。
えー、ホント、クリスマス生まれっていうだけで、他の人が食べれるはずのものが食べられない。
それは『誕生日ケーキ』なんです。
実はわたくし、つい最近までクリスマス・ケーキと兼用でした。
特に子供の頃は、思いっきりクリスマス・ケーキでした。
よくありますでしょ? 子供用の、チョコレートがコーティングされて、
バタークリームがたっぷり入っていて、スポンジがぱさぱさのケーキですよ。
砂糖でできたサンタさんの飾りがあって、
チョコレート・プレートには『happy christmas』と書いてある。
あれをですねえ、わたしは誕生日ケーキとして食べていたんですよ。
ろうそくをちゃんと年齢数分用意して、フツーに誕生日にすることと同じようにふいてました。
そして、それが『誕生日ケーキ』だと子供の私はフツーに思ってました。

ですがねえ、だんだん大きくなってくると、
自分の誕生日が他の人とは違っているって言うことに気づき始めるわけですよ。
小学生になったりすると、友達のお誕生日会に呼ばれたりする。
そうすると自分の食べているケーキが友達のとは明らかに違う。
第一、自分のケーキには『お誕生日おめでとう』なんてかかれていなかった。
じゃあ、自分の食べていたケーキは一体なんだろう?

まあ、気づいちゃったわけですね。『クリスマス・ケーキ』だったっていうことに。
とにかくですね、あのチョコ・プレートに『誕生日おめでとう』
と書かれていたのを見た衝撃はハンパじゃなかったんです。
どうして自分はあのケーキを食べられないんだろうって思いましたもん。

早速家に帰って母親に抗議をしましたよ。
母親もクリスマスケーキじゃもはやごまかせないことに、
すっかり知恵づきやがってと内心思ったことでしょう。
しかし、それでも母は次回の誕生日は誕生日ケーキを買おうといってくれたんですよ。
ところがですよ。これがねえ、そう簡単にはいかなかったんです。

クリスマスが近くなって、母と二人で地元のケーキ屋さんに
『誕生日ケーキ』を買いに行きました。その店は地元でも有名なケーキ屋さんで、
地元の人はそこでクリスマス・ケーキや誕生日ケーキやらを買っていたんです。
で、わたしたち親子もケーキを注文しようとお店に入ったんですよ。

母と私:「あの、誕生日ケーキを作って欲しいんですが…」
店員:「よろしいですよ。いつまでにお作りしましょう」
母と私:「12月25日のクリスマスに作って欲しいんですが…」
店員:「クリスマスですか?」
母と私:「そうですけど、なにか?」
店員:「あの…。大変申し訳ありません。クリスマス時期はクリスマス・ケーキを作らなくてはならないんで『誕生日ケーキ』まで作っている余裕はないんです」

がーん!! がーん! がーん!

私と母は無言で帰宅しましたよ。
そのあと、母は別のケーキ屋さんにも頼んでくれたみたいなんですが、
やはりクリスマス・シーズンということもあり『誕生日ケーキ』は作ってもらえませんでした。
こうして『誕生日ケーキ』を食べるという野望はあっさりと打ち砕かれてしまったんですが、
それからというもの、『誕生日ケーキ』を食べるのをあきらめました。
それでも、数年前、ようやく『誕生日ケーキ』を食べることができたんですが…。

でも、その時のショックは忘れられません。子供だっただけに余計ショックだったというか。

まあ、こんなもんですよ。クリスマス生まれなんて。
第一、クリスマスなんてキリスト教徒のお祭りじゃん。日本人の明らかにクリスチャンでもない人種が、
クリスマス・イブは聖なる夜だとかいって、馬鹿みたいに一喜一憂する。
クリスマス・ディナーはどう考えても割高だし、クリスマス・デートだって情報雑誌に踊らされてる感じ。

おかげで私はいいことなしですよ。
ケーキは食べられないし、プレゼントは一個しかもらえないしで。
とにかくこの西洋人の馬鹿なお祭り騒ぎをなくしてほしいです。