2009/04/11

世界フィギュア2009 総括~キムヨナって浅田真央よりも強いの?~


いやー、すごいですね (;^ω^A

なにがすごいってブログの閲覧数。

いままでこんなに閲覧数が増えたことがなかったもので。。。(^^ゞ カキカキ

日本のフィギュアスケートへの関心の多さにいまさらながらびっくりしております。

わたくしのやっておりますブログ、
もともと洋楽を紹介するブログで、
特に洋楽雑誌にもあまり紹介されておらず、
または日本の洋楽雑誌のイギリス偏重主義の風潮から違った視点での
洋楽を紹介しようと言う趣旨のもと書いておりますので、
もともとの閲覧数は多くはないのです。
せいぜいがんばっても20ぐらいのカウントとか…( ̄▽ ̄lll)


なので少々おどろいておりまする (^^;

まあ、今年の世界選手権は本当に思うことがありすぎて、

たかだかフィギュアを見始めて4年ばかりのニワカなわたしでも、
本当にびっくりしてしまいましたわ 
まさか、あのプルシェンコを超える点数が出るとは…(((=ω=)))ブルブル
しかも、4回転コンビネーションを女子で初めて成功させたとかいうのではなくて、
2A三回で、サルコウもすっぽ抜けで、スピンもノーカンで、
それで浅田真央よりも上って…

どう考えても、はじめから優勝者は決まっていた気がする。
もちろん例のあの人ですよ。
たぶん浅田真央の二連覇はありえなかった、
というよりも絶対阻止したいと思っていたでしょうね。

こういう馬鹿みたいな高下駄高得点をジャッジが出させてしまった最大の要因は、
キムヨナ選手がまともにフリープログラムを成功させられないことなのでしょうが、

不幸にも、それと重なって浅田選手の不調もあったと思う。
3Aを二回成功させてればもう少し点差も縮まったと思うし、
真央選手も表彰台に上ることができたと思いますが。。。

でも、それ以上にやはりもっと浅田選手が
ほかの国の思惑をはるかに超えるような『強さ』を
まだもてないでいるっていうのも要因かと。

総合力で見た場合、
浅田真央とキムヨナどっちがすごいかといわれたら、
皆さんも感じている通り、絶対に浅田真央だと思う。
女子で3Aをあれほどの高い確率で決められるというのは、
天性の才能がなければできないこと。

しかも女子の場合、子どものときに高難度のジャンプが飛べても、
大人になれば飛べなくなってくる場合がほとんどらしいんですよ。
いちばんいい例が、浅田選手の姉の浅田舞選手。
彼女、実はジュニアのころ真央選手と同様3Aを飛べていたらしいのですが、
シニアに上がってから飛べなくなってしまった。
それどころか、成長期を迎えからだが大人になるにつれ、
ジャンプ自体が不調に陥り、いまスランプの真っ只中。

実は女性の選手って必ずこういう成長に伴う不調というものを経験するらしいのです。

浅田選手自身はおそらく2006年から去年の春ごろまでが
そういう時期だったのではないかなと思います。
そして、成長期を通過すると、3Aみたいな大技はできなくなる。
ところが、彼女はできなくなるどころかより確実性を高めてできるようになった。
おそらく3Aはもう大丈夫でしょう。
3lzのほうがいまの彼女にとってはむずかしいかもしれない。

こういう大技をそれほど不調も経験せずに決められるというのは
天性のものがなければ多分無理でしょう。

実はジャンプというのは、高難度のジャンプになればなるほど
天性の才能が要求されるらしいのです。
特に3A以上のジャンプは男子でも
才能のある人間でなければすることはできない。
しかも、14ぐらいのあいだまでに決められないと、
その後成功させるのはかなり難しくなる。
浅田選手は3Aを12歳のときに決めているらしいですから、
やはりすごい才能があるんでしょうね。


対して、キム選手はどうか。
彼女もすごく才能はあると思う。
批判は多いですが、やはりあの3F-3Tはすごいですよ。
ああいう幅と飛距離が出るジャンプって女子でもなかなか飛べないと思う。

わたしの少ないフィギュア観戦歴でも見たことがないですね。
しかも女子は男子の場合とは違い、あまり幅が出ないから回転不足のまま降りてきやすい。
しかし、キム選手の場合はそういう回転不足とは無縁のような気がします。
すごいスキルを持っているんでしょうね。

スケーティングもすごく伸びがあるし、
スパイラルをやらせたときの伸びは、
彼女、やっぱすごいと思う。
ポジションは確かに汚いけれども、
スケーティングの伸びはほかの選手よりも優れているんじゃないでしょうか。

そういうジャンプ技術の高さ、正確さではやや浅田選手のほうが劣るのかなと。

しかし、浅田選手の場合、キム選手とは違い回転速度が異常に早い。
ああいう回転速度を速くして高難度のジャンプを飛ぶ選手というのは、
ほとんどタイミングが要求されるから、
そういう点でも浅田選手のほうが才能は上なんですよね。

で、いまキム選手のジャンプは回転不足とは無縁だと書きました。
フィギュアを少しでも見ている人は、
『こいつ、なに書いてんだ』と思ったことでしょう。
そうですよね、彼女、すごくいま回転が足りてませんよね。

昔はそうでもなかったんですよね、
2006~2007年シーズンはいまよりもずっと回転不足は少なかった。
でも、今シーズンは本人の点数に反して
ジャンプの精度がぐっと低くなっているような気がする。

ループはもう飛べなくなってしまったし、
サルコウもかなり危ない、フリップのエッジも怪しくなってるし。。。
このままだと彼女、かなり危ないと思う。
OPシーズンまでうまく持たせることができるのか、ちょっと不安ですよね。

まあ、そのときはジャッジが助けてくれるとは思うんですけど…( - ゛-)

そう、キムヨナが強さってなにかっていえば、ぶっちゃけ「ジャッジ」ですよね。
わたしがいうまでもないことですが。
皆さんも感じている通りではないでしょうか。

彼らが彼女を強い選手と決めたからでしょうね。

わたしはフィギュアについては『ど素人』です。
裏側の事情については書物で書かれている以上のことは知りません。

しかし、誰を優勝させるとかいうのは大会が始まる前から
ジャッジとの話し合いである程度決まっているようなのです。

わたしがそれを知ったのは、
WFSという雑誌にカート・ブラウニング氏のあるインタヴューを読んでからです。

カートはこういってました。

「今度の世界選手権ではジャッジはペトレンコを勝たせるだろう。
負ける準備をしておきなさい」とコーチにいわれた。

すごいですよね。
こんなこと大会の前に言われたら、思いっきり萎えると思いませんか。
どんなに頑張っても優勝はできないんですよ。練習するだけ無駄ですよね。

もし同様のことを浅田選手がいわれてたとしたら???
世界選手権で高いモチベーションを持つことができたでしょうか?

わたしは今回の世界選手権は仕方がないと思う。
はじめからキムヨナを優勝させるつもりでいたから。
しかも、なにが何でも優勝させるという強い意志を感じました。
PCSを操作してでも、きたないまねをしてでも、なりふりかまわず優勝させよう。

浅田真央が高い基礎点を持っているならば、GOEを下げればいいし、PCSを操作すればいい。
とにかく日本人の二連覇など冗談じゃない。これにつきるんじゃないですか。

二人の実力に優劣をつけるのは間違っていると思う。
すでに、二人の実力の差は決まっているし、むしろ広がってきている。

浅田選手が戦わなければいけないのは、偏見であり、ジャッジシステムであって、
キムヨナではないと思う。
前にも書きましたが、彼女がプルシェンコのようになるためには
圧倒的な強さを見につけなければならない。
それこそ、ジャッジに付け入る隙を与えないだけの。

それと、ジャッジシステムを変えても無駄だと思いますよ。
日本人を何年もトップに立たせておくほど彼らは甘くはない。
どうせシステムを変えたって日本人のsageは続くんです。

だからこそ、絶対的な強さを身につける必要がある。

しかし、残念ながら、浅田選手にはまだ「強さ」が足りない。
もっといえば、まだ才能が完全に開花していない。
半分眠りながら滑っている状態。

ここから先は、タラソワの手腕が問われるのではないでしょうかね。

わたしはけっこう楽観してますけれどもね。
あのヤグディンを生まれ変わらせたひとですから。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

>浅田選手が戦わなければいけないのは、偏見であり、ジャッジシステムであって、
キムヨナではないと思う。

私も同感です!
逆に言えば、やはり浅田選手が物凄い大器と分かっているからこそのルール変更なのでは??!!と感じています。

浅田選手は基本的に昔からスケートに向き合う純粋な気持ちは全然変わっておらず、ただただ眼を見張る選手だったから注目されて今に至っているだけだと思います。
”もっと上手になってみんなを喜ばせたい。演技を見て幸せな気持ちきもちになってもらえたら嬉しい。”という思いで今でもいるのでは。

もちろんまだまだ若いですから、表彰台に昇る事やメダルを獲得する事も嬉しい事でしょうし、アスリートとして表彰台を目指して鍛錬しているのは言うまでもない事ですけれども。

プロ・アマを含めて、浅田選手以外の周りが浅田選手を意識し、越えたい・勝ちたい・勝りたい・・・と思って躍起になっているように私には見えます。

キムヨナ選手は、残念ながら無理をし過ぎて
体を壊してしまったように思います。
確かに、コントロールする能力も必要ですが高速ジャンプのようにスピードの力を借りた方が楽に回転ができるのでは???
ただ着氷の振動は腰に堪えると思います。

2008-9年のプログラムはキムヨナ選手にとても合っていて良さを発揮できる素晴らしいプログラムだったと思います。
ただ、私が感じたのは、『死の舞踏』は怪我との戦いでトップに立てなかった、本当に最後の舞になるかもしれないという彼女自身の思いが重なった、引退を覚悟した舞なのではないか・・・ということでした。
独特なキレの良さも痛みを紛らわす反動ではないか??!!と見るたびに痛々しく思った程でした。

技術的に体的にもう限界が来ているのでは・・・と、フリーが終る度に感じました。
それ位キムヨナ選手の顔色が青くなっていました。

私も正直に言いますと、数年前のキムヨナ選手の演技の方がキレの良さもジャンプを含めた要素の正確さがあったように思います。(私はスゴイなと思い、とても好きでした。)

>しかし、残念ながら、浅田選手にはまだ「強さ」が足りない。
もっといえば、まだ才能が完全に開花していない。
半分眠りながら滑っている状態。

これも全く同感です。
GPF優勝後、特にアメリカに渡米してから浅田選手の演技は縮こまってしまった感があります。
ただ、タラママ振り付けと出会った頃からどんどん演技が上手くより伸びやかで大きな表現ができるようになってきています。

そして、日本人古来から受け継がれてきている真面目でコツコツ努力型でもあります。
もし直せる余地があったら素直に受け止め改善してゆく建設心もとても秀でていると思います。

それに、代々培ってきた肉体的な丈夫さや逆境も全て力に変えれる精神的な底力(強さ)もあると思います。

ワールド制覇した年は、コーチなしでした。
しかも直前に足首を怪我して引退を覚悟した直後の優勝です。
現在も、タラソワコーチとは数ヶ月に一回位しかコーチングを受けずに黙々と研究しながら練習しています。

トップになるために、スケーティングコーチを数人も抱える選手とは違います。

全てにおいて、他の選手達とは(プロも含めて)全く目指している次元が違うように感じます。

ただ勝つためなのだったら、あらゆる優秀なスケーティングコーチやあらゆる経験者をスタッフ陣としてかかえ、徹底的にダメ出しをしてもらっても良いはず。

浅田選手が目指しているのは、目に見えるものとしては身近では試合でのメダルなのでしょうが、それ以上にもっともっと大切で大事な【生き方そのもの】を生き様をもって表現してくれているような気がします。
とても単純で純粋なでも大きなもの。
言葉で言うととてもチープなのですが、【大きなたゆまぬ永遠の愛情】の表現をされていると思います。
私は浅田選手の演技からいつも優しさや癒し乗り越える強さを感じます。