2010/02/26

しかたがないんじゃないか。 その2



いまフリーを見てました。
まずは浅田選手、銀メダル
おめでとう!(*´∀`)o∠☆゚+。*゚PAN!!★゚+。*゚ございます。




本当に去年のあの不審からよくここまで立ち直りました。
神様はあなたの努力を決して無駄にはしませんでしたよ。
初めてのオリンピックでの銀メダル。
まさに、プルシェンコと一緒ではないですか。
あなたはまだこれからです。
これからどんどん記録を作っていく人です。
今日の結果は不本意だったと思いますが、
めげずにこれからもスケートで私たちを楽しませてください。
大丈夫、あなたは「プルシェンコ」になれますよ。

キムヨナ選手もあの重圧の中よくがんばりました。
久しぶりに彼女の本気を見られてよかったと思います。
フリーの演技だけを見れば、本当に完敗だと思います。
いつもはフリーをノーミスで終われない彼女が、
ここまで根性を出して滑りきったことには素直に称えましょう。


まあ、いくつかいいたいことはあるんですが、

まず、どうして浅田選手は後半の振り付けを変えたのでしょうか?
イーグルからの2Aはすばらしいと思いますが、
こういうふうに直前に振り付けを変えると、
タイミングが狂ってジャンプにミスが出てしまうのに。
振り付けを変える前の2Aでも十分に加点は稼げていました。
これは明らかに浅田サイドの戦略ミス。
オリンピックというもっとも緊張する舞台で、
こういう振り付けを変えると、全体が狂ってしまうという
もっとも犯してはいけないミスです。
残念ですが、浅田陣営は今回戦略を誤った。

しかし、それ以上に浅田選手が後半のジャンプで狂ったのは、
キム選手のあの超超超爆age点のせいでしょう。
あの点数を見て萎えてしまったのです。
あの点数ですべてが分かってしまったのでしょう。
あれはまさに『最後通牒』でした。
「あなたがどんなにネ申演技をしても、キムは超えさせない」と。
あれを見たらさすがの浅田真央でもやる気をなくしてしまいますよ。
さすがのプルシェンコでもあの点数では勝てないでしょう。
キムヨナ選手にはぜひこれからも、どんどん点数を上げていって欲しい。
『質の高い』ジャンプをするそうですから、
こんどはすべて2Aにしたらいかがですか?

いやいや、話を戻して(^ω^;)
それでも、あのキムヨナのあとに3Aを2回成功させたことはすばらしいことだし、
何よりも、この経験はこれからのスケートにつながっていくと思います。

前にも書きましたが、やる前から決まっていたのです。
すでに1位の保証があれば、
キム選手はたいしたプレッシャーもなく余裕でスケートが滑れるじゃないですか。
ただそれだけですよ。
下の日記でも写真を載せましたが、
キム選手のあの笑みがすべてを物語っていると思います。

「いくらでもノーミス演技すれば? 
でも、金メダルは私って前から決まってるの」

*+☆+*――*+☆+*――*+☆+*

なんだかすべて気が抜けてしまいました。

思えば、プルのときも浅田選手のときも
おんなじ仕打ちですよね。
この二人の天才を潰すためにはどうすればいいか。
技術では到底二人にはかなわない。
天才はいつも予測を超えるもの。
ならどうすればいい?
競技をやる前から徐々にプレッシャーを与えて潰せばいい。
プルはSPで、浅田選手はFPで。
さすがにプルは4-3を飛ぶので露骨にはできませんでしたが、
でも、SPであれしか点差が付かなかったのは
明らかに精神的にプルにプレッシャーをかけるためにおこなったこと。
それを、浅田選手のときはフリーでやられた。


もうスケートを見たくないというのが正直な気持ちです。
少なくとも女子は見ません。
3月に世界選手権がありますけれども、
男子だけは見ようと思います。
プルが出場しますし、ライサは欠場するそうですから。
プルの4回目の優勝を見届けたいと思います。
世界選手権の優勝回数だけはヤグにならんでいませんからね。

ただ今回身にしみて感じたことは、
このシステムのおかしさと、
北米で開催するオリンピックの恐ろしさ、または、異常な作為・操作です。

田村明子さんの記事にもありましたが、
試合をやる前から、反プルシェンコ・キャンペーンを張って
ロシア人には勝たせるまいという雰囲気を作り出し、
世論を操作していくことは、あまりにも卑劣だと思います。

しかし、アングロ・サクソン系の人たちはこう考えるんだそうです、

勝つためには、どんなことでもしろと。
たとえルールを変えても、ずるをしてでも勝て! と。

私はそれほど愛国心はありませんが、
日本人としてそのような勝利はほしくありません。
そのような汚い手を使って勝つのなら、
「美しい敗北」を選びます。
そういう意味で、浅田選手は日本人であり、
立派な侍だったと思います。

プルシェンコも真央ちゃんもよくがんばった。
二人が闘ったのは、選手たちではない。
システムという巨大で、もっともおぞましい、不気味な怪物と
逃げることなく、正々堂々と闘ったのです。
辛くも負けてしまいましたが、二人の健闘だけは
私たちはたたえてあげましょう。

観戦していた皆さん、お疲れ様でした。

追記:
浅田選手のフリーはもしかして
ミスがあったほうがよかったのかもしれない。
もしノーミスで滑って、それでも点数が10点差となってしまったら、
ジャッジの評価が、今後キム>浅田と固定してしまい、
これ以降の大会で、どんなに浅田選手がノーミス演技をしても
キム選手を超えることができなくなってしまうと思うから。

もしかしたらフィギュアの神様はそのことをわかって、
あえて、今シーズン一度もミスのなかった
3Tのすっぽぬけをするように仕向けたのかも。
逆に、ミスをしたことによって
浅田選手はまだキム選手に逆転できる可能性を残したともいえるわけで・・・
そういうことを考えたら、彼女のミスは、
まさに『天からの采配』だったのかも。


12 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

オリンピックシーズンに限って思い出したようにフィギュアに注目する程度のファンですが、昨年末くらいから時々こちらのブログを拝見して情報収集させて頂いておりました。
何かと興味深かった反面、これまでのように無邪気に視聴出来ない面もあったといえます。
採点競技の宿命であるかも知れませんが、選手の戦う相手がライバル以外に多く在り過ぎるというのは、やりきれない思いがいたします。採点基準に沿わねばならないのは仕方ない、誰かを贔屓してしまうのも人情。でも精一杯頑張ってる選手に恥じないプライドを持ったジャッジをして欲しいですね。

そなた さんのコメント...

hender様

こんにちは。早速の更新ありがとうございました。

どうなるかって思うほど、見ている方も緊張してしまう試合でしたね・・・・

キムヨナ選手の演技が終わった瞬間、あ~、
金メダルだなって確信しました。

それでも浅田真央選手がパーフェクトに滑れればそれでいいと思って応援しました。

銀メダルという結果で、本人としては満足のいかない演技というのが、残念だとは思います。

アイスショーのような演技の後に、これぞ、スポーツと創造性を追求したすばらしい演技に挑戦をした浅田真央選手に心からの拍手を送りたいと思います。

スポーツも突き詰めれば、美につながると私は思っています。極限まで技術を極めたものだけが達する境地、それが美であると私は思っています。

そんな難題に取組んだ浅田真央選手を誇りに思うと同時に、ぜひとも、次のオリンピックで金メダルをとって欲しいと願っています。
(気が早いかな・・・)

プルシェンコもそうでしたね。プルシェンコがヤグディンに負けたオリンピックも北米で、あのときの敗戦が、プルシェンコを真の王者たらしめたのと同じように、100年にひとりか二人の選手である浅田さん、是非、記憶に残る選手になってほしいと思います。

長文失礼致しました。

もりん さんのコメント...

お体大丈夫ですか?
力の入ったブログを書かれるのも大変だったのではないでしょうか?

よくフィギュアは芸術か?スポーツか?と言われるのですが、芸術だって審査員の傾向ばかり追っていては死んでしまいます。
審査の傾向を越えた、想像を超えた存在が何年かに一人現れて常識を覆してしまうのです。

芸術もスポーツも審査員の顔色ばかり追っていてはその世界自体が死んでしまいます。

そう言う点では、今大会、システムに果敢にチャレンジして行った日本人選手たちを誇りに思います。

hender(mako) さんのコメント...

匿名さん、はじめまして。
拙ブログを読んでいただき
ありがとうございます。

本当に選手たちは大変ですよね。
戦うものがたくさんありすぎて…
そのなかで、日本人選手たちはよくやったと思います。

hender(mako) さんのコメント...

そなたさん、コメントありがとうございます。

浅田選手は技術だけではなく、芸術性も極め、それを両立させようとしました。
残念ながら、今回は叶いませんでしたが、
いつかきっと両方が両立できるプログラムが見ることができると思います。

プルシェンコにしても浅田真央にしても
本当に才能のある人は志が高いです。

浅田選手は惜しくも金メダルにはなりませんでしたが、
次のOPでは金メダルを取ってくれると思います。

hender(mako) さんのコメント...

もりんさん、ありがとうございます。
風邪を引いて、もう頭もふらふら出し、さっき父親と真央選手のことでバトって
さらに具合が悪くなっております(´-∀-`;)

もりんさんのおっしゃっていること最もその通りだと思います。
日本人選手たちは今回の大会でよくやったと思います。

yun さんのコメント...

はじめまして。
いつもblogを拝見しています。
今回の五輪はあまりにも酷すぎて私も悔しくて仕方がないです。
いくら泣いても涙が止まりません。
確かにキムヨナは完璧でしたが、お父様のようにキムヨナこそ素晴しいと勘違いをされている方がいると思うともう…

グリ さんのコメント...

更新ありがとうございます。
私はもう何も言うことはありません。
ただただ、フィギュアスケートという素晴らしい競技を審判によって貶められた事実、そしてそれを露ほどもしらない日本人に絶望するばかりです。

私の母も、当初はマスコミにのせられていましたが、あなたの意見や他からの信憑性の高い情報を教えたところ、採点のおかしさに気づき始めたようです。
ロシェット選手の点は同情点にしか思えません。
キムヨナ選手がどれほど素晴らしい演技をしても、もう信じることができません。
終わった後の彼女の涙。
五輪にでるほどの実力で努力はしたはずだし、フリーは上手かったけれど、どうにも祝福してあげるだけの準備はできておらず、ただ胸にもやもやするものが残るだけでした。
点数に関しては、今までの世界チャンピオンをバカにしているとしか思えないほどのものです。
それどころか男子フィギュアさえも。


今回は浅田選手の天才ぶりが見えて楽しかったです。
女性で、日本人という西欧に比べ小さな体にもかかわらず、あのような気迫のある演技ができるのは彼女ならではですね。
いつからあんな技術がついていたんだろう。

切ない曲よりも難しいのではないかな、と思いました。
私がこの二人がライバルだとは到底思えませんが、浅田選手がこの結果を受けてソチでさらに成長したスケートをしてくれることを期待したいと思います。


バンクーバーはフィギュア界の黒歴史になってしまいました。
絶望していますが、今大会後にきっとあるだろう採点方法の改正に希望を持ちたいと思います。

エキシビションを楽しみにしています。

hender(mako) さんのコメント...

yunさん、コメントありがとうございます。
父についてはもう…聞く耳もたずです。
もうその辺のマスゴミと一緒で
浅田選手のことを表現力のない選手と
決め付けてしまっているし、
3Aを飛んだことがどんなにすごいことか分かってるの? といっても、
それだけじゃフィギュアは勝てない。
さまざまな要素があってフィギュアなんだという始末で…
でも、はっきりと分かります。
浅田選手のことがはなから好きではないんです。
逆に、キムヨナのほうが優雅だ、優雅だと
真央ちゃんは優雅さが足りないと、
表現力のなさを表情のなさに根拠を求めて、
スケートを見るたびにいいます。

hender(mako) さんのコメント...

グリさん、こんばんわ。
母は父とは違い、
キムヨナの演技はきれいじゃないと思っている派です。
やっぱりこういうのって男女で差が出るのでしょうかね?
男ってやっぱりある種の分かりやすさ、つまりセックス・アピールを求めるものなのでしょうか。
キム選手は確かにインパクトはありますが、
繊細さには欠けます。
逆に浅田選手は繊細で、
ただ滑っているだけでも美しいです。
幽玄という言葉がまさに当てはまるような気がします。

chobi さんのコメント...

メダリストに「おめでとう」と素直に言えないでいました。ヨナ選手の演技後の点数・・・何かの見間違えかと思いました。完璧に滑っても、140点に届く位かな?と心の準備をしていたので、まさか15・・・150!!!
点数に踊らされてしまっているキム選手も、ジャッジに振り回される浅田選手も可哀想だと感じてしまった。

でも浅田選手のアクセル2回の成功は本当に感動したし、3T前のアクシデントにも負けず、滑りきった浅田選手に心からおめでとうと言いたいです。

そんな中途半端な思いを「追記」の記事を読んで、少しばかり解消することができました。私の母も「完璧に滑っての負けでなくてよかった」と言っていました。そうですね、きっとあれは神様のいたずらではなく、助けだったのかもしれません。そう信じて、これからも限界に挑戦してゆく選手達を応援していきたいですね。
前向きなコメントで助けられました。ありがとうございました。

hender(mako) さんのコメント...

chobiさん、ありがとうございます。
浅田選手はまだこれからです。
私たちもあたたかく見守っていきたいですよね。
彼女はまさに日本の宝ですから。

キム選手の150点は…
はじめ嘘かと思いました。
プルシェンコでも出せない点数。
まさに彼女は『世界一の』スケーターです。