2009/10/21

2009-2010シーズン到来 エリボン杯 女子FP 考察 その1



スイマセン m(o´・ω・`o)mペコリン
更新遅れてしまいました。

かなり日にちがたってしまいましたが、FPの感想・考察を・・・。

といっても、あまりにもばかばかしくて考察する気になれないのですが・・・

ま、とりあえず、キムヨナ選手から見ていきますか。

プログラム全体の感想はSPと一緒です。
まったく感動しないプログラム。
やってることは去年と一緒。
変わり映えのしないプログラムを音楽だけかえてやっている。
だが、要素はそれなりに満たしているのであの高得点。。。
プルシェンコだってあんな点数、出せないでしょうに。

点数のことはどうでもいいです。
もう勝手にやってくださいという感じです。
ですが、ジャッジとしてはもう引っ込みがつかないのでしょう。
もしキム選手の点数を下げれば、
ジャッジは自分の誤りを認めることになる。
彼らとしては絶対にそれだけはしたくないでしょう。
収拾がつかなくなりつつあるのを分かっているのに、
いまさら引っ込みがつかず、このまま突っ走ろうとしている。
それが思わぬ墓穴を掘ることにならなければいいのですが。

しかし、そもそもなぜこういう風にキム選手だけ点数が爆上げされるのか。
それは浅田選手の『進化』と深く関係があるのだと考えます。

つまり、浅田選手は昨シーズンから
3A2回投入という女子としては最も基礎点の高い構成にしました。
かたや、キム選手はこれ以上基礎点を上げれません。
もし浅田選手がすべてのジャンプを決めてしまえば
浅田選手の圧勝ということになり、
「キムヨナVS浅田真央」の構図は崩れてしまいます。
これはISU的にはまったく美味しくない。
ISUとしては韓国からもっとお金を引き出したいし、
日本からもお金が欲しいはず。
そのためには、興行としての「キムヨナVS浅田真央」が必要です。
だから、キム選手の点数を上げざるを得ない。
そうしなければ、基礎点の上で絶対的に負けてしまう
キム選手には圧倒的に不利です。
したがって、キム選手は『演技・構成点』または『GOE』で爆上げされることとなった。
特にGPF以降。浅田選手が3A2回を初めて成功させた以降と重なります。
4CC以降キム選手の点数は高止まりを知らずどんどん高くなっていきましたね。

そして、この爆上げは今シーズンでも続くということです。
浅田選手がプログラムを完璧に滑れば、
200点以上は確実に出るわけですからね。
(点数の操作をしなくてもという意味です)
そうなってしまったら、韓国側としては面白くないし、
ISUとしてもお金をたくさん払ってくれる韓国に対して
顔向けできないでしょうから。

ですが、キムヨナ選手の実力・技術を純粋に見た場合、
明らかに劣化してきていると思います。
びっくりしたのは2A-3Tのセカンドジャンプ。
肉眼で見てもはっきりと分かるグリ降り・・・。
あれはひどすぎる。
確かにイーグルからのコンビネーションなので
難度が高いことは認めますが、いくらなんでも、あれは・・・
また、最初の3Lz-3Tもセカンドジャンプもひどい回転不足でした。
ルッツだとフリップとは違って回転不足になりやすいんですよね、彼女の場合。
サルコウも微妙だったな・・・。
あれで認められるのなら、
浅田選手のループは認められてもいいんじゃないだろうか。

しかし、彼女のセカンドジャンプはなぜかいちども回転不足を取られない。
今季から採用されることになった「回転不足でも見た目のいいジャンプは評価する」
というのを、ISUは彼女にだけ採用することに決めたようです。

これも浅田対策でしょうね。
浅田選手は前季以上に3Aの精度を上げています。
3Aのコンビネーションジャンプは明らかに前季よりも精度が高いです。
決まれば回転不足なく飛べるということがエリボン杯で分かりました。
あとは成功率を高めるだけ。
彼女の弱点は3Aは決まれば美しいが、成功率は高くないこと。
もっと成功率を上げなければなりません。

ただ、どうなのでしょうね。
こういうキム選手への 爆上げをして
収拾がつかない状態になっているとは思うんですが、
オリンピックでもこの体制を維持していくつもりなのか。
別にバンクーバーはキム選手が金メダルでもかまいませんが、
でも、これではいくらなんでも日本人は面白くないでしょう。
ISUだとて日本人の機嫌は損ねたくないでしょう。
少なくともかなりの額のお金を落としてくれる国なのですから。
キム上げを維持し続ければ、日本人のファンは離れてしまいます。
彼らもその辺はそれなりに懸念してるとは思うんですけれどもね。
どうなることやら ε-(‐ω‐;)ハァ・・

そして、今週末からはじまるロステレコム杯での
プルシェンコの点数の出方にも注目ですよね。
彼の演技・構成点がどこまで出るのか。
これでキム選手以下の点数ならば
ISUはどのようにいいわけするつもりなのか。

最後に。
キム選手自身の懸念材料を。
キム選手はFPではもうフリップを飛べないかもしれないと思いました。
エッジの問題は、実は彼女も解決しきれていないのではないかと。
キム選手は何かがあって滑れなかったといっていますがそうではない。
単純に自信がなかったんだと思います。
キム選手だって馬鹿ではありません。
自分の回転不足、エッジの問題をそれなりに認識しているでしょう。
フリップに関してはエッジにかなりの不安を持っている。
飛べなかったらどうしよう。
だからできなかった。

SPでは見逃してもらえたけれども
FPでも見逃してくれるとは限りませんからね。
最初の試合は本人もかなり意識して跳びますから、
それなりにエッジは矯正されるでしょうが、
試合をこなしていくうちに
自然と自分の『くせ』がもどってしまうこともある。

ジャッジに大いに見逃してもらっているが、
キム選手にも大きな弱点があるということです。
そこがオリンピックという大舞台にどう響くか。
メンタルが強いといわれていますが、
キム選手は実はかなり打たれ弱い。
以前エッジエラーがついたとき、
次の試合では飛べなくなっていました。
あの時はかなり動揺したんだと思います。

《続く》