2009/08/03

浅田真央選手の2009~10シーズン・プロを考察してみる-EXより



夏休みに入ったので、たくさん更新したいと思っているんですが、
バイトが忙しくてなかなか思うようにいきません…orz

それよりわたしはサマソニに行けるのか…
かなり絶望的なんですが、ぎりぎりまでがんばるつもりです (●'д')bファイトです

新ブログのほうではこそっと洋楽関係を更新しているので、
洋楽関係で来られた方はこちらへドゥゾ(o´・ェ・)っ


ところで、話は変わりまして、
いま、つべで浅田選手のEXを見ました。



それにしても、すごいプロだな 
Y字スパイラルからいきなりの2A、
そして、苦手な3Tをわざわざ入れている…
とてもEXとは思えない難度なんですが (;^ω^A
しかも、それを軽々とこなしている浅田選手、はっきりいってスゴすぎます。

浅田選手を見ているといつも驚かされるというか。
自分の想像をはるかに超えてしまうんですよね。
確かに今シーズンはもっと上手くなっているとは思っていたのですが、
その自分の考える上手くなっているというレベルを
はるかに超えるレベルで上手くなっているというw
もちろん、自分のような凡人が
彼女のような天才を考えること自体間違っているんですが。
それでも、浅田選手は人々の想像をはるかに超えて進化を続けている。
可能性の宝庫というか。
いったいどこまで進化していくんだろうと逆に末を恐ろしくさえ感じます。
畏怖というかねぇ。
なんていうか、やっぱり天才なんでしょうね、彼女も。
本当に人知をはるかに超えた存在ですよ。

そして、彼女は大変な努力家でもある。
前シーズンで課題とされてきた部分が今シーズンで改善されてきている。

まず、動きの緩急。
振り付けが単調な動きばかりで、
もっとメリハリをつけたほうがいいといわれてきましたが、
EXプロではしっかりと改善されて
非常にメリハリのついた動きができるようになっています。

そして、表情。
前シーズンでは、振り付けがかなり難しいこともあり、
振り付けをこなすことに集中するあまり、
表情がないことが多かったのですが、
EXではきちんと表情をつけることができるようになってきている。

もちろん、そこには前シーズンから取り入れている
筋トレの効果が出ているというのもあると思うんですが。
前シーズン以上に自分の思い通りの動きが
できるようになってきているのではないでしょうか。

スケートにしてもバレエにしても、
舞踏というものは自分の肉体を100%自分の思い通りに動かせなければ、
真の意味で「表現」できたとはいえないと思うのです。
顔の表情が豊かであっても動きが硬ければ、 見ている観客を納得させられない。
表情はあくまでアクセントに過ぎず、それ自体が表現ではないんです。
それをマスメディアは勘違いして、
さかんに浅田選手の「表現力のなさ」を批判するのですが。

とにかく前年以上に体がしっかりと作られていることは確かで
それが彼女にあのような激しい振り付けを可能にさせているし、
また、あれだけ激しい動きをしていても、体が疲れることはないので、
表情をつけることができる余裕を持たせるにまでいたっていると。

EXでこの難度なんですから、競技プロはもう…ブルブル ((;゚ェ゚;)) ブルブル

さらには、苦手な3Tをわざわざ入れてくるんですからね。
これは明らかにセカンドジャンプの対策ではないでしょうか。
おそらく3F-3Tを練習していると思いますよ。
それプラス、3A-3Tもひそかにやっているのではないでしょうか。
浅田選手の最終目標は試合レベルで、3A-3Tを決めれることだと思うので。


しかし、なによりも、わたしがいちばん驚いたのは、これ ↓↓↓



浅田選手が「情感」を表現できるようになってきている!?

浅田選手は表現力はあるものの、雰囲気というのでしょうか、
とにかく「情感」を出すのがすごく苦手だったような気がするんです。
その情感の欠如が、表現力は高いものの、
観客に訴えかけるものに乏しいスケートにしていたと思うんです。

その点、キム・ヨナ選手は長けていて、
動きが全体的に硬いものの、
観客に非常に強烈な印象を残す動きができる。
もちろんプロの素晴らしさによるものも大きいとは思いますが、
しかし、あの「あげひばり」での動きは、
彼女独特のものだったと思います。
そういう意味では、彼女も非常に才能あふれる選手なわけです。

しかし、浅田選手がこのような女性らしい情感を
見せることができるようになったというのは、
これはかなりの進化ではないかと。
もちろんジェフリー・バトルとペアを組むのが二度目ということもあり
前年とは違って「照れ」というものがなくなったということもありますが、
それでも、しっかりとジャスミン姫を意識して、「演じている」のはすごいことかと。

本当に、驚かされることばかりで…
これはひょっとしてオリンピックでは
すごいことになるのではないか!? と思ったり…


ただ、同時にいくつか欠点も感じました。
まず、スパイラル。
ビールマンスパイラルのときのスピードがちょっと気になりました。
曲にあわせてのことだとは思うんですが、
少しスピードが遅い。
いまの採点システムでは、スパイラルのスピードが重視されるので、
もっとエッジを深く使って、スピードを出さないと厳しいかなと。

あと、動きがまだ音楽と完全には調和していない。
上手くはいえないんですが、なにか奇妙なズレを感じるんですよね。
音楽が足元から聞こえてこないんですよ。
浅田選手は音楽と自分の動きを調和させることに長けている選手なんですが、
でも、正直、彼女の足元から音楽が聞こえてきたことがないんですね。
もっと言えば音楽が動きにあわせているように感じたことはないんです。
その点、プルシェンコの調和っぷりはすごくて、
本当に足元から音楽がなっているように聞こえてくるんですが。
残念ながら、浅田選手はまだまだ弱いです。
これを感じられるようになると、本当にすごいんですけど。

ちょっと辛口にはなってしまいますが、
辛らつなことを指摘してしまうのも、
浅田選手ならばまだまだ上にいけると信じてのことなので。

本当にね、すごいと思いますよ。
こういう風にどこまで行くんだろう、この子は!?
と思わせる選手はほとんどいませんからね。

シーズンまで時間がまだあるので、がんばってほしいです。