2008/01/19

そろそろちゃんと紹介しよう~PICK UP:the cure~


ずっと以前から企画していたことなんですが、なかなか忙しくてまとまった時間が作れずにいたのですが、
幸い今日と明日は休日ということですし、この機会に一気に紹介しちゃいましょう。
幅広くUK/US ROCKを聞いているわたくしですが、
実は日本であまり紹介されていないバンドも数多くあり、
特に欧米では絶大な人気を誇っているにもかかわらず、
日本では無名というバンドがけっこうあったりします。
なぜそうなったのかはいろいろと理由があるとは思うのですが、
日本で紹介されていないというだけで、このまま聞かずに終わるのはもったいない!
このブログを読んでくださっている方にぜひ素晴らしい音楽を聴いてもらいたい!
ということで、PICK UPと称しまして、
日本では無名だけど、欧米では大御所なバンド」をいくつか紹介していきたいと思います。
第一回目のお題は「the cure」です。

the cure・・・。
このバンド名を知っているヒトはいったいどれだけいるでしょうか?
UK ROCKマニアの人でさえ、この名前は知らない。
正直、このバンドを知らずしてUK ROCKマニアと自称する資格なしだと思いますが、
洋楽を数多く聞いている人でさえ、彼らの名前を知らない。
逆に彼らの影響を受けたバンドはたくさん聞いているくせに。

nin,smashing pumpkins,jane's addiction,marilyn manson,red hot chili peppers,
korn,deftones,limp bizkit,linkin park,slip knot,a perfect circle,tool,
system of a down,papa roach,blink-182,good charlotte,green day,weezer,
fall out boy,yellowcard,jimmy eat world,the get up kids,my chemical romance,
AFI,funeral for a friend,lostprophets,

interpol,the rapture,hot hot heat,the killers,the bravery,
she wants revenge,kings of leon,arcade fire,yeah yeah yeahs,
radioheads,muse,mogwai,cooper temple close,coldplay,bloc party,razorlight…


いたずらにバンドの名前を列挙しているわけじゃないですよ。
上に挙げたバンドがthe cureに影響を受けたと公言しているバンドなんです。
スゴイですよね。そうそうたる面々でしょ。殆ど有名バンドばかりです。
NINのトレント・レズナーはクロスビート誌で
僕のオールタイム・フェイヴァリット・アーティストはthe cure」と発言しておりましたし、
レディへのトム・ヨークは2004年のコーチェラ・フェスで彼らと競演したとき
僕はthe cureがいなかったらミュージシャンになっていなかった」とまで言っております。

ほかにどのバンドが彼らのことを評価しているかというと・・・
「暗く謎めいたところが魅力的だ」「音楽もルックスもアイコンにふさわしい」 Metallica
「心の中の孤独な部分に響いてくるんだ」 Good Charlotte
「あれほど注目されるバンドはいない」 Interpol
「伝説とよばれて当然だよ」 Papa Roach
「もじゃもじゃ頭に真っ白な顔 そして口紅」 Limp Bizkit
「時代を超えた音楽だ」 Green Day
「愛 失恋 絶望 幻想がテーマなんだ」 Linkin Park
「25年も第一線にいつづけているバンドは他にいない」 Lostprophets


それほどのバンドであるにもかかわらず、残念なことに日本ではまったく無名。
逆に欧米では大御所バンドとされて、ツアーはいつもスタジアムかアリーナでしかおこなわず、
新譜を出しても各国で必ずtop10入りさせるほどの安定したセールスを上げ(20年間も!)、
特に南米などのカトリック圏では暴動が起きるほどの熱狂で、
最近では東欧圏(特に正教圏)にまで人気が飛び火。
なぜかギリシアではあのレディへをおさえて人気バンドの一位に。
彼らの欧米での人気はとどまることを知りません。

日本でもようやく名前を聞かれるようになったというか、
去年、フジロックフェスティバルに初参戦。もちろんメインステージのトリを飾りました。
だけれども、彼らの知名度がこれで上がったとは思えません。
むしろ多くの偏見と誤解がまかり通っていたように思います。

どうしてこんな80'Sのバンドがフジに? 
40代のオヤジ世代を巻き込むために招聘した昔のバンドじゃない?
もう解散してるバンドなんでしょ? お金のために再結成して日本に来たんじゃないの? などなど

洋楽を聞いている輩の間ですら、そうなのですから、
洋楽を聞き始めた方には余計わけが分からなかったはず。
なかにはmuseを押さえてなぜこのバンドがトリなの? と思った方さえもいるはず。

ですが、このバンドは前述したように欧米では大御所。
あの伝説的フェス、グラストンベリー・フェスに計3回もトリで出演
2004年のコーチェラでも大トリをつとめております(ちなみに初日のトリはレディへ)。
本当ならフジだって欧米の基準でいけば、初日トリなんて絶対的にありえないはずなんです。
ですが、今回彼らのほうが譲歩して、日本に来てくれたんです。
1984年(わたしが生まれた年!)以来23ぶりの来日ということですから、
往年のファンにとっては喜びもまたひとしおだったでしょう。
もちろん、若くしてファンになったわたしも貴重な体験でした。

彼ら、見た目はかなりキツいですが(というかキモい?)、(上の写真参照)
ライブバンドとしても定評がありまして、非常に高い演奏能力と歌唱力を持っております。
こちらで見ることができます。フジでの彼らのライブです。

まあ、80年代から活動し続けているバンドということもあって、
見た目はかなり80'S的です。ある意味GOTHといえるのかもしれない。
しかし、GOTHと思って聞かないほうが身のためです。思わぬ痛手を負います。

で、これから聞く人、聞いてみようと思う人に忠告です。
まず見た目は無視しろ!
 →これが第一です。見た目はキツイです。ヤバいです。時代遅れです。でも、どこぞのV系と思って聞いた  ら罰があたります。あなたの想像を遥かに超える違う音です。ありえない。
とにかくアルバムは全部聞け!
 →基本、全部聞いたほうがいいです。どうしてかというと、実に音楽的に多彩なバンドだから。
  前述したバンドがその影響を公言していますが、見てみても音楽的にもまったく違うバンドばかり。
  多方面の音楽に影響を与えているといっていい。ヘヴィ・ロック、ポスト・ロック、emo。
  彼らのアルバムにはそれらが全て詰まっています。
一回であきらめるな!
 →聞いたら、聞き続けましょう。正直難解です。洋楽を聞き続けているヒトでも、キツいかもしれない。
  でも、あきらめずに忍耐強く、何度も聞きましょう。するめのようにかめばかむほど、味が分かる。
  これだけ多方面に影響を与え続けているということは、時代が彼らに追いついていないこともしばし       ばあるのです。聴けば聞くほど彼らの音のすごさが分かるよになるはずです。
ライブ盤を聞かずして語れない!
 →絶対一枚は聞いてみてください。you tubeで見てもいい。
  ファンの間でもライブ・バンドとして知られているので、たくさんUpされています。
  スタジオ・バージョンとは比べ物にならない凄まじさです。深遠にして重厚。演奏能力も高いです。
  ライブでしかやらない曲も多数。アレンジも多様。ファン泣かせです。

この4か条は守っていただきたい。
でも、このバンド、活動が長いです。来年で30年を迎えます。歴史も長い。
彼らの経てきた音楽的変遷も多種多様です。色んなタイプのバンドが影響を受けたものうなづける。
ですから、自分の好きな音楽傾向に沿って聞くのがベストです。
アルバムとその音楽傾向については次回に(かなり長くなっちゃったんで)。

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