2008/03/22

来日記念特集

実は今月の18日から21日にかけてJEWが、
東京、名古屋、大阪とライブ
をやっておりました。
正直、めちゃめちゃ見に行きたかったんですが、
そこは北海道に住む者の宿命、当然のごとく見にいけませんでした。
こういうときは、本当に札幌に住んでいることを切実に恨みますね。
北海道に来る外タレなんてほとんどいやしないもの。
その点、東京がうらやましい。
どんなに建物が密集して、人口密度が極端に高くても、
こういう洋モノのアーティストが来たときには、ぱっと見に行けるものね。
いいなー、いいなー。やっぱ東京に就職だよな~。司法試験、がんばろっと。

というわけで、JEW来日記念ということで
私の一番おススメする彼らのアルバムの紹介をと。

まあ、彼らはいわゆる元祖EMOとして有名なのですが、
EMOってなに?、ときかれたら
必ずといっていいほど、このアルバムを勧めてる。

正直、EMOにはっきりとした定義はないんですよ。
音楽性もばらばらだし、
GOTHからハードコア、new waveからパンク、シューゲイザーまで
ありとあらゆる音楽性がつめこまれている。
見た目にしても、それほど定義があるわけじゃない。
以前に少しGOTHテイストがあると紹介しましたが、
みんながみんなそういう格好をしているのではなく、
EMOのある一派だけがしているというだけで、
なかにはファッションに無頓着なEMOもいる。

でも、そんななかでもEMOといわれて確実に思いつくのはこのバンド、↓のアルバム。
少なくとものちのEMOの流れを作った重要なアルバムには間違いないから、
とりあえずEMOを聞いてみたい人には、
この↓のアルバムが最適なんじゃないかな。

EMOには特にこれといった音楽性はないといったけれども、
少なくとも、一つだけ明確な定義をあげるとしたら、それは必ず「泣き」が入ること。
まあ、これもはっきりとしたものはないんだけれども、
青春時代の青さとか、甘酸っぱさとか、
とにかく聞いていて、なんか胸がキューンと切なくなってしまう感じの音
が入っていると、
それがEMOになるのかな。
そういう意味では、the get up kidsの「something to write home about」もおススメですが。

このアルバムは、そういう「泣き」の要素が満載されている。
それに初期EMOの原型も垣間見られるし。
EMOって最初は「エモコア」と呼ばれていて、パンクの一派ととらえられていた。
このアルバムはそういうパンクっぽい要素も含まれている。
その一方で、メロディがキラキラしていて、すごく甘酸っぱい気持ちにさせられるというか、
とにかく「ラッキー・デンバー・ミント」はおススメです。
もう名前自体がかなり甘酸っぱいですよね。すごくいいです。

それに「sweetness」も。
この曲はのちに、『bleed american』にも収録されることになるんだけれども、
私的には絶対、『clarity』に入っている「sweetness」じゃないとだめなの。
『bleed american』収録のほうは、アレンジメントが少し異なるというか。
基本線はまったく変らないんだけれども、 よりメジャーっぽい音作りになっている分、
ハードロック寄りになってしまって、 EMOの要素が消されてしまっている。

でも、『clarity』収録のdemoのほうは、 まだ彼らの「青さ」が残っているんですよ。
このときはまだインディーだったということもあるんでしょうが、
エコーがね、少しだけ靄がかかったようなエコーがいいんですよ。
録音の関係なんだろうけれども、
その些細な違いで本当に変ってしまうというか。
まあ、「sweetness」はアサヒスーパードライのCMにも使われている曲なんですが、
もし聞いてみたい方がいれば、
『clarity』収録の「sweetness(demo)」のほうをおススメします。

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