2008/06/05

癒されております②

昨日、書店で↑の本を買ってきました。
アンティーク・ガラスを置いたインテリア。素敵・・・。
ガラスが大好きで、我が部屋にもたくさんのガラスの置物やフラワーベースが。
ガラスの、水を思わせる透明感あふれる佇まいや冷たい質感がすごく心地良い。
水の中にいるような気分にさせてくれます。
で、ガラスのビンに貝殻なんぞを入れて、飾ったり・・・。

↓の写真は、我が部屋に飾られたガラスコレクションの一部。はあ、癒されますな~。

『the slip』感想~一通り聞いたあとで~


さっそくNINのフリーダウンロードのアルバム感想、UPします。

総評としては、『year zero』と『ghostsⅠ~Ⅳ』の隙間を
埋める的な作品になっているような気がします。
両者の中間みたいな感じ。
だけど、作品の出来としては、
『フリー』に相応しい出来だといえるんじゃないのかな。
つまり、お金を取って聞くべき作品には仕上がっていないということ。
厳しいかもしれないけれども、点数的には70点ぐらい。
『ghostsⅠ~Ⅳ』が85点の高得点で、
『year zero』65点(スイマセン、あんまり好きじゃないんです)なら、だいたいそんな感じ。
可もなく不可もなくって感じだなー。インパクトに欠けるよ。

レコ会社の圧力がなくなってトレント自身は満足なんだろうけれども、
個人的には、そういう制約がなくなってしまったということが逆に、
作品自体に緊張感を失わせてしまっているような気がするんだよねー。

確かにレコ会社は売れる曲を作れとうるさいし、特にCDが売れない昨今は
大御所のアーティストでも解雇したりしている例もたくさんあって、
『芸術』という側面から見たら、商業主義に走りがちなレコ会社は
批判されてしかるべきだけれども。

でも、別な側面から考えれば、そういう緊張関係があるからこそ、
いい曲も生まれてくるわけで・・・。
『こんちくしょう!!!』っていう思いがさあ、曲になるわけでしょう?
何でもかんでも『悪』とみなすのはよくないんじゃない?
90年代のトレントが神がかり的に素晴らしかったのも、
そういうレコ会社との軋轢があってこそだと思うけれども。

最近のNINはどうも緊張感に欠けるなー。
ひりひりするようなものがあまり感じられないんだもの。
切迫感ってのかな・・・。
90年代の曲にはみんなこういう緊張感があったって気がするの。
ダークで内省的な曲のなかにさえも、
言葉にならない攻撃性があった気がするんだけれども、
トレントの思いとか怒りとかがね、あったって気がするの。
本当に言葉にならない感情が。
でも、最近のアルバムにはあんまりないのよ。
もしかしたら、トレントが大人になったのかもしれないのだけれども。

でも、少し、自分のなかにも変化があって。
NINを聞いていて思うことなんだけれども、
自分の側も反省しなければならないことがあるかなーと。
わたくし、いままで自分の思いを
トレントに押し付けすぎていたのではないのかと思うのですよ。
トレントにはこうあってほしいとか、
こういう曲を作らないとNINじゃないとか。
そういうあまりにも個人的で、
独りよがりな思いをぶつけすぎているんじゃないかと。
トレントだって神じゃないんだし、人間なんだし、歳をとるんだから、
彼自身、長いNIN生活の中で変わってきたことだって
たくさんあるんだと思うんだよね。
そういう感情の変化が音楽に現れてきているというか。
そして、わたしはそういう彼の変化に気づかなかったというか、
むしろ気づきたくないばかりに、
昔のほうがよかったと無理に昔のNINにこだわったりして。
そういうのは、間違ってるんじゃないかと。

『year zero』を聞きながら、
NINの聞き方というものをもっと変えていかないと、
自分の意識というものを変えていかないとだめなのかな~
と思ったりしてます。
そういうことを考えたら、少しNINの変化も分かってきたというか。
完全にではないけれども、
『year zero』を受け入れられるようになってきたんだよね。
『with teeth』はまだなんだけど。

だから、『the slip』もそういうトレントの変化に着目して聞かないと
本当の意味での感想は書けないんじゃないかと、
あらためて、いま聞きなおしているところです。
なので、上の70点は最初に聞いた感想。
また点数が変化することはあるかと思います。

でも、難しいよね。
アーティストの変化に自分を合わせるのって。
アーティストも苦労すると思うわ。ごめんなさい、トレント。

癒されております①


先月かな? リリースされたばかりのdeath cab for cuiteの新作。
同じemo系でも、こちらはJEWやFOBとは違い、かなりの癒し系。
いわゆるビューティフル・エモというやつで、スミス直系の爽やかな音が特徴。
いやー、いいねー。アコギの音色がとてもきれいで、透明感があって、
しかもメロディもシンプルなんだけど、とても耳なじみがよくて、
癒されますわ~~~。ここ最近、ずっとヘヴィロテ状態。

だけれども、ただひとつ難をいえば、
このバンド、自分たちの影響を受けてきたバンドの音の影響が強すぎる。
まあ、ぶっちゃけモトネタが分かっちゃうっての。
だって、はっきりいってREMなんだもん。
音の感じも、変に落ち着いた佇まいも。全部REM。
確かにスミスやキュアーの影響も強いとは思うけれども、
こういうアメリカのバンドのnew waveの影響って、
最終的にはREMに行き着いちゃうんだよな。
インターポールもそうだもんね。
joy divisionの影響もかなり色濃いけれども、
結局はREMへと走っていっちゃう。

もっと自分たちのオリジナリティを出していかないと。
確かに洋楽を聞き始めの人とかだったら、
REMなんて知らないから、こういう音を新鮮に感じるんだろうけど、
だけど、ちょっと洋楽聞いてる人だったら、すぐに分かっちゃうよ。

どうも辛辣になってしまうな。
それとも、わたしはこういうものを新鮮と感じるには
あまりにも歳をとりすぎてしまったのだろうか。

メジャーに移籍して、チャート的にも成功を収めた
death cab for cutieだけれども、もう少しインパクトがほしいな。
メロディやアレンジメントは素晴らしいのに、
ちょっともったいない気がする。

やっぱ歯痛のせいなんだろうか。
攻撃的になってるのかもしれないですね~。反省。

レディヘはこれでいいの?


今日、ネット予約していたレディヘのシングル集が家に届いたんだけど、
開けてびっくり。全部既出の曲だったんだ・・・。
日本限定盤にはボーナストラックがついてるって書いてたんで
買っちゃったら、あらら・・・、アルバムに収録されてる曲だった・・・・。

ちょっと、というか、かなり後悔。

あのさ~、最近思うことなんだけど、
レディへってこれでいいの?
もちろん、このシングル集は契約消化のために
仕方がなく出されたものであることは承知しているし、
なによりも彼ら自身が望んでいないことはわかるけれども、
もっと何とかできなかったのかな?

もっとはっきりいえば、未発表曲を入れてほしかった。
特に『pop is dead』。何で入れないの?
わかりますよ、彼らが初期の頃の曲を好きじゃないことぐらい。
でもさ、せっかく自分達の初のシングル集が出るんだから、
もう少しなんとかならなかったの?

こんなやる気のないアルバムだったら、
トレントにいわれても仕方がないじゃん。
はっきり言って、レディへは不誠実だと思うよ。
もちろん自分たちに対してじゃなくて、ファンに対してだよ。
熱狂的なファンは反論するだろうけど、
日本じゃ特別に『creep』歌ったじゃん。
レディへはファン思いだっていうかもしれない。
でもさ、それでもやっぱり不誠実だよ。

たとえ契約消化のためのシングル集であっても、発想を変えて
もう少し違った工夫だってできたはずじゃん。
ファンはシングルは全部持ってるから、じゃあ、未発表曲を入れてみようとか。
ライブバージョンCDをつけてみようとか。
いろんなことができたはず。

こういう大人の事情的なことってよくあるわけで、
『大人の事情』だから、自分は関係ありませんって態度は、
かえって『大人』じゃないと思うよ。
そりゃあ、レディヘが『大人』になってしまったら、
彼らの存在意義ってなくなるのかもしれないけれども、
彼らを崇拝しているファンのためを考えたら、
そういうふうに関係ないって態度は取れないじゃん。

そういう点からいったらcureはえらいよ、ホント、感心しちゃうよ。
彼らも前のレコ会社との契約上、『greatest hits』を出さざるを得なかった。
でも、ロバスミはそれじゃあ、すでにすべての曲を知っているファンには申し訳ないって、
アコースティック・バージョンCDをつけたばかりか、
それをすべて自費でまかなったっていうんだよ。
そんなこと、できる? ロバスミってすげー人だなって思ったよ。

レディヘもcureファンだったら、そういうところを真似すればいいのに。
いったいcureのどこを見て好きだっていってんだろう、トム・ヨークは?
なに? レコーディングをしたらCO2の排出量が増えるから、
環境のことを考えてしたくないってか?

ホント、ありえない。
わたしは粉川しのをはじめとするロキノンの連中と違って、
レディヘを神格化したりしないから、いいたいことははっきりいうよ。
間違ってることは間違ってるって。

レディへ・ファンのあいだではシングル集はくだらないから買うな、
みたいなこといってるらしいけど、そういうことを議論する前に
自分たちが崇拝しているバンドの態度のあり方とか
そういうこと、もっと真剣に議論してみたら?

無視するということだけが、自分たちの主義・主張を貫くことになるわけじゃない。
むしろ、誰かのために何かをしてあげるってことが一番大事なんだと思うよ。

レディへはしょせん一ロック・バンドに過ぎない。
ファンあってのバンドなんだから。世界の病を憂いている哲学者じゃない。
そこには娯楽や利益が介在するんだから、受け入れないと。
彼ら、少し、自分たちのこと、勘違いしすぎ。
そして、ファンも。彼らは救世主じゃないんだから。
ただのロックバンドなんだからね。

昔の学生運動の、学生みたいで気持ち悪いよ。

シングル第二弾!


歯が痛くて勉強にならないので、
こうなりゃヤケだ!ってカンジで、怒涛の更新デーに入りますわよ~~~。

で、cureのシングル第二弾。
『freakshow』が今月に発売されます。
この曲はすでにライブで既出されていて、
ファンならみんな知っているんですが、
ライブとスタジオ録音がまったく違うcureのことですから、
どういうアレンジで来るのか楽しみ。

って、いちおうネットで予約したんですが、
例のアメリカ限定の4枚CD入りボックス。
あれ、日本でも販売されるんですかね~。
できれば、ボックスセットのほうをほしいんですが。
cureの限定盤なんてはじめてだし(わたしにとっては)、
ぜひとも手に入れてみたい。でも、販売されるんでしょうかね~?
どっかのCDショップで輸入してくんないかな~。

こういう時って本当にもどかしいというか。
別にcureが日本で人気がなくてもかまわないんですが
(本当はそんなことないけど、もっと注目されてほしいけど)、
こういう限定盤が出るときってホント入手に困る。
レディへとかだったら簡単に限定盤が手に入るけど、
cureじゃ難しい。下手するとNINだって・・・。

てかさぁ、この4枚連続シングル、アルバムに入れんの?
入れてほしくないなぁ・・・。だってさあ、ファンならみんな買ってるわけでしょ?
cureのファンなんてコアな奴ばっかりだし。
まあ、とりあえずアルバム買ってみっか、みたいな人って少ないんだしさぁ。
すでに知ってる曲をアルバムで聞かされても・・・。
なんだかんだ言いつつも、結局例の2枚組アルバムの話は消えてしまったんだし、
もっと違う曲を入れてほしいんだけど、それってファンのわがままかなぁ。

とにかく、新作、楽しみです。